コロプラ新作ゲーム『神魔狩りのツクヨミ』の多言語化を支えるWOVN.gamesの活用
ベストカレンダー編集部
2025年6月17日 10:13
神魔狩りのツクヨミ発売
開催日:5月7日

コロプラ、新作ゲーム『神魔狩りのツクヨミ』でローカライゼーションツール『WOVN.games』を採用
2025年6月17日、Wovn Technologies株式会社が提供するゲームローカライゼーション支援ツール『WOVN.games(ウォーブン・ドットゲームス)』が、株式会社コロプラのスマートフォン & PC 向け新作ゲーム『神魔狩りのツクヨミ』のローカライゼーションを支援したことが発表されました。この取り組みにより、日本語から英語、繁体字、簡体字の3言語へのローカライゼーションが効率的に行われ、ゲームタイトルの早期多言語ローンチに寄与しました。
コロプラは、2025年5月7日(水)に『神魔狩りのツクヨミ』をローンチし、ゲーム開発者、翻訳者、LQA担当者など複数のステークホルダーが関与する中で、WOVN.gamesをローカライゼーションプラットフォームの一つとして利用しました。これにより、ローカライゼーション業務がスムーズに進行しました。

新たなゲーム体験を提供する『神魔狩りのツクヨミ』
『神魔狩りのツクヨミ』は、AI技術とクリエイターの創造性を掛け合わせた新たなゲーム体験の創出を目指した挑戦作です。その最大の特徴は「AIによるオリジナルカードの生成システム」であり、プレイヤーに新しい遊び方を提供します。
このゲームの公式サイトはこちらで確認できます。WOVN.gamesの採用により、コロプラは多言語対応を迅速に進めることができました。

従来のローカライゼーション業務フローと課題
ゲームのローカライゼーションにおいては、開発・QAと並行して翻訳準備、翻訳、LQAが行われるのが一般的です。コロプラも同様のプロセスを踏んでいましたが、以下のような課題を抱えていました。
- 翻訳作業の煩雑さ:マスタデータをバージョン単位で管理しつつ、開発進捗に合わせて変わるテキストと外注・受領する翻訳データを並行管理する必要があり、大きな手間がかかっていました。
- 翻訳品質の確保:シチュエーションに応じた高い翻訳品質の実現が難しく、手戻りが頻発していました。
- LQAでのエラー報告の手間:エラーをわかりやすく報告するためにはスクリーンショットや詳細な説明が必要で、手間と時間がかかっていました。
これらの課題を解決するために、WOVN.gamesを導入し、ローカライゼーションフローを抜本的に変革することを決定しました。

WOVN.gamesの選定理由
WOVN.gamesが選定された理由は、以下のような機能が提供されているからです。
- スクショ機能:ゲーム画面を自動でスクリーンショットとして保管し、翻訳者が画面を見ながら直接翻訳・修正できるため、翻訳とLQAの一本化が可能です。
- バグ報告機能:スクリーンショットを利用してバグ報告が簡単に行え、チケット管理や修正も迅速に実行できます。
- SDKの導入が容易:WOVN.gamesは、特別な開発環境を必要とせず、ユーザーのPCブラウザ環境で利用できるため、既存の開発案件に組み込みやすいです。
これにより、翻訳・LQAのプロセスが効率化され、コスト削減と時間短縮が実現されました。

コロプラ社のコメント
コロプラの開発プロデューサー、齋藤 ケビン 雄輔氏は、WOVN.gamesの導入によりローカライゼーションのコストおよび時間削減が実現できたと述べています。翻訳とLQAの一本化が可能になり、テキストベースだけでなく、スクリーンショットを活用したローカライゼーション業務フローが実現したとのことです。
また、コンセプトプランナーの金子 一馬氏も、ゲームに登場する神話由来の特別な用語を含む翻訳データをWOVN.gamesで管理し、問題に的確に対応できたとコメントしています。

CEDEC 2025 登壇のお知らせ
WOVN.gamesは、コロプラの齋藤 ケビン 雄輔氏をゲストにお招きし、CEDEC 2025のスポンサーセッションに登壇します。
セッションタイトル | AI ローカライズ:コロプラ『神魔狩りのツクヨミ』の多言語化を支えた WOVN.games |
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登壇者 | 株式会社コロプラ 齋藤 ケビン 雄輔氏、Wovn Technologies株式会社 藤村 弘也、田所 洋 |
日時 | 2025年7月24日(木)15時30分〜15時55分 |
場所 | パシフィコ横浜ノース 第13会場 |
URL | CEDEC 2025 セッション詳細 |
このセッションでは、WOVN.gamesの機能や利点について詳しく説明される予定です。

まとめ
WOVN.gamesは、ゲームローカライゼーションを効率化し、タイトルの海外への早期ローンチを支援するプロダクトです。その機能には、翻訳作業の効率化を促進するためのスクリーンショット機能やバグ報告機能が含まれています。コロプラの新作ゲーム『神魔狩りのツクヨミ』においては、これらの機能が活用され、ローカライゼーション業務が大幅に改善されました。
以下に、今回の情報を整理した表を示します。
項目 | 内容 |
---|---|
ゲーム名 | 神魔狩りのツクヨミ |
開発会社 | 株式会社コロプラ |
ローカライゼーションツール | WOVN.games |
対応言語 | 英語、繁体字、簡体字 |
主な機能 | スクショ機能、バグ報告機能、SDKの導入容易性 |
CEDEC 2025 登壇者 | 齋藤 ケビン 雄輔氏 |
登壇日時 | 2025年7月24日(木)15時30分〜15時55分 |
WOVN.gamesは、今後もゲーム開発会社がローカライゼーション業務を効率的に進めるためのサポートを提供していくことが期待されます。