2025年6月24日発売、向坂くじら新作小説『踊れ、愛より痛いほうへ』が芥川賞候補に
ベストカレンダー編集部
2025年6月12日 14:50
向坂くじら新作発売
開催日:6月24日
向坂くじらの新作小説が芥川賞候補に選出
2025年6月24日に発売される向坂くじらの最新小説『踊れ、愛より痛いほうへ』が、第173回芥川龍之介賞の候補作に選ばれました。この作品は、2024年に第171回芥川賞候補となったデビュー作『いなくなくならなくならないで』に続くものであり、著者にとっては二作連続のノミネートとなります。
第173回芥川賞の選考会は2025年7月16日(水)に開催され、選考委員には小川洋子氏や川上弘美氏、島田雅彦氏などが名を連ねています。向坂くじらの新作がどのように評価されるのか、注目が集まります。
『踊れ、愛より痛いほうへ』の内容とテーマ
この小説のあらすじは、幼少期から納得できないことがあると「割れる」という特異な体験を持つ主人公、アンノの物語です。彼は、かつて母のおなかにいたはずの「妹」が自分のせいでいなくなったことを知り、深い衝撃を受けます。高校生になったアンノは、恋愛に対する疑念や家庭に対する拒絶感から、家の庭にテントを建てて生活を始めるという選択をします。
この作品は、血縁に依拠しない「家ならざる家」にこそ愛の呪縛の彼方が見えるというテーマを掘り下げており、別の形の愛を求める人々への過激な恋文とも言える内容です。文芸時評では、著者の独自の視点が評価されており、作品の深いメッセージ性が際立っています。
著者・向坂くじらのプロフィール
向坂くじら(さきさか・くじら)は1994年に愛知県で生まれ、現在は埼玉県に在住する詩人です。彼女の著書には、詩集『とても小さな理解のための』や『アイムホーム』、エッセイ『夫婦間における愛の適温』、さらに『ことぱの観察』などがあります。
また、向坂くじらは執筆活動に加え、小学生から高校生を対象とした私塾「国語教室ことぱ舎」を運営しており、教育にも力を入れています。さらに、クマガイユウヤとのコラボレーションによるポエトリーリーディング×エレキギターユニット「Anti-Trench」としても活動しています。
書誌情報と発売日
『踊れ、愛より痛いほうへ』の書誌情報は以下の通りです。
| 書名 | 踊れ、愛より痛いほうへ |
|---|---|
| 著者 | 向坂くじら |
| 仕様 | 46判/上製/136ページ |
| 初版発売日 | 2025年6月24日 |
| 定価 | 1,870円(税込) |
| ISBN | 978-4-309-03970-1 |
なお、電子書籍も同時発売が予定されており、幅広い読者にアクセス可能な形で提供される予定です。
向坂くじらの新作小説『踊れ、愛より痛いほうへ』は、文学界に新たな風を吹き込む期待の一作です。ぜひ、その内容に注目してみてください。
この記事で紹介した内容を以下にまとめます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 著者名 | 向坂くじら |
| 作品名 | 踊れ、愛より痛いほうへ |
| 発売日 | 2025年6月24日 |
| 定価 | 1,870円(税込) |
| ISBN | 978-4-309-03970-1 |
| ノミネート賞 | 第173回芥川龍之介賞 |
向坂くじらの作品がどのように評価されるのか、今後の展開が楽しみです。
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