6/16開催ノルディックエナジーデーで語る日本の地熱活用戦略
ベストカレンダー編集部
2025年6月24日 11:56
ノルディックエナジーデー
開催期間:6月16日〜6月17日

ベースロードパワージャパンが提言する地熱活用の重要性
2025年に開催される大阪・関西万博において、ベースロードパワージャパン株式会社の代表取締役ペッター・スンド氏が、地熱エネルギーに関する重要なプレゼンテーションを行います。イベント「ノルディック エナジーデー」は、6月16日に大阪・関西万博の北欧パビリオンで、続いて6月17日に東京・ヒルサイドプラザで開催されます。このイベントは、日本のグリーントランスフォーメーション(GX)を推進する上での地熱エネルギーの役割に焦点を当てています。
日本は環太平洋火山帯に位置し、推定23.5GWの未開発地熱ポテンシャルを有しています。この規模は、アメリカとインドネシアに次いで世界第3位に相当し、国内の原子力発電設備容量の約半分に匹敵します。地熱エネルギーの活用は、輸入化石燃料への依存度を低減するための重要な手段となるでしょう。

地熱発電の可能性と課題
ベースロードグループは、地熱エネルギーの開発において「3つのP」を戦略の中心に据えています。これらは以下の通りです:
- Pushing boundaries – 境界を押し広げること
- Project portfolios – 適切なプロジェクト・ポートフォリオを構築すること
- Partnerships – 長期的なパートナーシップを築くこと
最近では、ベースロードグループがGoogleと提携し、台湾で地熱プロジェクトの開発を始めるなど、地熱エネルギーの利用を促進する取り組みを進めています。しかし、日本政府が2050年のネットゼロ目標を達成するためには、2030年までに地熱発電量を倍増以上にする計画が必要です。
その一方で、地熱発電の推進にはいくつかの課題があります。これには、既存の送電インフラとの接続や規制への対応、さらには既存の温泉事業者との理解を深めることが含まれます。特に、地熱開発が湯量に与える影響についての地域受容性が重要な課題となります。

ノルディックエナジーデーの意義
ノルディックエナジーデーは、北欧パビリオンで開催される「ノルディック・ジョイントデー」の一環として行われるイベントです。このイベントのテーマは、持続可能で効率的な低炭素エネルギーシステムへの移行です。6月16日には大阪・関西万博で、翌日には東京で、業界のリーダーや政策立案者、専門家が一堂に会し、北欧と日本のエネルギー分野における協力の可能性を探ります。
北欧諸国と日本は、再生可能エネルギーの開発や革新的な電力網、蓄電技術、エネルギー市場の脱炭素化において高い目標を共有しています。エナジーデーでは、CO₂のバリューチェーンや水素・アンモニアといったテーマに焦点を当て、技術革新を促進するための協力を探ります。
地熱エネルギーの未来
ペッター・スンド氏は、「地熱発電はクリーンで安定したエネルギーを供給し、地域創生にも貢献できる」と述べています。地熱は、太陽光や風力と共に、クリーンな未来を実現するために必要な「グリーン・トライアングル」を形成する不可欠な要素であり、そのポテンシャルを最大限に引き出すためにはさらなる開発が求められます。
また、スンド氏は「未来を描く力、仲間と力を合わせる姿勢、常識を乗り越える勇気」が重要であると強調しています。ベースロードグループは「The world has power, let’s switch it on!」を合言葉に、これらの理念をもとに大阪・関西万博などのイベントでの発表を行う予定です。
イベント概要と参加方法
ノルディックエナジーデーの詳細は以下の通りです:
日時 | 会場 |
---|---|
6月16日(月) | 大阪・関西万博 北欧パビリオン |
6月17日(火) | 東京 ヒルサイドプラザ |
このイベントでは、持続可能で低炭素な未来に向けた具体的なアクションを促進することを目指しています。専門家の知見を活かし、気候変動の課題に対するソリューションを共に考える機会です。
ベースロードパワージャパン株式会社は、再生可能エネルギーの普及を通じてより自立した地域社会をつくり、人と地球の調和を目指す企業です。地熱資源の開発を通じて地域の活性化に努めています。
最後に、今回の記事で取り上げた内容を以下の表にまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | ノルディック エナジーデー |
開催日 | 2025年6月16日、17日 |
開催場所 | 大阪・関西万博、東京・ヒルサイドプラザ |
テーマ | 持続可能で効率的な低炭素エネルギーシステムへの移行 |
地熱エネルギーのポテンシャル | 推定23.5GW、世界第3位 |
ベースロードグループの戦略 | 3つのP(境界を押し広げる、プロジェクト・ポートフォリオ、パートナーシップ) |
これらの情報をもとに、地熱エネルギーの活用が日本のエネルギー政策においてどのような役割を果たすか、今後の展望が注目されます。