2025年6月17日開始、LayerXのAI資産管理ソリューションがリース業務を革新
ベストカレンダー編集部
2025年6月17日 11:51
Ai Workforceリリース
開催日:6月17日
LayerXが新たに提供を開始した「Ai Workforce リースソリューション」
2025年6月17日、株式会社LayerX(東京都中央区、代表取締役CEO 福島良典)は、AIプラットフォーム「Ai Workforce」の新機能として、「Ai Workforce リースソリューション」の提供を開始しました。この新しいソリューションは、リース企業の資産管理業務に特化しており、業務の効率化を図ることを目的としています。
「Ai Workforce」は、企業と共に成長することをコンセプトにしたAIプラットフォームで、これまでエンタープライズ企業を中心に、営業、法務、人事、研究開発などの幅広い業務におけるドキュメント管理や作成、レビューを支援してきました。新たにリリースされた「Ai Workforce リースソリューション」は、リース企業の特有のニーズに応じたAIワークフローをあらかじめ構築しており、導入後すぐに利用を開始することができます。
業務負担を軽減するための特長
「Ai Workforce リースソリューション」には、リース企業の業務負担を軽減するためのさまざまな特長があります。以下にその主な特長を紹介します。
- 非定型の見積書の読み取り・前処理
見積書をアップロードするだけで、あらゆる様式の見積書をAIが自動で読み取ります。これにより、資産管理に必要な明細データを自動で抽出・整形することが可能です。 - マスタデータの連携による項目補完
耐用年数などを特定するために、マスタデータ(CSV形式)を連携することができ、ルールベースでの紐付けや大規模言語モデル(LLM)を活用した最適なデータの紐付けが可能です。 - 柔軟な出力形式
CSV形式での出力に加え、エクセルテンプレートを登録することも可能です。これにより、既存の業務プロセスを大きく変えることなく導入できます。 - 蓄積したデータの活用
読み取った明細データは、Ai Workforce上に蓄積され、ユーザーが自然言語で質問を投げかけると、AIが関連するドキュメントを調査し、わかりやすいレポート形式で情報を提供します。
導入事例とその成果
三菱HCキャピタル株式会社では、リース契約時に発生するサプライヤーからの見積書の処理に「Ai Workforce」を導入しました。2025年2月に実施したトライアルでは、約350件の見積書を処理し、正答率80%を超える精度を達成しました。さらに、見積書のデータ化による省力化効果を89.7%のユーザーが実感し、これまでシステムへのデータ登録作業が1時間以上かかっていたところを、導入後は処理完了までに半分以下の作業時間で済むようになりました。
このように、導入後にはバックオフィス部門を中心に年間1.2万時間の業務削減が見込まれています。これにより、リース企業は業務の効率化を図り、より多くの時間を戦略的な業務に充てることが可能になります。
今後の展望とセミナーのご案内
LayerXは、今後さらなる精度の向上やAIを活用した業務体験の向上を通じて、50%水準の業務時間削減を目指すとしています。具体的には、エージェント的ワークフローによる精度向上や、エージェント機能の改善、業務プロセスのシームレスな連携を進める予定です。
また、三菱HCキャピタル株式会社をお迎えし、Ai Workforce導入による業務効率化とアセットデータ活用についてのセミナーを開催します。以下の詳細をご覧ください。
- 日時: 2025年7月29日(火)17時-19時(16時半開場)
- 場所: 株式会社LayerX イベントスペース(東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹ビル 5F)
- 参加費: 無料
- 申し込みフォーム: 申し込みはこちら
- ご案内締切: 2025年7月7日(月)
本セミナーはリース企業に所属している方を対象としたご案内となります。リース企業以外の方については、個別にお問い合わせください。
「Ai Workforce」についての詳細
「Ai Workforce」は、企業と共に成長することをコンセプトとしたAIプラットフォームであり、営業、法務、人事、研究開発などの幅広い業務におけるドキュメントの管理、作成、レビューを実現します。このプラットフォームは、異なる部署の幅広い業務をカバーできるため、AI活用の「サイロ化」を防ぎます。
PDFやMicrosoft Word、Excel、PowerPointなどのドキュメント処理に特化しており、生成AIでの処理に限らず、カスタマイズしたExcelテンプレートへの転記や機密情報のマスキングなど、多彩なモジュールを備えています。ドキュメントの検索機能も充実しており、社内に散在するナレッジやノウハウを利用者がアクセスしやすい形で蓄積・共有することが可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Ai Workforce リースソリューション |
| 提供開始日 | 2025年6月17日 |
| 主な機能 | 見積書の自動読み取り、データ抽出、出力形式の柔軟性、エージェント機能によるデータ活用 |
| 導入事例 | 三菱HCキャピタル株式会社 |
| 業務削減効果 | 年間1.2万時間の業務削減見込み |
以上のように、LayerXの「Ai Workforce リースソリューション」は、リース企業の資産管理業務において、AIを活用して業務の効率化を図る革新的なソリューションです。企業のニーズに応じた柔軟な対応が可能であり、今後の展開にも注目が集まります。