2025年5月実施 マイナビ2026年卒大学生就職活動調査の最新動向と傾向分析

2026年卒就活調査発表

開催期間:5月25日〜5月31日

2026年卒就活調査発表
2026年卒の大学生の5月末の内々定保有率はどれくらい?
2026年卒の大学生の5月末の内々定保有率は77.1%で、前年とほぼ同水準を維持しています。
未内々定の学生はどんな状況で活動しているの?
未内々定者は例年以上に活発に就職活動をしており、平均で5.4社の選考を受ける予定で、約8割が内々定獲得に不安を感じています。

「マイナビ 2026 年卒 大学生キャリア意向調査 5 月」の結果発表

株式会社マイナビは、2026年卒業予定の全国の大学生および大学院生を対象に実施した「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査 5月<就職活動・進路決定>」の結果を発表しました。本調査は、就職活動の現状を把握することを目的としており、特に5月末時点での内々定保有率や活動状況の傾向に注目しています。

調査の結果、5月末の内々定保有率は77.1%で、前年と同水準を維持しています。また、5月の平均エントリー社数は前年から大幅に増加していることも明らかになりました。以下では、調査結果の主要なポイントを詳しく解説します。

「マイナビ 2026 年卒 大学生キャリア意向調査 5 月<就職活動・進路決定>」を発表 画像 2

5月末の内々定保有率と活動状況の傾向

2026年卒学生の活動状況は、以下の3つのカテゴリーに分けられます。

  1. 未内々定者
  2. 内々定あり・活動継続者
  3. 活動終了者

それぞれの活動状況について、特徴を詳しく見ていきます。

「マイナビ 2026 年卒 大学生キャリア意向調査 5 月<就職活動・進路決定>」を発表 画像 3

1. 未内々定者の活動状況

未内々定者の活動は、例年以上に活発化しています。過去4年間のデータを比較すると、22年卒から25年卒までは2月までのエントリー社数は増加傾向にありましたが、2026年卒では逆に2月までのエントリー社数が減少し、3月以降に増加に転じました。

具体的には、未内々定者は平均で5.4社の選考を受ける予定であり、これは活動継続者全体と比較して1.3社多く、前年から0.4社増加しています。未内々定者の約8割が就職活動に対して「不安がある」と回答し、その主な理由は「1つでも内々定をもらえるかどうか(67.0%)」というものでした。

「マイナビ 2026 年卒 大学生キャリア意向調査 5 月<就職活動・進路決定>」を発表 画像 4

2. 内々定あり・活動継続者の状況

内々定を持つ活動継続者の平均内々定保有社数は1.9社で、文系と理系でほぼ同じ数値となっています。今後何社の選考を受ける予定かを尋ねたところ、平均で3.0社と前年よりも0.4社増加しています。

また、63.2%の学生が就職活動に不安を持っており、その内容としては「現在の内々定先企業に入社して良いのか(47.2%)」が最も多く、複数の内々定を持ちながらも決断に迷っている様子が伺えます。

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3. 活動終了者の状況

就職活動を終了した学生の内々定保有社数は平均で2.0社であり、文系では2.3社、理系では1.8社となっています。活動終了者の53.4%が、就職活動開始時にその企業が第一志望であったと回答しています。

活動を終了した学生の9割は就職活動への不安は「ない」と答えており、志望度の高い企業から内々定を得て、納得した上で活動を終了したことが示されています。

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調査結果の分析とコメント

2026年卒の就職活動は、全体として前年と同水準の進捗を見せつつも、学生の動きには多様化の兆しが見えます。特に、未内々定者の動きが活発化していることや、複数内々定を持ちながらも迷いを抱える学生が増えていることが注目されます。

調査担当者は、企業側には学生の志望度や不安の背景を丁寧に理解し、対応することが求められると述べています。また、学生には自分の過去の経験や大切にしてきた価値観を振り返ることが重要であるとしています。

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調査概要

本調査は、2025年5月25日から5月31日までの期間に実施され、対象は2026年3月卒業予定の全国の大学生および大学院生です。調査方法は、マイナビ2026会員に対してWEB DMを配信し、インターネットアンケートを通じて回収しました。有効回答数は1,983名で、文系男子332名、文系女子818名、理系男子447名、理系女子386名となっています。

項目 数値
5月末内々定保有率 77.1%
活動継続率 50.6%
未内々定者の平均エントリー社数 5.4社
内々定あり・活動継続者の平均内々定保有社数 1.9社
活動終了者の平均内々定保有社数 2.0社

以上の調査結果から、2026年卒学生の就職活動の状況や傾向が明らかになりました。学生の動きが多様化している中、企業側には学生のニーズを理解した対応が求められます。就職活動は一人一人のキャリアに大きな影響を与えるため、慎重な判断が必要です。

参考リンク: