6月11日発表:黒大豆素材クロノケアが睡眠と冷えに効果
ベストカレンダー編集部
2025年6月25日 16:50
クロノケア効果検証発表
開催日:6月11日

黒大豆ポリフェノール素材「クロノケア®」の効果
フジッコ株式会社は、黒大豆ポリフェノールを含む機能性素材「クロノケア®」の摂取が睡眠の質や冷えの改善に寄与することを明らかにしました。この研究成果は、2025年6月11日付の科学雑誌「Food Science & Nutrition」に掲載されました。
日本人の睡眠の質が悪化している現状を受けて、フジッコは「クロノケア」の効果を検証するため、臨床試験を実施しました。この研究は、睡眠の質に悩む人々に対して行われ、黒大豆ポリフェノールの摂取がどのように影響を与えるかを探りました。

研究の背景と必要性
経済協力開発機構(OECD)が2021年に実施した調査によると、日本人の平均睡眠時間は世界の33か国中で最下位でした。このことから、日本人は特に睡眠の質が悪いことが示されています。さらに、2022年の日本の国民健康・栄養調査によると、約70%の日本人が睡眠の質に何らかの悩みを抱えていることが分かりました。
睡眠不足は心身の健康に影響を及ぼすだけでなく、仕事のパフォーマンス低下とも関連しており、睡眠関連の問題による経済損失は15兆円に達すると試算されています。したがって、睡眠の質を改善することは、個人の健康問題だけでなく、社会全体の課題でもあります。

「クロノケア」の機能と研究内容
「クロノケア」は、黒大豆の種皮から抽出されたポリフェノールを58%以上含み、非常に高い抗酸化作用を持っています。これにより、酸化ストレスを低減し、自律神経機能を整えることが確認されています。この機能により、「クロノケア」は一過性の疲労感や日中の眠気を軽減する効果が期待されています。
研究では、64名の健常者を対象に、100mgの「クロノケア」を含む群とプラセボ群に分け、12週間にわたり摂取を行いました。睡眠の質は、OSA睡眠調査票MA版と脳波計を用いて評価され、皮膚温度の変化も測定されました。
- 「クロノケア」摂取により、入眠までの時間が有意に短縮。
- 起床時の眠気が有意に高値を示し、睡眠の質が改善された。
- 特に女性においては、睡眠時間の増加が確認された。
また、冷水負荷後の皮膚表面温度の有意な上昇も確認され、血管の拡張を促す効果が示唆されました。このことにより、スムーズな入眠が促進されると考えられます。
研究成果の意義と今後の展望
本研究の結果から、「クロノケア」は血流改善作用を通じて、睡眠の質を向上させることが示されました。約70%の日本人が睡眠の質に悩んでいる中で、「クロノケア」は健康課題の解決に寄与することが期待されます。
さらに、「クロノケア」は一過性の疲労感や日中の眠気も軽減するため、仕事のパフォーマンス向上や労働生産性の改善にも役立つと考えられます。今後は、機能性表示食品としての届出を行い、自社のサプリメントや他社製品への素材販売を進める予定です。
研究のまとめと重要なポイント
「クロノケア」の研究成果を以下の表にまとめました。これにより、黒大豆ポリフェノールの摂取がもたらす効果が明確になります。
項目 | 効果 |
---|---|
睡眠の質 | 入眠時間の短縮、起床時の眠気の改善 |
冷えの改善 | 皮膚表面温度の上昇、血流改善 |
疲労感の軽減 | 一過性の疲労感や日中の眠気の軽減 |
このように、「クロノケア」は睡眠の質や冷えの改善に寄与することが期待され、今後の健康促進活動において重要な役割を果たすと考えられます。