6月20日開始 クエストリーが2.6億円の資金調達を実施しコンテンツ金融強化へ

プレシリーズA資金調達

開催日:6月20日

プレシリーズA資金調達
クエストリーって何で資金調達したの?
クエストリーは日本のコンテンツ産業を金融の力で世界に広げるため、プレシリーズA前半で2.6億円の資金を調達し、コンテンツ事業とデジタル金融事業を強化します。
ブロックチェーン技術はどう活用されるの?
グローバル市場からのクロスボーダー投資を実現するために、透明で効率的な資金調達環境を整備し、多様な海外投資家からの資金調達を可能にするために活用されます。

株式会社クエストリー、プレシリーズA前半の資金調達を実施

日本のコンテンツ産業を金融の力で世界へと導くことを目指す株式会社クエストリー(本社:東京都目黒区、代表取締役:伊部 智信)は、2025年6月20日10時00分にプレシリーズA前半の資金調達ラウンドを実施したことを発表しました。このラウンドでは、Brand New Retail Initiative Fund、Blizzard the Avalanche Fund、TIS株式会社から合計2.6億円の資金を調達しました。

この資金調達は、クエストリーの掲げる「日本のコンテンツを金融の力で世界一に」というスローガンに基づいて行われています。クエストリーは、日本のコンテンツ産業が直面している資金調達の課題を解決し、新たな「直接金融」の仕組みを構築することで、業界の持続的な発展を支援することをミッションとしています。

株式会社クエストリー、プレシリーズA前半の資金調達を実施 画像 2

資金調達の背景

クエストリーは、エンタメに特化した直接金融の定着を目指しています。そのために、各分野で活躍するプロデューサーやクリエイターとの強固な連携を図り、コンテンツ事業の企画段階から深く関与することで、グローバルのファンと投資家双方にとって魅力的なコンテンツを創出し、その収益性を最大化することを目指しています。

特に注目すべきは、グローバル市場からのクロスボーダー投資を実現するために、ブロックチェーン技術を活用したシステムの導入を検討している点です。この先進技術により、これまでアクセスが難しかった海外の多様な投資家層から、より透明かつ効率的に資金を調達できる環境を整備し、日本発コンテンツの国際競争力を強化することが期待されています。

株式会社クエストリー、プレシリーズA前半の資金調達を実施 画像 3

資金の用途

今回調達した資金は、主に以下の用途に充てられます。

  • コンテンツ事業の強化: 原作許諾、コンテンツビジネスの企画・管理、グローバル展開等の事業運営の強化。
  • デジタル金融事業の強化: 第一種金融商品取引業の取得を含めたデジタル金融事業の基盤整備、コンテンツファイナンスの設計、およびファンド組成。
株式会社クエストリー、プレシリーズA前半の資金調達を実施 画像 4

投資家からのコメント

今回の資金調達に参加した投資家からは、以下のようなコメントが寄せられています。

Brand New Retail Initiative Fund

このファンドは、2024年5月に新たな小売業の可能性を探求することを目的として設立されたCVCファンドです。上場、未上場を問わず、健康・医療、教育、金融、エネルギー、IT/AI、コンテンツ/物販など、小売業に関連する企業への投資を行っています。

無限責任組合員のイノー・アソシエイツ株式会社代表取締役、池浩太郎氏は、「ファンドのLP及び投資先企業とのシナジーに加え、コンテンツ産業の持続的発展を支える新たな直接金融の仕組みの構築という大きな夢に惹かれて、今回の資金調達に参画いたしました」と述べています。

Avalanche

Avalancheは、大規模システム向けに設計された超高速・低遅延のブロックチェーンプラットフォームです。このプラットフォームは、高スループットと瞬時のトランザクション確定を実現する効率的かつ相互運用可能なL1ブロックチェーンの構築を可能にします。

Blizzard the Avalanche FundのCIO、Lydia Chiu氏は、「クエストリーは、世界に誇る日本のコンテンツと新たな世代のグローバル投資家をつなぐ重要な架け橋を築いています。彼らのアプローチは、文化的な資産が金融イノベーションと融合する可能性を示す、非常に魅力的なビジョンです」とコメントしています。

TIS株式会社

TISインテックグループは、「ITで、社会の願いを叶えよう。」を合言葉に、さまざまな社会課題の解決に向けたITサービスを提供しています。金融包摂や低・脱炭素化などのテーマに取り組む中で、セキュリティトークンの発行・管理業務を実現するプラットフォーム「STLINK」を通じて新たな資金調達の選択肢を提供しています。

金融ネクスト事業部長の武石直紀氏は、「国内コンテンツ産業では、十分に制作現場へ資金が届いていないという課題があります。幅広い投資家が直接支援できる新たな資金調達の方法が広がることで、こうした課題の解消に繋がると信じています」と語っています。

株式会社クエストリーについて

株式会社クエストリーは、2022年9月に設立され、コンテンツ事業の企画・運営、コンテンツファイナンスの設計、商品開発、デジタル証券基盤による投資家層の拡大を行っています。資本金は40,900万円(資本準備金を含む)で、代表者は伊部智信氏です。

公式ウェブサイトは、こちらからアクセスできます。

まとめ

株式会社クエストリーのプレシリーズA前半の資金調達は、日本のコンテンツ産業を金融の力で世界に広げるための大きな一歩となります。調達された資金は、コンテンツ事業やデジタル金融事業の強化に活用され、業界の持続可能な発展に寄与することが期待されています。

以下は、今回の資金調達に関する主要な情報をまとめた表です。

項目 詳細
資金調達額 2.6億円
主な投資家 Brand New Retail Initiative Fund、Blizzard the Avalanche Fund、TIS株式会社
資金の用途 コンテンツ事業の強化、デジタル金融事業の基盤整備
設立年 2022年9月
代表者 伊部 智信

クエストリーの取り組みは、日本のコンテンツ産業の発展に向けた新たな道を切り開くものと考えられます。今後の展開に注目が集まります。