6月23日開始!腸内代謝物質を一斉分析する新サービス「GC-MSメタボロミクス」

GC-MSメタボロミクス運用開始

開催日:6月23日

GC-MSメタボロミクス運用開始
GC-MSメタボロミクスって何ができるの?
GC-MSメタボロミクスは、腸内細菌が作る多様な代謝物質を一斉に定量分析できるサービスで、腸内環境研究の効率化や新たな知見創出に役立ちます。
このサービスはどんな人や企業に向いてるの?
研究者や企業で、腸内環境の機能性代謝物質をまとめて評価したい方、探索的研究やバイオマーカー探索を効率化したい方に特に適しています。

新サービス「GC-MSメタボロミクス」の運用開始

株式会社メタジェンは、腸内環境研究において重要な役割を果たす多様な代謝物質を一斉に定量分析する新しいサービス「GC-MSメタボロミクス」を正式に運用開始しました。このサービスは、腸内細菌が生成する機能性代謝物質を網羅的に測定するための独自の技術を用いており、研究者や企業にとって非常に価値のあるツールとなることが期待されています。

本サービスは、腸内環境がもたらす健康効果を理解するために不可欠な代謝物質の分析を可能にします。腸内細菌は多くの代謝物質を生成し、それが健康に与える影響は広範囲にわたります。このため、腸内環境研究においては、腸内細菌叢だけでなく、それらの代謝物質の分析が必要です。

サービス化の背景

腸内環境に関連する研究は近年急速に進展しており、特に短鎖脂肪酸をはじめとする腸内機能性代謝物質が注目されています。しかし、これらの代謝物質はそれぞれ異なる特性を持ち、従来の技術では一度に測定することが難しいという課題がありました。これにより、研究者は異なる検体前処理法や分析装置を用いて個別に研究を行う必要がありました。

このような課題を解決するために、メタジェンはアジレント・テクノロジー株式会社、慶應義塾大学先端生命科学研究所と共同でGC-MSによる腸内機能性代謝物質同時定量法を開発しました。その成果は科学雑誌「Gut Microbes Reports」に2024年12月9日付で掲載され、今回のサービス運用開始に至りました。

本サービスの目的

「GC-MSメタボロミクス」は、腸内環境研究における代謝物質の評価を容易にするために設計されています。これにより、研究者や企業は短鎖脂肪酸などの腸内機能性代謝物質をまとめて評価することが可能となります。特に、試験設計時に測定項目を絞りきることが困難な場合や、探索的研究で体系的な知見を得たい場合に有用です。

このサービスを利用することで、基礎研究や臨床研究におけるバイオマーカー探索や疾患マーカー探索が促進され、機能性表示や機能性素材のポテンシャル探索にも寄与します。腸内代謝物質を理解することで、新たなマーケットの創出や生活者ベネフィットの向上が期待されます。

本サービスの概要

「GC-MSメタボロミクス」は、腸内環境研究で注目されている多様な代謝物質を同時に評価することを可能にし、従来の個別評価系に劣らない定量測定を実現しました。具体的なサービス内容は以下の通りです。

  • サービス名: GC-MSメタボロミクス(腸内機能性代謝物質同時定量メソッド)
  • 価格: 70,000円/検体(15検体以上)
  • 測定内容: 短鎖脂肪酸、有機酸、胆汁酸、アミノ酸及びアミノ酸代謝物質、糖(計66種類)の分析
  • 検体の提供: 糞便検体をご提供いただく必要があります。
  • 少量検体: 15検体未満の場合は応相談となります。

このサービスを通じて、より多くの企業や研究者が腸内代謝物質の測定を推進し、腸内環境研究の深化が期待されています。

まとめ

今回紹介した「GC-MSメタボロミクス」は、腸内環境研究における新たな測定方法として、研究者や企業にとって大きな利便性を提供します。腸内細菌が生成する多様な代謝物質を一斉に定量分析することができる本サービスは、基礎研究や臨床研究における新たな知見の創出に寄与するでしょう。

項目 内容
サービス名 GC-MSメタボロミクス
価格 70,000円/検体(15検体以上)
測定内容 短鎖脂肪酸、有機酸、胆汁酸、アミノ酸及びアミノ酸代謝物質、糖(計66種類)
検体の提供 糞便検体
少量検体 15検体未満の場合は応相談

このように、腸内環境に関する研究が進む中で、メタジェンの「GC-MSメタボロミクス」は非常に重要な役割を果たすことが期待されます。詳細については、公式ウェブサイトなどで確認することができます。

参考リンク: