6月18日実施「Nintendo Switch 2」抽選販売と転売意識調査の結果
ベストカレンダー編集部
2025年6月24日 10:11
Nintendo Switch 2抽選調査
開催期間:6月18日〜6月19日

「Nintendo Switch 2」抽選販売と転売に関する意識調査の結果
ノウンズ株式会社が提供する消費者意識データ分析サービスを通じて、全国の一般生活者2,882名を対象に「Nintendo Switch 2」の抽選販売と転売に関する意識調査が実施されました。この調査は、2025年6月18日から6月19日の期間に行われ、Nintendo Switch 2の抽選販売の実態や転売に関する意識が明らかにされています。
調査の背景には、2017年に発売されたNintendo Switchの際に深刻化した転売問題や、最近のPS5などの次世代ゲーム機における“品薄×高額転売”の騒動があります。これを受けて、任天堂はSwitch 2の販売初期段階で「正当なファンが定価で購入できる販売方法」として、抽選予約制を採用しました。

調査結果の概要
調査の主要な質問とその結果は以下の通りです。
- 「Nintendo Switch 2」の存在を知っていますか?
知っていて内容も把握している:60.6%
知っているが詳しい内容は知らない:31.4%
名前は聞いたことがある:5.8%
知らなかった:2.2% - 「Nintendo Switch 2」の予約抽選に申し込んだことがありますか?
(申し込んだことが)ある:35.4%
(申し込んだことが)ない:64.6% - 「Nintendo Switch 2」の予約抽選の結果はどうでしたか?
当選した:26.8%
落選した:73.2% - 今後、再度予約抽選に申し込む予定はありますか?
必ず申し込みたい:45.5%
できれば申し込みたい:35.5%
迷っている:11.3%
今後は申し込まないと思う:7.6%
これらの結果から、調査対象者の約9割が「Nintendo Switch 2」の存在を認知しており、そのうちの6割以上が詳細を把握していることが示されています。また、抽選に申し込んだ経験者の中で、当選率は約27%であり、これはPS5の初期抽選時の約10%と比較するとやや高い数字です。

抽選販売の公平性と転売問題に対する意識
抽選販売の形式についての意見も多様で、以下のような結果が得られました。
- 予約抽選という販売形式についてどう思いますか?
公平で良いと思う:1,435名
転売対策になって良い:984名
仕方ないと思う:807名
当たらないので不満:529名
転売対策になっていない:461名
店頭先着のほうが良い:227名
抽選販売に対して「公平で良い」と回答した人が最も多く、希少な在庫をランダムに配分する仕組みが支持されています。しかし、約5人に1人が「当たらないので不満」と感じており、公平性と当選機会の限られ方に対するストレスが交錯していることがわかります。

転売価格に対する消費者の意識
次に、転売価格に関する意識調査の結果は以下の通りです。
- 「Nintendo Switch 2」の正規価格についてどう感じますか?
高いと感じる:53.5%
適正だと感じる:42.2%
安いと感じる:4.3% - 転売価格で「Nintendo Switch 2」を購入することに対してどう思いますか?
高すぎて買う気になれない:48.8%
ある程度の上乗せなら許容できる:22.5%
欲しければ高くても買う:17.4%
特に気にしない:11.4% - 「Nintendo Switch 2」の転売行為についてどう思いますか?
モラル的に受け入れられない:57.9%
本当は良くないと思うが仕方ない:24.9%
問題はないと思う:9.4%
特に気にしたことがない:7.8%
正規価格49,980円に対して半数以上が「高い」と感じており、転売行為についても約6割がモラル的に否定しています。それにもかかわらず、約4割が転売価格での購入を容認する意向を示しており、消費者の心理には「価格評価」と「倫理的評価」の間にギャップが存在することが示唆されています。

ゲームプレイ頻度と支出意向
調査では、ゲームプレイ頻度と支出意向についても質問がありました。
- 普段どの程度ゲームをプレイしますか?
ほぼ毎日プレイしている:24.9%
週に数回はプレイしている:21.5%
月に数回程度プレイしている:16.6%
年に数回、気が向いたときだけプレイする:14.4%
まったくプレイしない:22.6% - 物価が高騰する中でも、ゲームにはお金をかけたいと思いますか?
強くそう思う:9.1%
まあそう思う:33.1%
あまりそうは思わない:31.0%
全くそうは思わない:26.9%
ゲームへの支出意向はプレイ頻度におおむね比例しており、ほぼ毎日または週に数回プレイする層では「ゲームにお金をかけたい」と回答する人が過半数を占めました。これに対し、月に数回以下の層では同意率が低下し、コアプレイヤー層が購買の牽引役であることが示されています。

調査のまとめ
調査結果を総括すると、Nintendo Switch 2は発売後まもなく高い関心を集めている一方で、供給状況や販売方式に対してさまざまな見方が存在します。抽選販売は一定の公平性が評価されるものの、当選機会の限られ方に対する不満や疲労感も見受けられます。また、正規価格については割高と感じる声が多い一方で、希少性を背景に上乗せ価格を容認する購買姿勢も一定数存在し、転売行為に対する否定的な意識との間にギャップがあることが確認されました。
今後の市場動向を左右するテーマとして、正規流通の安定供給と転売に対する倫理観・価格受容性のねじれをどう緩和するかが挙げられます。
調査項目 | 結果 |
---|---|
「Nintendo Switch 2」の存在を知っている | 知っていて内容も把握している:60.6% |
予約抽選に申し込んだことがある | ある:35.4% |
予約抽選の結果 | 当選した:26.8% |
再度予約抽選に申し込む予定 | 必ず申し込みたい:45.5% |
転売価格に対する意見 | 高すぎて買う気になれない:48.8% |
このように、調査結果はNintendo Switch 2に対する消費者の意識や市場の動向を多角的に捉えています。今後の展開に注目が集まります。