6月18日開幕｜ヘンリック・ヴィブスコフの光のアート空間公開

ヘンリック・ヴィブスコフによる光のアート・インスタレーション《Circle Dome Square（静かに向き合うための場所）》の公開

デンマーク・コペンハーゲンにおいて、2025年6月18日から20日までの期間、ルイスポールセンが手がけたアートインスタレーション《Circle Dome Square（静かに向き合うための場所）》が公開されます。このインスタレーションは、デンマークのデザインイベント＜3daysofdesign 2025＞に合わせて発表され、ファッションデザイナーであり、音楽家、マルチアーティストでもあるヘンリック・ヴィブスコフが設計を担当しました。

このインスタレーションは、色彩に満ち、遊び心を備えつつも、思索のひとときを促す場として設計されています。インスピレーションの源は、デンマークの著名なデザイナー、ヴァーナー・パントンが生み出した名作照明「パンテラ」です。ヴィブスコフは、パントンのデザイン哲学と色彩へのアプローチに強く惹かれ、自らの視点を加えた新たな空間を創出しました。

インスタレーションの設計理念と背景

ヘンリック・ヴィブスコフは、今回のインスタレーションについて「Circle Dome Squareは、遊び心と少し未来的でもある空間です」と述べています。このインスタレーションは、クラシックなスパイラルカメラから着想を得ており、一つの被写体にフォーカスするような構造を、彼の得意とする素材であるテキスタイルで構築しています。

ヴィブスコフは、インスタレーションに入ることで外の喧騒から少し離れ、深呼吸をしながら周囲に意識を向けることができる場所を目指しています。また、彼は「子どもの頃、我が家にあった唯一のデザイナーランプが＜パンテラ＞でした。70年代の記憶に刻まれています」とも語っており、彼の幼少期の経験が今回の作品に影響を与えています。

展示の詳細情報

《Circle Dome Square》の展示は、以下の詳細で行われます。

• 展示期間：2025年6月18日〜20日
• 展示場所：ルイスポールセン
  住所: Kuglegårdsvej 19-23, 1434 Copenhagen K
• 営業時間：10時〜18時

このインスタレーションは、ヴァーナー・パントン デザイン AG の推奨のもと実施されており、詳細なコメントはポッドキャスト（こちら）で配信されています。

ヘンリック・ヴィブスコフのプロフィール

1972年生まれのヘンリック・ヴィブスコフは、ファッション、アート、音楽など多岐にわたる分野で活躍するデンマーク出身のクリエイターです。彼はこれまでに数多くの賞を受賞し、国際的に高く評価されています。ヴィブスコフは、ファッションデザイン、パフォーマンスアート、プロダクトデザイン、舞台・衣装デザイン、インスタレーション、音楽と多様な活動を展開し、アートと商業デザインの境界を自由に行き来しながら独自の表現を追求しています。

現在、彼はコールディング・スクール・オブ・デザインの教授を務めるほか、母校であるロンドンのセントラル・セント・マーチンズをはじめ、世界各地で講義を行っています。2025年にはデンマーク芸術財団から「ifelong Honorary Award（生涯功労賞）」を受賞する予定です。

ヴァーナー・パントン デザイン AG について

ヴァーナー・パントン デザイン AGは、ヴァーナー・パントンの膨大なデザインレガシーを管理する唯一の機関です。パントンの創作活動の精神、信念、オリジナリティを尊重し、長年にわたりその価値を守り続けています。アーカイブの整備やパートナーとの協業を通じて、パントンのデザインとその精神が今日のデザイン界においても息づくよう努めています。

ルイスポールセンのデザイン理念

ルイスポールセンは、1874年に創業以来、単にランプをデザインするだけでなく、屋内外で人々が心地よいと感じる光を形作ることを大切にしてきました。デンマークデザインの伝統に敬意を表し、ルイスポールセンのデザインは「形は機能に従う」という原則に基づいています。

ポール・ヘニングセン、アルネ・ヤコブセン、ヴァーナー・パントンなどの著名なアーキテクトやデザイナーと密接なパートナーシップを組み、数多くの照明器具をリリースしてきました。情熱的なクラフツマンシップ、高品質な素材、革新的なデザインにより、ルイスポールセンはハイエンドな照明を作り続けています。

最新情報と関連リンク

ルイスポールセンの最新ニュースや製品情報は、公式ウェブサイト（louispoulsen.com）で確認できます。

ヘンリック・ヴィブスコフによる光のアート・インスタレーション《Circle Dome Square（静かに向き合うための場所）》は、独自の視点とデザイン哲学が融合した特別な空間です。展示期間中に訪れることで、デンマークのデザイン文化を体感する貴重な機会となるでしょう。