2025年6月27日開催 大阪・関西万博で栃木パビリオンを遠隔見学

大阪・関西万博における新たな遠隔体験の実現

2025年6月19日、ANAホールディングス発のスタートアップであるavatarin株式会社、NECネッツエスアイ株式会社、東海大学が共同で、2025年に開催される日本国際博覧会（大阪・関西万博）において、栃木県の栃木パビリオンでの新たな体験を提供することを発表しました。この取り組みでは、ローカル5Gとアバターロボット「newme」を活用し、遠隔地からの見学を可能にします。

本プロジェクトは、栃木県下の一部の小中学生を対象にしており、特に壬生町立壬生小学校と壬生町立壬生中学校の生徒たちが、栃木パビリオンを遠隔で見学できる機会を創出します。これにより、地理的な制約を超えた新しい学びの場が提供されることとなります。

ローカル5Gとアバターロボット「newme」の活用

本取り組みの中心には、ローカル5Gとアバターロボット「newme」があります。ローカル5Gは、自営可能な高品質無線ネットワークであり、大容量・低遅延通信を実現します。この通信インフラは、アバターロボットが高画質のリアルタイム映像を伝送するために必要不可欠です。

「newme」は、avatarin株式会社が独自に開発したロボットで、遠隔地を自由に動き回り、利用者が自分の目で見て話すことができるコミュニケーション特化型のロボットです。これにより、遠隔地からでも臨場感のある体験が可能となります。

実証概要

本プロジェクトの実証実験は、以下の日程で実施されます。

アバターの設置場所は、大阪・関西万博会場内のEXPOメッセ「WASSE」で、操作は栃木県壬生町の小中学校から行われます。

各社の役割分担

本プロジェクトにおける各社の役割は以下の通りです。

• avatarin株式会社: 企画・運営、全体管理、アバター技術の提供
• NECネッツエスアイ株式会社: ローカル5Gの整備、運用、管理、実施サポート
• 東海大学: パビリオンでのガイド（観光学部 佐藤雅明研究室 学生3名）

これらの協力により、栃木県の取り組みが実現し、参加者に新しい形の体験を提供することが可能となります。

今後の展望と期待される効果

この取り組みにより、遠隔地からでもリアルタイムでの体験ができることから、教育現場における新しい学びの形が期待されます。特に、地方に住む子どもたちが国際的なイベントに参加する機会を得ることは、彼らの視野を広げ、将来の可能性を広げる重要な要素となるでしょう。

また、ローカル5Gの導入により、今後のデジタル技術の活用が進むことが予想され、様々な分野でのイノベーションが促進されるでしょう。これにより、地域社会の活性化にも寄与することが期待されます。

まとめ

本記事では、2025年大阪・関西万博における栃木パビリオンでの新たな遠隔体験について詳しく説明しました。以下に、主要な情報を整理してまとめます。

この取り組みを通じて、栃木県の子どもたちが国際的なイベントを体験し、将来の可能性を広げる機会を得ることが期待されます。デジタル技術の進化がもたらす新しい学びの形に注目が集まる中、今後の展開が楽しみです。