2025年6月17日導入開始、Ai Workforceで三菱HCキャピタルのリース業務が大幅効率化

Ai Workforce導入開始

開催日:6月17日

Ai Workforce導入開始
Ai Workforceって何ができるの?
Ai Workforceは多様なフォーマットの見積書からデータを正確に抽出し、基幹システムに自動登録。年間1.2万時間の業務削減を実現するAIプラットフォームです。
三菱HCキャピタルでの導入効果は?
導入により見積書処理が大幅に効率化され、作業時間が半分以下に短縮。トライアルでは80%以上の正答率を達成し、現場負荷を大きく軽減しました。

AIプラットフォーム「Ai Workforce」の導入について

株式会社LayerXが提供するAIプラットフォーム「Ai Workforce」は、2025年6月17日に三菱HCキャピタル株式会社に導入されました。この導入により、リース資産のシステム登録業務の省力化を目指しています。AIプラットフォームの導入は、リース業務における見積書処理の効率化を図る重要な一歩となります。

リース業務では、サプライヤーごとに異なるフォーマットの見積書を受領し、それに基づいてリース料の算出や物件の法定耐用年数の特定を行い、システムに登録することが求められます。年間数万件に及ぶ見積書を手作業で処理することは大きな負担であり、従来のRPAやOCR技術では多様なフォーマットからデータを自動で取得することが難しいという課題がありました。

AIプラットフォーム「Ai Workforce」、三菱HCキャピタルがリース資産登録業務に導入、年間1.2万時間の削減へ ~独自の技術であらゆる様式の見積書から登録データの自動作成を実現~ 画像 2

導入の背景と目的

三菱HCキャピタルは、経営の中長期的方向性における重要戦略としてDX(デジタルトランスフォーメーション)を位置付け、基幹業務レベルでの生成AI活用に挑戦しています。この背景のもと、Ai Workforceは多様なフォーマットの見積書を読み取り、基幹システムに登録するためのデータ作成をワンストップで実現する点が評価され、導入に至りました。

導入後は、リース契約時に発生するサプライヤーからの見積書を「Ai Workforce」にアップロードするだけで、AIが明細データを抽出・整形し、物品の分類やコード付与を自動化します。これにより、業務の効率化が図られ、年間1.2万時間の業務削減が見込まれています。

AIプラットフォーム「Ai Workforce」、三菱HCキャピタルがリース資産登録業務に導入、年間1.2万時間の削減へ ~独自の技術であらゆる様式の見積書から登録データの自動作成を実現~ 画像 3

導入の概要

三菱HCキャピタルは、見積書処理において「Ai Workforce」を活用しています。具体的には、見積書をアップロードするだけでAIがデータを抽出し、業務に即したExcelテンプレートへの自動転記やCSV変換をワンクリックで完了できるようになりました。2025年2月に実施したトライアルでは、約350件の見積書を処理し、正答率80%を超える精度を達成しました。

このトライアルに参加した89.7%のユーザーが見積書のデータ化による省力化効果を実感しており、従来のデータ登録作業に比べて作業時間が半分以下に短縮されることが期待されています。

Ai Workforceが実現した機能

Ai Workforceは、以下の3つの主要な機能を実現しています。

  1. 多様な帳票フォーマットの読取
    従来のRPAやOCRでは対応が難しい多様な帳票フォーマットを柔軟に解析し、データの正確な抽出と整形を実現します。サプライヤーごとに異なる見積書様式にも対応し、LLM(大規模言語モデル)の自然言語処理能力とルールベースのアプローチを組み合わせたワークフローにより、業務フローに統合します。
  2. ユーザー視点で設計されたレビュー体験
    AIの回答は100%の正確性を保証するものではないため、確認作業が不可欠です。Ai Workforceは、利用者が効率的かつ直感的にレビューできるよう設計されており、AIが生成したデータを人間の確認ステップごとに表示します。
  3. 現場担当者との密接な連携による業務ルールの最適化
    Ai Workforceの導入プロセスでは、現場担当者との密接な連携を重視し、技術と業務の橋渡しをスムーズに行っています。

今後の展望と取り組み

今回の取り組みにより、見積書の明細情報が構造化データとして取得可能となり、リース資産の品名や数量、金額などの詳細情報を一元管理することが実現しました。今後は、取得した結果をデータベースに登録し、エージェント機能を活用して、ユーザーが自然言語で質問を投げかけると、AIが関連するドキュメントを自律的に調査し、意思決定に役立つ情報をわかりやすいレポート形式で返答する仕組みを構築していきます。

さらに、LayerXは「プロセスマイニング」を通じて業務プロセスの自動化を進めており、Ai Workforceにおけるワークフローの自動生成や修正機能により、複雑な業務でも即座にAIによる自動化が可能となることを目指しています。

三菱HCキャピタルのコメント

三菱HCキャピタルの事務部関様とカスタマーサポートセンターの藤田様は、これまで何度も機械化を試みたが、サプライヤーごとの異なるフォーマットのデータ化が障壁となっていたことを述べています。Ai Workforceの導入により、課題であったデータ化が機械化でき、現場負荷を大きく軽減できたと考えています。

リース業界向けソリューションの提供開始とセミナー開催

LayerXは、「Ai Workforce リースソリューション」の提供を開始しました。このソリューションは、リース企業の資産管理をAIでサポートし、業務効率化と攻めのデータ活用を実現します。詳細はプレスリリースをご覧ください。

また、三菱HCキャピタル株式会社をお迎えし、Ai Workforce導入で実現する業務効率化とアセットデータ活用についてのセミナーを開催します。日時は2025年7月29日(火)17時から19時、場所は株式会社LayerXのイベントスペースです。参加費は無料で、リース企業に所属している方を対象としています。

まとめ

今回のプレスリリースでは、AIプラットフォーム「Ai Workforce」の導入による三菱HCキャピタルの業務効率化について詳しく解説しました。以下に、主な内容を表にまとめます。

項目 詳細
導入企業 三菱HCキャピタル株式会社
導入日 2025年6月17日
業務削減時間 年間1.2万時間
トライアル実施件数 約350件
正答率 80%以上
セミナー日程 2025年7月29日(火)17時-19時

このように、Ai Workforceの導入により業務の効率化が図られ、リース業界におけるデータ活用が進むことが期待されます。