7/9開始!大丸福岡で久留米絣大博覧会開催、伝統と革新の魅力
ベストカレンダー編集部
2025年6月25日 05:59
久留米絣大博覧会
開催期間:7月9日〜7月15日

博多祇園山笠と久留米絣の魅力
福岡県で毎年7月に開催される「博多祇園山笠」は、地域の伝統文化を象徴する重要なイベントです。この祭りは、博多人形や博多織、そして久留米絣の長法被など、福岡を代表する伝統技術が集結したものです。特に久留米絣は、博多祇園山笠の中でも重要な役割を果たしており、その美しさと技術の高さから多くの人々に愛されています。
久留米絣は、日本三大絣のひとつとして知られ、1957年には国の重要無形文化財に指定されています。その歴史は江戸時代に遡り、伝統的な技術が今も受け継がれています。久留米絣が完成するまでには約30の工程があり、約半年の時間を要します。特に特徴的なのは、糸を先染めする過程において「括り」という技法を使用する点です。この技法により、染めない部分が美しい柄として表現されます。

第三回久留米絣大博覧会の開催
2025年7月9日(水)から7月15日(火)まで、大丸福岡天神店の本館8階催場にて『第三回久留米絣大博覧会』が開催されます。この博覧会は、福岡全体が伝統行事「博多祇園山笠」に包まれる中で行われ、テーマは「継承・革新・循環」となっています。久留米絣が地域の文化を通じて受け継がれてきた伝統を守りつつ、時代と交わりながら新たな価値を生み出していくことを目指しています。
博覧会では、もんぺや羽織のコーナー、生地販売、ワークショップなど多彩な展示や販売が行われ、来場者はこのテーマを体感することができます。継承の部分では、博多祇園山笠と久留米絣の歴史的なつながりが強調され、革新の部分では現代の日常に溶け込む久留米絣の進化が紹介されます。

久留米絣の革新と未来
久留米絣は、現代のライフスタイルに合わせて進化しています。特に人気の「MONPE(もんぺ)」は、3,000本以上の用意があり、使うほどに柔らかくなじむ風合いが特徴です。また、上級者向けの「HAORI(羽織)」も販売されており、伝統的な羽織を現代風にアレンジしたスタイルが楽しめます。
さらに、久留米絣は若い世代への架け橋を築くことを目指しています。各織元は伝統に誇りを持ちつつ、新しい市場に向けて積極的にアプローチし、次世代にも愛されるもの作りを目指しています。博覧会では、後継者不足などの現状を知ってもらうことが目的の一つでもあり、国内外に久留米絣の魅力を発信し続けています。

特別企画とワークショップ
博覧会では、特別企画として「ナカジーモンペ第3弾」の限定販売が行われます。地元福岡で活動する人気パーソナリティー「ナカジー」こと中島浩二さんが久留米絣応援団長として参加し、10織元31柄のオリジナルナカジーモンペを先着400着販売します。価格は各税込25,300円で、限定タグ付きです。
また、ワークショップも日替わりで開催され、大人も子供も楽しめる内容が用意されています。絣生地や括り糸を使った小物作り、ファブリックパネルなどのワークショップがあり、特に「糸の括り&染め体験」も実施される予定です。参加申し込みはメールまたは電話で受け付けています。

久留米絣の新作発表会と展示
博覧会では、毎年開催される「久留米絣新作発表会」の受賞作品も展示されます。職人の技が光る最新の受賞作品を間近で見ることができ、久留米絣の魅力を再確認する良い機会となります。
出店事業者には、坂田織物や丸亀絣織物、野村織物、森山絣工房などが参加し、様々な作品や商品が展示されます。
イベント名 | 開催期間 | 場所 | 主催 | テーマ |
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第三回久留米絣大博覧会 | 2025年7月9日(水)~7月15日(火) | 大丸福岡天神店 本館8階催場 | 久留米絣組合連合会 | 継承・革新・循環 |
この博覧会を通じて、久留米絣の魅力やその背景にある文化を多くの人に知ってもらい、伝統を未来へと繋げていくことが期待されます。