6月18日・19日開催の府中刑務所見学会で再犯防止を考える
ベストカレンダー編集部
2025年6月24日 17:09
府中刑務所見学会
開催期間:6月18日〜6月19日

府中刑務所見学会の開催と目的
2025年6月18日と19日の2日間、東京都府中市に位置する府中刑務所で見学会が開催されました。このイベントは、株式会社一(代表:中馬 一登)が「10代の犯罪を減らす」というミッションのもと、再犯防止や更生保護に対する理解を深めることを目的として実施されました。また、クラウドファンディングを通じて実現したこの見学会は、支援総額11,142,000円、支援者数447人を達成し、36名の参加者が集まりました。
この見学会は、府中刑務所の協力のもと、無償で実施され、参加者は刑務所内の作業場や居室を見学し、職員の方々からの直接的な説明を受けることで、“塀の中”での生活の実態を知る貴重な機会となりました。

クラウドファンディングの成果とリターン
この見学会の実現は、クラウドファンディングによって支えられました。プロジェクトは2025年6月10日に終了し、支援者からの支援により、府中刑務所で製造されたオリジナルTシャツがリターン品として提供されました。このTシャツは、刑務所内での作業を通じて受刑者が関与した製品であり、計121人の支援者がこのリターンを選びました。
クラウドファンディングの詳細は以下のリンクから確認できます。
CAMPFIREプロジェクトページ

見学会の内容と参加者の反応
見学会では、参加者が実際に刑務所内を歩き、受刑者の生活や作業の様子を観察しました。また、職員の方々からの説明を受け、参加者同士で感じたことを共有する対話の時間も設けられました。このような交流を通じて、参加者は刑務所に対する理解を深めることができました。
見学会後のアンケートでは、参加者から多くの感想が寄せられ、以下のような声がありました:
- 「刑務所や少年院について考えることがなかったが、実際に見学して関心が湧いた。」
- 「再犯防止には民間企業の関与が重要だと理解した。」
- 「塀の中の現実が外部に知られていないことに気づいた。」
- 「受刑者に対する恐怖心がなくなり、同じ人間だと感じた。」
- 「社会と刑務所の間の断絶を埋める取り組みが必要だと感じた。」

オリジナルTシャツの開発経緯と特徴
府中刑務所とハイケム株式会社との共同で、2年間の開発期間を経て、環境に優しいポリ乳酸素材を使用したオリジナルTシャツが完成しました。このTシャツは、受刑者が試作と失敗を繰り返しながら製作に取り組んだもので、デザイナーの竹田 柚香子さんの協力を得て、乳首の透けないデザインを目指しました。
このTシャツには、袖に「HIGH HOPE」ロゴマークのタグが付いており、メイド・イン・プリズンを堂々と伝えるアイテムとなっています。詳細な開発秘話は、以下のリンクでご覧いただけます。
Tシャツ開発秘話

今後の取り組みと仲間の募集
株式会社一は、再犯防止や更生保護に向けたオープンイノベーションを推進し、企業、自治体、福祉、教育機関との連携を強化していく方針です。少年院や刑務所内での共創プログラムの実施や、出院後のサポート、イベントでの対話や体験を通じて、再犯防止や更生保護の現場と社会をつなぐ活動を行います。
また、活動に関わる仲間を募集中で、再犯を減らすための仕組みを共に考える企業や団体、個人の方々の参加を歓迎しています。詳細な情報は、以下のリンクから確認できます。
株式会社一 採用情報
まとめ
府中刑務所で開催された見学会は、再犯防止や更生保護に対する理解を深める重要な機会でした。クラウドファンディングを通じて実現したこのイベントは、参加者にとって貴重な経験となり、社会とのつながりを感じるきっかけとなりました。今後も株式会社一は、さまざまな取り組みを通じて、再犯防止や更生保護のための活動を続けていく方針です。
項目 | 詳細 |
---|---|
イベント名 | 府中刑務所見学会 |
開催日 | 2025年6月18日・19日 |
支援総額 | 11,142,000円 |
支援者数 | 447人 |
参加者数 | 36名 |
オリジナルTシャツの特徴 | ポリ乳酸素材、乳首透けないデザイン |
今後の取り組み | 再犯防止・更生保護のためのオープンイノベーション |
このように、見学会を通じて得られた知見や経験は、社会全体にとって重要な意味を持ちます。再犯を減らし、誰もがやり直せる社会を目指す取り組みは、今後も続けられていくことでしょう。
参考リンク: