2025年6月19日発表：アパグループがイシン・ホテルズを完全子会社化し成長加速へ

アパグループ、イシン・ホテルズ・グループを完全子会社化

2025年6月19日、アパホテルズ＆リゾーツを展開するアパグループ（東京都港区赤坂3-2-3、CEO：元谷 一志）は、アパホールディングス株式会社を通じて株式会社イシン・ホテルズ・グループ（以下「イシン」とする、東京都中央区、代表取締役社長：孔 令庸）の発行済株式の全てを取得し、完全子会社化したことを発表しました。この動きは、アパグループのさらなる成長を目指す戦略の一環として位置付けられています。

イシン・ホテルズ・グループの概要

イシン・ホテルズ・グループは、2001年1月に設立され、全国にホテルの運営、コンサルティング、開発を行っている企業です。以下はイシンの詳細情報です：

• 会社名：株式会社イシン・ホテルズ・グループ
• 所在地：東京都中央区銀座1-2-3
• 事業内容：全国のホテルの運営、コンサルティング、開発
• 展開ブランド：都市型ホテル「the b hotels」及び「セントメイン名古屋」
• 資本金：100,000,000円
• 運営施設数：17棟2,643室（北海道、東京、愛知、大阪、兵庫、福岡）
• 従業員数：正社員195名、契約社員4名、パート273名（2024年12月末時点、子会社を含む）

子会社化の目的

アパグループは、中期経営計画「AIM5」において、2027年3月末までにアパホテルネットワーク15万室の達成を目指しています。これまでの出店形態は、不動産を所有しての直営方式とフランチャイズ方式でしたが、出店スピードの向上を図るために新たな出店形態として賃貸方式やMC方式の導入が必要とされていました。

イシンは不動産を所有せず、賃貸方式やMC方式での運営を得意としているため、イシンの加入によりアパグループのホテルネットワークの拡大が期待されます。また、新たなホテルブランドの追加により、お客様の選択肢が広がり、アパグループが運営する予約サイト「アパ直」の魅力が向上することが見込まれています。

イシンの経営方針

イシンの経営は、代表取締役社長の孔令庸氏の下で、これまでの経営方針や社内制度を継続します。アパグループは株主の立場から間接的にイシンの経営に関与する方針です。イシンが運営するホテルは「アパ直」に参画しますが、ブランドのコンセプトや出店戦略、社内制度はイシンの判断で策定され、アパホテル＆リゾートとのブランド統合は行われません。

ただし、アパグループとイシンとのシナジー効果を出すために、両者で実務レベルの検討プロジェクトチームを設立し、新規出店時の資金支援や資材調達の共同化、ITインフラの共通化などの検討を進めていく予定です。

アパグループの成長戦略

アパグループは、アパホテルネットワークとして全国最大の954ホテル134,847室（建築・設計中、海外、FC、アパ直参画ホテルを含む）を展開しています。2010年4月にスタートした「SUMMIT 5（頂上戦略）」を継承し、2022年4月からは新たな5ヶ年計画「AIM5 ～APA Innovative Movement」を始動しました。この計画は、アフターコロナにおけるニーズの変化やデジタルトランスフォーメーション（DX）の波を捉え、国内で圧倒的なNo.1ホテルチェーンとなることを目指しています。

具体的には、2027年3月末までにアパホテルネットワークとして15万室を展開することを目指しており、その実現に向けた取り組みが進められています。

まとめ

アパグループによるイシン・ホテルズ・グループの完全子会社化は、今後のホテルネットワーク拡大に向けた重要な一歩と位置付けられます。イシンの運営方式を取り入れることで、出店スピードが加速し、より多くのお客様に選ばれるホテルブランドを展開することが期待されます。アパグループの成長戦略において、イシンとのシナジー効果がどのように実現されるのか、注目されるところです。

このように、アパグループとイシン・ホテルズ・グループの連携により、さらなる成長が期待されます。今後の動向に注目が集まる中、両社の取り組みがどのように進展していくのか、引き続き情報を追っていく必要があります。