2027年7月開始予定のJAKO海底ケーブルで日韓通信強化へ
ベストカレンダー編集部
2025年6月25日 12:29
JAKO海底ケーブル運用開始
開催日:7月1日

アルテリアが日本と韓国を結ぶ国際光海底ケーブルプロジェクト「JAKO」に参画
アルテリア・ネットワークス株式会社(以下、アルテリア)は、2025年6月25日に発表した通り、日本と韓国を結ぶ国際光海底ケーブルプロジェクト「JAKO(Japan–Korea)」に参画することを正式に発表しました。このプロジェクトは、急速に進化するデジタル社会において重要な役割を果たすことが期待されています。
JAKOプロジェクトは、AIやクラウドサービスの普及に伴い増加する国際間のデータトラフィックに対応するために、アルテリア、Microsoft、Amazon Web Services(AWS)、韓国のDreamlineによるコンソーシアムが推進しています。具体的には、日本の福岡と韓国の釜山を結ぶ光ファイバーケーブルを敷設する計画です。

JAKOプロジェクトの概要
JAKOプロジェクトは、2027年第3四半期の運用開始を予定しています。このプロジェクトにより、日韓間の通信回線の大容量化と低遅延化が実現され、東アジア地域におけるデジタルインフラの強化が期待されています。
具体的には、JAKOプロジェクトにより、以下のような利点が見込まれています:
- 国際間のデータトラフィックの増加に対応
- 高品質な通信サービスの提供
- デジタルインフラの強化による経済成長の促進
アルテリアの役割と国際回線の提供
アルテリアは、本プロジェクトにおいて日本側の陸揚当事者として参画し、日本の陸揚地点である福岡での陸揚手配を担当します。2027年第3四半期の運用開始後は、日本と韓国の主要データセンター間を接続する国際回線を必要とするお客様へ、主にアルテリアが国内に保有する自社光ファイバーネットワークを活用し、福岡から大阪、東京をはじめとする全国主要都市まで低遅延かつ高品質な専用線サービス「ダイナイーサ」を短納期で提供します。
この取り組みは、アルテリアにとって初めて複数の海外グローバルリーダー企業とのコンソーシアムで推進する国際プロジェクトであり、重要な意味を持ちます。また、2025年度を初年度とする5ヵ年の新中期経営計画「アルテリアNEXT2030」の実行においても、このプロジェクトは重要な位置付けとなっています。
デジタルインフラの強化と国際通信の未来
このプロジェクトは、デジタルインフラが集積する東京圏・大阪圏からの国際海底ケーブル陸揚拠点の分散立地推進にも寄与します。アルテリアは今後も、グローバルパートナーとの連携を通じて、次世代通信インフラの発展に貢献していく方針です。
また、JAKOシステムの設計・調達・建設は、韓国のLS Cable & Systemが担当します。これにより、プロジェクトの技術的な実現性が高まることが期待されています。
アルテリア・ネットワークス株式会社の概要
アルテリア・ネットワークスは、1997年に創業以来、自社保有の光ファイバーによる大容量のバックボーンとアクセスラインを活用し、法人向けにオーダーメイドのネットワーク環境を構築するネットワークサービスを提供しています。さらに、専有型による安定的な高速通信を提供するインターネットサービス、マンション向けに国内シェアNo.1のマンションインターネットサービスを展開しています。
これらの事業基盤を活かし、新たな価値を創出することに努めています。アルテリアは、持続可能な世界の実現に貢献するため、独自に築き、磨き上げてきたネットワークを通じて、世界に新たな鼓動を伝えていくことを目指しています。
まとめ
アルテリアが参画する国際光海底ケーブルプロジェクト「JAKO」は、日本と韓国間の通信インフラを強化する重要な取り組みです。このプロジェクトにより、国際間のデータトラフィックの増加に対応し、低遅延かつ高品質な通信サービスが提供されることで、東アジア地域のデジタルインフラが一層強化されることが期待されています。
項目 | 内容 |
---|---|
プロジェクト名 | JAKO(Japan–Korea) |
参画企業 | アルテリア、Microsoft、AWS、Dreamline |
陸揚地点 | 福岡(日本)、釜山(韓国) |
運用開始予定 | 2027年第3四半期 |
提供サービス | ダイナイーサ(専用線サービス) |
設計・建設 | LS Cable & System(韓国) |
このように、JAKOプロジェクトは国際通信サービスの発展に寄与する重要なステップであり、アルテリアの今後の展開にも大きな影響を与えることでしょう。
参考リンク: