2025年6月24日開店 豊岡市の元協力隊員が運営する豊岡BASE
ベストカレンダー編集部
2025年6月25日 09:52
豊岡BASEオンライン店開設
開催日:6月24日

兵庫県豊岡市の新たなオンラインショップ「豊岡BASE」のオープン
2025年6月24日、兵庫県豊岡市において、元・地域おこし協力隊員4名が運営するオンラインショップ「豊岡BASE」がオープンしました。この取組みは、ネットショップ作成サービス「BASE」との協働によるもので、地域の特産品や伝統工芸品を広く発信することを目的としています。
「豊岡BASE」の立ち上げは、豊岡市が抱える若年層の流出や一次産業、伝統産業の担い手不足といった課題を解決するための新たな試みです。豊岡市は、地域おこし協力隊制度を2014年から導入し、これまでに100人以上の隊員を受け入れてきました。その中で、任期を満了した隊員の定住率が77.8%と全国平均を上回っていることが特徴です。

「ローカルオンラインショップ構想」の背景
「ローカルオンラインショップ構想」は、地元離れの課題を抱える自治体と連携し、ECを通じた収入源の多様化や所得向上を目指す取組みです。この構想の第1弾として、豊岡市と「BASE」が協働し、元・地域おこし協力隊員が「豊岡BASE」を立ち上げました。
豊岡市は、地域おこし協力隊の活動を通じて、地域資源を活用したクリエイティブな仕事を創出し、地方での魅力的な暮らしを実現することを目指しています。「豊岡BASE」は、地域資源を活かした商品を国内外に発信することで、運営メンバーの副収入を生み出し、地方での創造的な仕事と暮らしを両立させることを目指しています。

「豊岡BASE」の運営メンバーと商品ラインナップ
「豊岡BASE」の運営メンバーは、以下の4名で構成されています。
- 岡井 見恩子(オカイ ミオコ) – 京都府京丹後市出身で、豊岡杞柳細工の技術を継承し、現代に調和するアイテムを提案しています。
- 中田 樹(ナカタ タツキ) – 兵庫県加西市出身で、Café Coucouを営み、手づくりグラノーラと季節の食を通じて地域をつなげています。
- 加藤 かなる(カトウ カナル) – 大阪府寝屋川市出身で、柳行李を世界に伝えるプロジェクトを進めています。
- 岡山 拓(オカヤマ タク) – 豊岡市出石町出身で、美術や陶芸を学んだ後、出石焼の継承を目指しています。
これらのメンバーは、豊岡にゆかりのある商品を販売し、地域の魅力を発信しています。具体的には、伝統産業である杞柳細工や出石焼、地元の旬のフルーツや野菜を使用した料理や加工品が取り扱われています。

「豊岡BASE」の支援体制と今後の展望
「豊岡BASE」の運営にあたっては、商品開発や製造には自信があるものの、販路開拓に課題を抱える運営メンバーに対して、BASEがオンラインショップの構築から運営、売上支援までを全面的にサポートします。また、豊岡市も地域おこし協力隊員のネットワーク化やコミュニティの形成、現地での運営サポートを行い、地域全体の活性化を目指します。
今後は、「豊岡BASE」に市内の若手職人やクリエイターの参画を促し、豊岡市ならではの商品ラインナップの拡充を図ることが計画されています。この取組みを通じて、地域の若者や協力隊の定着、移住促進、そして地域全体の活性化につながることが期待されています。

「豊岡BASE」の概要と今後の協力隊募集
「豊岡BASE」の概要は以下の通りです。
名 称 | URL |
---|---|
豊岡BASE | https://toyooka.base.ec |
また、「豊岡BASE」の活動に関わる協力隊を2025年6月26日から募集する予定です。詳しい情報は「地域とつながるプラットフォーム『スマウト』」に掲載される予定です。
このように「豊岡BASE」は、地域資源を活用し、地域の魅力を発信する新たな試みであり、今後の展開が注目されます。地域の活性化に向けた取り組みが、豊岡市から全国に広がることが期待されます。