7月1日開始「結婚の自由をすべての人に」同性婚法制化キャンペーン
ベストカレンダー編集部
2025年6月24日 16:51
同性婚法制化キャンペーン
開催期間:7月1日〜7月9日

同性婚の法制化を求めるキャンペーン「結婚の自由をすべての人に」
2025年7月1日(火)から、日本全国78店舗で、「結婚の自由をすべての人に」というキャンペーンが開始されます。このキャンペーンは、英国発のナチュラルコスメブランドLUSH(ラッシュ)が実施するもので、同性婚の法制化に向けた賛同者の声を集めることを目的としています。
来店客は、賛同の意思表示としてハート型のシールを店舗内に貼ることができ、さらに賛同理由やコメントを記入することも可能です。この活動は、7月9日(水)まで店舗で行われ、オンライン署名プラットフォーム「Change.org」では7月31日(木)まで参加を募ります。最終的に、ラッシュジャパン合同会社は、参議院選挙後に全政党の代表に要望書を提出し、同性婚の法制化を求める意向を示します。

キャンペーンの背景と目的
日本において、結婚するかしないかは個人の自由であるべきですが、法律上の性別が同性であることを理由に結婚の権利を持てない人々が存在します。これは明らかに人権問題であり、すべての人が平等に結婚する権利を得るためには、法律の改正が必要です。
ラッシュは、2022年に同性婚の法制化に向けた活動を支援する形でキャンペーンを実施し、その後も継続的にレインボーパレードに参加するなど、婚姻の平等を訴え続けています。これにより、社会全体での理解を深め、賛同者の声を可視化する機会を提供しています。

法的背景と世論調査
2019年から始まった「結婚の自由をすべての人に」訴訟では、札幌、東京、福岡、名古屋、大阪の5地域で合計6件の提訴が行われ、5つの違憲判決が出る異例の結果が続いています。さらに、2023年のFNN世論調査によると、全世代のうち7割以上が同性婚を法律で認めることに賛成しており、20代では9割以上が賛成するという結果が出ています。
しかし、日本政府は「国民の意見や国会での議論の状況、同性婚に関する訴訟の動向を注視する」との見解を示すのみで、実際の法制化には至っていません。このような状況の中で、ラッシュは企業としての立場からも賛同の声を集めることが重要であると考えています。

キャンペーンの具体的な実施内容
本キャンペーンでは、全国の78店舗とオンラインプラットフォームを通じて市民からの賛同の声を集めます。具体的なアクションは以下の通りです:
- 来店客が賛同の意思表示としてハート型のシールを店舗内に貼ることができます。
- LUSH SPA 新宿店、LUSH 原宿店、LUSH 神戸三宮店の3店舗では、ハート型のシールに賛同理由や想いを手書きで記入し、店内に貼ることができます。
- 「Change.org」では、賛同の意思表示だけでなく、賛同理由などのコメントを記載することも求められます。
この活動は、全国の店舗で7月9日(水)まで、オンラインでは7月31日(木)まで参加を募ります。キャンペーン終了後、ラッシュは各政党の代表に要望書を提出し、同性婚の法制化に向けた国会での審議を要求します。
トークイベントの開催
キャンペーン開始に先駆けて、6月27日(金)にはLUSH 原宿店で「同性婚の法制化、当事者はセクシュアルマイノリティだけなのか?」をテーマにしたトークイベントが開催されます。ゲストには、公益社団法人Marriage For All Japanの理事や訴訟原告が参加し、来場者と共にインタラクティブなディスカッションを行います。
地域社会との連携と啓蒙活動
ラッシュは、マリフォーが行う全国横断アクション・キャンペーン「結婚の平等にYES!」と連携し、合計25地域のうちラッシュのショップが存在する21地域でLGBTQ+の支援を行う草の根団体と共に啓蒙活動を実施します。地域コミュニティの繋がりを作り、婚姻の平等を願う当事者が都市部だけでなく、各地域にも存在することを伝える機会を提供します。
各地域での取り組みは異なりますが、ラッシュの店舗をハブとして地域団体を紹介することで、地域の人々に婚姻の平等について考える機会を創出します。
キャンペーンのまとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
キャンペーン名 | 結婚の自由をすべての人に |
実施期間(店舗) | 2025年7月1日〜7月9日 |
実施期間(オンライン) | 2025年7月1日〜7月31日 |
参加方法 | ハート型シールの貼付、コメント記入、Change.orgでの署名 |
要望書提出予定日 | 2025年7月参議院選挙後 |
このキャンペーンを通じて、ラッシュは同性婚の法制化に向けた市民の声を集め、社会全体での理解と支持を促進していくことを目指しています。法律の改正が実現することで、すべての人が平等に結婚する権利を享受できる社会の実現が期待されます。