2025年6月21日刊行『実践QGIS』でGISを表計算感覚に
ベストカレンダー編集部
2025年6月16日 09:51
実践QGIS新刊発売
開催日:6月21日
新刊『位置情報を扱う人のための実践QGIS』の概要
株式会社秀和システムは、2025年6月21日に新刊『位置情報を扱う人のための実践QGIS』を発刊します。この書籍は、GIS(Geographic Information System:地理情報システム)ツールを「表計算のように当たり前に」使えるようにすることを目的としています。特に、QGISの使い方をハンズオン形式で学ぶことができる内容となっています。
「GISは難しい」というイメージがあるかもしれませんが、本書ではGISツールが「Excelと同じように汎用的なソフトウェア」であり、「特定の業務において一部の専門家だけが使うものではない」という信念のもと、GISの活用に興味のある全ての人に向けて書かれています。QGISはオープンソースで開発されており、Windows、macOS、Linuxに対応しているため、誰でも無料で利用できるGISツールです。
書籍の構成と内容
本書は、基礎編と実践編の二部構成になっています。基礎編では、GISの基本的な概念やQGISの主要な機能を学び、実践編では具体的なユースケースを通じてGISの応用方法を学びます。
基礎編の内容
- 第1章:GISとは
GISの基礎的な概念を学びます。 - 第2章:QGISのインストールと起動
QGISのインストール方法やバージョンの考え方を学びます。 - 第3章:GISデータを知る
GISデータの種類とそれぞれの特徴を学びます。 - 第4章:QGISでデータを扱う
GISデータをQGISで表示したり加工したりする方法を学びます。 - 第5章:座標参照系(CRS)を学ぶ
初学者にとって難しく、GISらしい概念である座標参照系を学びます。 - 第6章:地図の出力・印刷レイアウト
QGISで作成した地図を画像やPDFとして出力する方法を学びます。 - 第7章:自動化・Pythonによる機能拡張
モデルデザイナーやPythonを利用した自動化・機能拡張を学びます。
実践編の内容
- 第8章:ハザードマップを作る
災害関連のGISデータを用いてハザードマップを作成し、紙地図として利用できるように印刷レイアウトで主題図を作成します。 - 第9章:紙の地図をGISデータ化する
紙の地図からデジタルデータを書き起こす手順を学びます。 - 第10章:法務省登記所備付地図を利用する
法務省が公開を始めた登記所備付地図データを利用する方法を学びます。 - 第11章:衛星データを活用する
近年、関心が高まっている衛星データを活用する方法を学びます。 - 第12章:ベクターデータによる分析を行う
コンビニエンスストアの出店計画を例に、QGISでベクターデータを使った分析を行う手法を学びます。 - 第13章:地形解析の手法を学ぶ
DEM(Digital Elevation Model)を利用した地形解析の手法を学びます。 - 第14章:点群データの取り扱い
点群データを使う方法を学びます。
関連書籍の紹介
本書の著者は、GISを用いたデータの加工に関する他の書籍も執筆しています。特に、Web向けのGISを開発するための知識とノウハウを学ぶための書籍『現場のプロが教える位置情報エンジニア養成講座』(通称:位置エン本)や、GIS用のデータベースやサーバーの構築方法を学ぶための『現場のプロが教える位置情報デベロッパー養成講座』(通称:位置ベロ本)があります。これらの書籍も併せて読むことで、QGISをさらに活用するための知識を深めることができます。
書籍の基本情報
| 書名 | 位置情報を扱う人のための実践QGIS |
|---|---|
| 著者 | 井口 奏大 |
| 定価 | 4,180円(税込) |
| 発売日 | 2025年6月21日 |
| 購入リンク | Amazon, 楽天ブックス |
本書は全国書店やネット書店で購入可能です。GISを学びたい方や興味のある方にとって、実践的な知識を身につける良い機会となるでしょう。
参考リンク: