2025年5月実施 子どものゲーム利用に見る保護者の不安と対策

子どものゲーム利用調査

開催期間:5月15日〜5月21日

子どものゲーム利用調査
子どものゲーム利用で保護者はどんな不安を持ってるの?
保護者の69%が視力低下を心配し、61%がゲーム依存症を懸念。さらに課金や学業への影響も気にしており、多方面で不安を抱えています。
保護者は子どものゲーム利用にどんなルールを設けてるの?
多くの家庭がゲームの時間制限(66%)や課金制限(51%)、ゲーム内容の確認(44%)などを設け、子どもの利用を管理しトラブル防止に努めています。

子どものゲーム利用に関する保護者の不安と対策

アクトインディ株式会社が運営する国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は、子どものゲーム利用に関する調査を実施し、その結果を公開しました。この調査は、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研」において行われ、保護者が感じる不安や設けているルール、ゲームをしない理由など、多岐にわたるテーマが取り上げられています。

調査は2025年5月15日から5月21日までの期間に、いこーよの会員を対象にインターネット上で行われ、400サンプルが収集されました。結果は、保護者が子どものゲーム利用に対して抱く不安や懸念を浮き彫りにしています。

子どものゲーム利用に保護者の不安は尽きず…視力・依存・課金にどう対策する?【子どものゲーム利用調査③】/いこーよ総研ユーザーアンケート 画像 2

保護者の不安:視力低下とゲーム依存

子どものゲーム利用が低年齢化する中、保護者が最も心配しているのは「目が悪くなる」という点です。調査結果によると、69%の保護者が視力への影響を懸念していることが明らかになりました。次いで61%が「ゲーム依存症」への不安を抱いており、依存リスクに対する意識が高いことが分かります。

さらに、41%の保護者が「ゲームの課金」に対する懸念を示しており、子どもが意図せず高額な支払いをしてしまうトラブルを心配しています。他にも、「学業などへの支障」(39%)や「ゲーム以外への興味関心の減少」(37%)など、学習面や生活面への影響を懸念する声が多く見受けられました。

懸念内容 割合
目が悪くなる 69%
ゲーム依存症 61%
ゲームの課金 41%
学業への支障 39%
興味関心の減少 37%
子どものゲーム利用に保護者の不安は尽きず…視力・依存・課金にどう対策する?【子どものゲーム利用調査③】/いこーよ総研ユーザーアンケート 画像 3

保護者が設けるゲーム利用の制限

こうした不安を背景に、保護者は子どものゲーム利用に対して様々な制限やルールを設けています。最も多いのは「ゲームをする時間の長さ」で、66%の家庭がこの制限を設けています。次いで「料金や課金の制限」が51%、そして「ゲームの種類の確認・制限」が44%となっています。

また、「ゲームをする時間帯のルール」や「ゲームをする場所」に関する制限も見られ、28%の家庭が場所を制限しています。さらに、27%の家庭が「困ったことが起きたときに相談できる関係」を築くことを重視していることも興味深い点です。

  • ゲームをする時間の長さ:66%
  • 料金や課金の制限:51%
  • ゲームの種類の確認・制限:44%
  • ゲームをする時間帯のルール:39%
  • ゲームをする場所の制限:28%
子どものゲーム利用に保護者の不安は尽きず…視力・依存・課金にどう対策する?【子どものゲーム利用調査③】/いこーよ総研ユーザーアンケート 画像 4

ゲームをしない理由と開始時期

では、ゲームをまったくしないお子さんについては、どのような理由があるのでしょうか。最も多かった理由は「子どもがまだ小さいから」で、74%の保護者がこの意見を持っています。小さい子どもを持つ家庭では、デジタルゲームよりも他の遊びが適していると考える傾向が見られます。

次に多い理由は「ゲーム依存症になるのが心配だから」で34%、さらに「目が悪くなりそうだから」が30%と、健康面への懸念も多く寄せられています。加えて、「ゲーム以外への興味関心が減少しそうだから」や「家族との会話が減少しそうだから」といった理由も挙げられています。

理由 割合
子どもがまだ小さいから 74%
ゲーム依存症になるのが心配だから 34%
目が悪くなりそうだから 30%
興味関心が減少しそうだから 20%
家族との会話が減少しそうだから 15%

まとめと今後の展望

子どものゲーム利用に関する調査結果から、多くの保護者が視力低下やゲーム依存、学業・生活などへの影響に不安を抱いていることが明らかになりました。これらの懸念から、保護者はゲーム時間や課金に関するルールを設けるなどの対策を講じています。

一方で、まだ小さい子どもにはゲームをさせないという家庭も多く、デジタルゲームよりも他の遊びが適しているとの認識が広がっています。ゲームを始めるタイミングについては、家庭によって異なる考え方があることも確認されました。

子どもがゲームとどのように関わるかは年齢や家庭の価値観によって異なるため、今後も家庭ごとのルールや対話を大切にしながら、安全で楽しいゲーム環境を整えていくことが求められます。

調査結果の要約 詳細
保護者の不安 視力低下、ゲーム依存、課金、学業への影響など
設けられている制限 ゲーム時間、課金制限、ゲーム内容の確認など
ゲームをしない理由 子どもが小さい、依存症の懸念、健康面の不安など

この調査は、子どものゲーム利用に関する重要な知見を提供しており、今後の家庭でのゲーム利用に役立つ情報が盛り込まれています。

参考リンク: