2025年6月4日開催の大阪万博で茅台酒テーマデーが注目
ベストカレンダー編集部
2025年6月24日 10:33
茅台酒テーマデー開催
開催日:6月4日

茅台が大阪万博に出展し、グローバル戦略を強化
2025年6月4日、大阪万博において「茅台酒テーマデー」が開催されました。この特別なイベントは、貴州茅台酒進出口有限責任公司が国際的な舞台で再び存在感を示す重要な瞬間となりました。茅台酒は、1915年にサンフランシスコのパナマ太平洋万国博覧会で金賞を受賞し、以来「世界三大蒸留酒」の一つとして国際的に評価されてきました。今回の万博では、中国パビリオンの唯一の戦略的協力ブランドとしての地位を確立し、再び世界の舞台に立つこととなりました。
茅台は、赤水河のほとりに位置する酒造所から、時価総額36兆円の企業へと成長を遂げました。2001年以降、24年間連続で売上高と純利益の両方が増加し、中国資本市場においても持続的成長の模範となっています。2024年には、純利益が1兆7440億円に達し、前年比15.38%の増加を記録しました。

茅台の国際化戦略と市場展開
近年、茅台は国際市場への進出を強化し、特に日本やシンガポールなどのモデル市場に資源を集中させています。2024年には、海外市場での売上高が1000億円を突破し、輸出総量も2100トンに達しました。ジャンシャン(醬香)シリーズの売上高は前年比で約30%増加し、茅台のブランド力が国際的に高まっていることを示しています。
万博開催前の2024年には、「茅台酒文化フェスティバル」を日本で開催し、現地のハイエンドスピリッツ市場におけるブランドの影響力を高める活動を行いました。茅台は、消費習慣や食文化の違いに対応しながら、ジャンシャン白酒と和食との相互作用を探求しています。

持続可能な発展と環境への配慮
茅台は、持続可能な発展をテーマに掲げ、ESG(環境、社会、ガバナンス)における変革を進めています。毎年、赤水河流域の生態系保護に約10億円を投資し、醸造廃棄物の100%資源化を推進しています。2023年には、ヨーロッパのEFQM優良モデルにおける最高位の「7ダイヤモンド」認証を取得し、複数の生産基地が国家レベルのグリーン工場として認定されています。
これらの取り組みは、茅台が環境責任を果たす意志を示すものであり、「環境に優しい」社会を重視する日本の理念とも共鳴しています。茅台は、品質管理の厳格さを保ちながら、持続可能な発展を実現するための努力を続けています。

「茅台酒テーマデー」の盛況と未来へのビジョン
「茅台酒テーマデー」には多くの賓客が参加し、中国貴州茅台酒廠(集団)有限公司の張徳芹董事長や中国駐大阪総領事の薛剣氏などが祝辞を述べました。元卓球日本代表の松崎君代氏も登壇し、茅台酒との縁を語りました。彼女は、かつて周恩来総理から茅台酒を贈られた歴史的な証人でもあります。
茅台は、今回の万博を通じて新たな時代に向けた革新的な表現を凝縮し、国際化を進める決意を新たにしました。未来に向けて、茅台は「中国の白酒を、世界で共に」というビジョンを掲げ、文化の共鳴と持続可能な価値の両立を目指しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
企業名 | 貴州茅台酒進出口有限責任公司 |
時価総額 | 36兆円 |
万博でのイベント | 茅台酒テーマデー |
純利益(2024年) | 1兆7440億円(前年比15.38%増) |
海外市場売上高(2024年) | 1000億円 |
輸出総量(2024年) | 2100トン |
ESG投資額 | 約10億円/年 |
茅台の大阪万博での出展は、歴史的な背景を持つブランドが新たな時代においても成長を続ける姿勢を示しています。持続可能な発展と国際化を進める茅台の取り組みは、今後の展開においても注目されるでしょう。