2025年6月18日発売『ゾウのテウニス』新刊の魅力と背景

ゾウのテウニス刊行

開催日:6月18日

ゾウのテウニス刊行
ゾウのテウニスってどんな話?
ゾウのテウニスは、自分だけがゾウで周りは人間という少年の葛藤や日常を17のエピソードで描き、多様性や共感を考えさせる物語です。
トーン・テレヘンってどんな作家?
オランダの国民的作家で、動物を主人公にした作品が多く、2017年に本屋大賞翻訳小説部門を受賞した『ハリネズミの願い』で知られています。

トーン・テレヘンによる新作『ゾウのテウニス』の刊行

株式会社理論社は、オランダの国民的作家トーン・テレヘンによる小説『ゾウのテウニス』を2025年6月18日に発売することを発表しました。本作は、2017年の本屋大賞(翻訳小説部門)を受賞した『ハリネズミの願い』で広く知られる作家による新たな作品です。

『ゾウのテウニス』は、1997年にオランダで刊行され、銀の石筆賞を受賞した経歴を持つ作品です。トーン・テレヘンの作品は、詩人谷川俊太郎氏によって高く評価され、日本での紹介が勧められたことでも知られています。

2017 年本屋大賞(翻訳小説部門)を受賞作『ハリネズミの願い』(新潮社刊)でよく知られるオランダの国民的作家トーン・テレヘンによる≪銀の⽯筆賞≫受賞小説『ゾウのテウニス』刊行! 画像 2

物語の概要とテーマ

本書では、主人公であるゾウの少年テウニスが「周りはみな人間で、自分だけが違う」という状況に直面し、日々の悩みや葛藤を生き生きと描かれています。テウニスは、クラスメートにとっては簡単なことができず、時には自分の存在に疑問を抱くこともあります。しかし、ゾウであることが役に立つ瞬間もあり、子どもたちは彼を誇らしく思っています。

テウニスは、「世界中の人間がゾウだったら良いのに」と思うことがあります。この思いは、彼の心の中での葛藤を反映しています。彼は、周囲の人間たちとの違いを感じながらも、前向きに生きる姿勢を持ち続けます。物語は17のエピソードで構成されており、動物たちの物語で知られるテレヘンの独自の視点が光ります。

2017 年本屋大賞(翻訳小説部門)を受賞作『ハリネズミの願い』(新潮社刊)でよく知られるオランダの国民的作家トーン・テレヘンによる≪銀の⽯筆賞≫受賞小説『ゾウのテウニス』刊行! 画像 3

著者と翻訳者のプロフィール

2017 年本屋大賞(翻訳小説部門)を受賞作『ハリネズミの願い』(新潮社刊)でよく知られるオランダの国民的作家トーン・テレヘンによる≪銀の⽯筆賞≫受賞小説『ゾウのテウニス』刊行! 画像 4

トーン・テレヘン

トーン・テレヘンは1941年にオランダ南部の島で生まれ、ユトレヒト大学で医学を修めた後、ケニアでマサイ族の医師を務めました。その後、アムステルダムで医院を開業し、1984年以降、動物たちを主人公とする作品を数多く発表し、多くの文学賞を受賞しています。

長山さき

長山さきは1987年にオランダ政府奨学生としてライデン大学に留学し、以後オランダに住み翻訳に携わっています。彼女は『ハリネズミの願い』をはじめとするトーン・テレヘンの作品を日本に紹介してきました。

たまむらさちこ

たまむらさちこは武蔵野美術大学造形学部を卒業後、オランダ王立アカデミーに留学しました。絵本『ポッポポーン』や『「くうき」が僕らを呑みこむ前に 〜脱サイレントマジョリティ〜』(山田健太共著)など、多くの作品を手掛けています。

商品概要

『ゾウのテウニス』の詳細は以下の通りです。

項目 詳細
トーン・テレヘン
長山さき
たまむらさちこ
定価 1,650円 (税込)
発売日 2025年6月18日
判型 四六判/126ページ/ハードカバー
ISBN 978-4-652-20686-7
発行所 株式会社理論社

本書は、現代社会における「多様性」や「共感力」といったテーマを考える上で、非常に重要な作品となることでしょう。テウニスの物語を通じて、誰もが感じることのできる悩みや葛藤が描かれており、読者に深い感動を与えることが期待されます。

詳細情報は理論社の公式サイトで確認できます。こちらをクリックしてご覧ください。

参考リンク: