6月25日開始、スコットランドの革新的ヘルステック使節団が大阪に来訪

スコットランドヘルステック来日

開催期間:6月25日〜6月27日

スコットランドヘルステック来日
スコットランドのヘルステック使節団って何をしに来るの?
2025年6月に大阪・関西万博や医療機器見本市に参加し、最新の医療技術を紹介して日本市場での認知拡大と日本企業との連携強化を目指します。
使節団にはどんな企業や人が参加するの?
スコットランド政府の保健福祉担当大臣をはじめ、革新的なヘルステック企業や研究者、キヤノンメディカルリサーチヨーロッパの代表など多様なリーダーが参加します。

スコットランド ヘルステック通商使節団の来日

スコットランド国際開発庁(SDI)は、2025年6月に大阪・関西万博および医療機器関連見本市に出展するため、貿易使節団を派遣することを発表しました。この使節団は、スコットランド政府の保健福祉担当大臣であるニール・グレイ氏をはじめとし、スコットランドの革新的なヘルステック企業やイノベーション・エコシステムのリーダーたちが参加します。

スコットランドは、200年以上にわたり医療革新の最前線に立っており、世界初の皮下注射器の開発やAIを活用したヘルステックの実用化を進めてきました。今回の訪問を通じて、スコットランドのヘルステック分野の先進的な取り組みや技術力を発信し、日本市場での認知拡大を図ることが目的です。

スコットランドのヘルステック分野の先進性

スコットランドは、豊かな研究文化と産官学の連携を背景に、欧州有数のライフサイエンス・クラスターを形成しています。特に、遠隔医療やリアルタイム健康モニタリングなど、世界的な課題に対するソリューション開発を推進しています。

今回の使節団は、以下の3つの主要な目的を持っています。

  • スコットランドの革新的なヘルステクノロジーの認知拡大:大阪・関西万博や医療機器関連見本市での講演を通じて、スコットランドの技術力と信頼性を広く紹介します。
  • 日本との持続可能な関係構築:パネルディスカッションやネットワーキング・レセプションを通じ、スコットランド企業と日本の業界関係者の間に長期的なパートナーシップを育成します。
  • グローバルヘルスケアにおける官民による優良事例紹介:基調講演者がスコットランドにおける革新的な取り組みとその社会的応用について紹介し、国際社会に対するスコットランドの貢献を広く発信します。

具体的な活動内容

使節団は、東京にてキヤノン株式会社を訪問し、メディカル事業に関する意見交換を行います。また、駐日英国大使館にて『スコットランドのヘルステック・イノベーション・エコシステム』や『スコットランドと日本の協力分野』をテーマにしたパネルディスカッション、企業プレゼンテーション、ネットワーキング・レセプションを開催します。

大阪では、6月25日から27日まで開催される「Japan Health 2025」(インテックス大阪)に出展し、スコットランドに焦点を当てたセッション「Scotland as a Global Healthcare Innovation Asset and opportunities for Japanese companies」で基調講演が行われる予定です。

さらに、6月26日には大阪・関西万博の英国パビリオンにて「Scotland Day」が開催され、テーマは“日本とスコットランドのイノベーションの連携 -共創による未来へ-”となっています。このイベントを通じて、日本とスコットランドのさらなる連携強化が図られます。

参加企業とリーダーたち

スコットランドのヘルステック通商使節団には、以下のような企業とリーダーたちが参加します。

名前 所属/役職
カトリオナ・ブルックスバンク NHS Greater Glasgow and Clyde、West of Scotland Innovation Hub、イノベーション・リード
ヘイゼル・デンプシー NHS North of Scotland Innovation Hub、イノベーション・プログラム・リーダー
デイビッド・ロウ スコットランド政府/グラスゴー大学 ヘルスイノベーション 学術/臨床ディレクター
サマンサ・スミス サウスイースト地域イノベーション・ハブ シニアイノベーションプログラムマネージャー
ケン・サザーランド Canon Medical Research Europeプレジデント
レスリー・パーマー スターリング大学認知症サービス開発センター教授
ドナ・ヘンダーソン NHS/スコットランド政府 デジタルヘルス&ケア国際エンゲージメント責任者

また、スコットランドのヘルステック企業としては、以下のような企業が参加しています。

  • Touchlab:電子皮膚技術により、ロボットや義手に人間のような触覚認識を可能にするロボット工学企業。
  • Konpanion:感情支援ロボット「Maah」を開発し、孤独感の軽減と心の健康向上に寄与。
  • Nami Surgical:高精度・低侵襲の小型超音波メスを開発し、ロボット手術への応用が期待される。
  • iGii:独自のナノマテリアルを用いた次世代バイオセンシング技術を展開。
  • J&D Wilkie:医療・航空宇宙向けの高性能素材を製造する老舗繊維メーカー。
  • Talking Mats:視覚的に意思を伝える革新的なコミュニケーションツールを提供。

まとめ

スコットランドのヘルステック通商使節団の来日は、日本市場におけるヘルステック分野の認知拡大を目指す重要なステップです。スコットランドの革新的な技術や取り組みを通じて、日本とスコットランドの関係がさらに深まることが期待されます。

以下に、記事で紹介した内容を整理しました。

内容 詳細
目的 スコットランドのヘルステック分野の認知拡大、日本との持続可能な関係構築、官民による優良事例紹介
主要なイベント 大阪・関西万博、Japan Health 2025、Scotland Day
参加企業とリーダー 多様なヘルステック企業と専門家が参加
リンク スコットランド国際開発庁公式サイト

このように、スコットランドのヘルステック通商使節団の活動は、国際的な医療技術の発展と連携の強化に寄与するものと考えられます。

参考リンク: