2025年6月14日発表!求職者の求人情報行動パターン調査結果

求職者行動調査発表

開催日:6月14日

求職者行動調査発表
求職者は求人情報をどんな方法で知ってるの?
調査では68.3%が自分で積極的に情報を探す能動的探索型で、偶然目にする情報は10.6%、両方併用する層も20.5%存在し、多様なチャネルを使い分けています。
求人情報を最初に知るきっかけは何が多いの?
最も多いのは検索エンジンの利用で35.4%、次いで求人媒体や転職サイトが26.1%、求人アプリが25.5%。広告やスカウトメールは利用率が低い傾向です。

求職者の行動パターンを解明するための調査

株式会社ecloreが運営するランクエストは、2025年6月14日に、求職者の求人情報に対する行動パターンを明らかにするためのアンケート調査結果を発表しました。人材マッチング市場における競争が激化する中、企業が採用活動を成功させるためには、求職者が求人情報を「どこで知り」「どこで興味を持ち」「どこで詳しく調べるのか」といった流れを理解することが重要です。

この調査は、過去1年以内に転職活動を行った161名を対象に実施され、求職者が求人情報をどのように収集しているかについて詳しく分析されています。本記事では、求職者の行動パターンを以下の3つの視点から解説します。

  • 求職者は普段、どのように求人情報を知るのか?
  • 求職者が新しい求人情報を最初に知るきっかけは何か?
  • 求職者が求人情報を詳しく調べる際、最もよく使う手段は何か?

この調査結果は、SEO対策やマーケティング施策など、実際の採用活動における貴重なヒントとなるでしょう。

【前編】求職者が求人を『知る・興味を持つ・調べる』行動パターンを徹底解説!最新アンケートで見えたリアル(seo会社ランクスト調べ) 画像 2

調査結果①:求人情報の知識源

最初に、求職者が求人情報をどのように知るかについての調査結果を見ていきます。

1-1. 「能動的探索」型の求職行動

調査によれば、最も多かった回答は「自分で積極的に探す(68.3%)」というものでした。この結果は、現代の求職活動が求職者自身の積極的な情報収集によって進められていることを示しています。求職者が自ら情報を探す理由には、以下のような要因があります。

  • 情報主導型社会の浸透:インターネットやスマートフォンの普及により、自分のペースで情報を得ることが当たり前となっています。
  • 求職者の不安軽減行動:受動的に得た情報では不安が強まるため、自分自身で調べることで納得感を得ようとする傾向があります。

このような背景から、「能動的な検索行動」が主流となり、求人検索が「求人を探す」以上に「納得感を得るための行動」として位置づけられています。

1-2. 偶発的な情報接点の存在

次に「偶然目にした情報(10.6%)」という回答もありました。偶発的情報接点が少数派である理由としては、以下の点が挙げられます。

  • 情報過多による「広告疲れ」:SNSやWeb広告は日常的に膨大な量が目に入るため、信頼性に欠ける偶発的な情報は少数派にとどまります。
  • 潜在層の掘り起こし可能性:偶発的情報は、現在の仕事に不満はないが新たなキャリアを考え始めるきっかけとなる場合もあります。

したがって、偶発的接点は主流ではないものの、潜在層の獲得や認知拡大には一定の効果があることが示唆されています。

1-3. 両方の方法を併用する層の増加

「両方同じくらい(20.5%)」という回答層も存在し、情報接点の多様化が進んでいることを示しています。この層の存在は、以下のような重要なポイントを示唆しています。

  • 情報リテラシーの高まり:求人情報に対して積極的に探しつつも、偶発的な情報にも信頼を置く傾向があります。
  • クロスチャネル型行動の浸透:SNSで偶然知った企業や求人について自ら詳しく調べる行動が増加しています。

このように、求職者は情報の信頼性や納得感を得るために、複数のチャネルを駆使して情報を比較検討する傾向が強まっています。

調査結果➁:新しい求人情報を知ったきっかけ

次に、最近求職者が「新しい求人情報を最初に知ったきっかけ」についての調査結果を見ていきます。

2-1. 検索エンジンの利用

最も多かった「検索エンジン(Googleなど)を使って」(35.4%)という回答は、求職者が求人情報を探すだけでなく、企業の評価や待遇、実際の働き方など詳細な情報を求めていることを示唆しています。検索エンジンが利用される理由には以下の点が考えられます。

  • 自由な情報探索:求人サイトの枠を超え、第三者サイトや口コミ、企業の評判を調べられます。
  • 情報の透明性:企業からの一方的な情報発信だけでなく、ユーザー生成コンテンツを通じて客観的な情報を得やすいです。
  • 比較検討の容易さ:複数の求人を比較検討できるため、選択肢を広げることができます。

2-2. 求人媒体・転職サイト、求人アプリの利用

次に多かった「求人媒体・転職サイト」(26.1%)と「求人情報アプリ」(25.5%)の利用は、検索エンジンの活用と同様に重要な接点となっています。これらが選ばれる理由は以下の通りです。

  • 利便性:求人情報がカテゴリ化されており、自分の条件に合った求人を効率的に探せます。
  • 通知機能やレコメンド:アプリやサイトから自動的に求人情報が送られ、求職活動の効率化が図られます。
  • 情報の均質化:募集要項や給与条件等が整理されているため、比較が容易です。

これらの媒体では、求職者が「ある程度の情報収集を媒体に任せ、効率よく情報を得たい」という心理が働いています。

2-3. 低利用率のWeb広告・スカウトメール

一方で、「Web広告(3.7%)」「スカウトメールやダイレクト(1.9%)」といった方法は大きく下回っています。これには以下の要因が考えられます。

  • 受動的情報接点の限界:求職者は自発的に情報を集めて納得した上で動く傾向が強いため、広告など受動的な情報には心理的ハードルがあります。
  • 信頼感の不足:広告やスカウトメールは「押しつけ感」が強く、ユーザーの信頼を得るのが難しいです。
  • 情報の質への疑問:広告やスカウトメール経由の求人は、一方的で客観的な比較がしづらく、質に疑問を感じるユーザーが多いです。

2-4. 公式サイト・口コミの位置づけ

「公式サイトを直接確認(1.9%)」や「口コミ・紹介(2.5%)」も少数にとどまっています。公式サイトは、求職者が「企業名や具体的な関心」を既に持っている場合でないとアクセスされにくいです。口コミも、即時的な行動を促すというより、意思決定の最終段階で信頼感を補完する役割があります。

つまり、これらは情報収集の「最終的な検証」フェーズに重要ですが、認知獲得という点では限界があると考えられます。

調査概要とランクエストの紹介

この調査は、2025年6月10日から2025年6月13日にかけて、全国を対象にオンラインアンケート調査として実施されました。調査対象は過去1年間に転職活動目的で求人情報を探していた161名です。

さらに、ランクエストについても触れておきます。ランクエストは「徹底的にSEOで集客するプロ集団」として、4,300社以上の企業にサービスを提供してきました。自社に最適なSEO施策がわからない方のために、コンテンツ制作や内部対策など幅広い施策を提案できる専属のSEOコンサルタントがサポートしています。

まとめ

調査項目 結果
求人情報を知る方法 能動的探索(68.3%)、偶然(10.6%)、両方併用(20.5%)
新しい求人情報を知ったきっかけ 検索エンジン(35.4%)、求人媒体・転職サイト(26.1%)、求人情報アプリ(25.5%)
低利用率の情報源 Web広告(3.7%)、スカウトメール(1.9%)、公式サイト(1.9%)、口コミ・紹介(2.5%)

以上の調査結果から、求職者が求人情報をどのように収集しているのかが明らかになりました。これらの情報は、企業が採用活動を行う上での貴重な参考となるでしょう。

参考リンク: