2025年6月12日開催・大阪万博で茅台が示すESG実践と環境保全の革新展示
ベストカレンダー編集部
2025年6月12日 10:35
茅台ESG大阪万博展示
開催日:6月12日
赤水河から大阪湾へと:茅台はESG実践で世界と共に「緑の山河」を描く
2025年6月12日、貴州茅台酒進出口有限責任公司は、赤水河の酒の香りが大阪湾に漂うとき、白酒の千年にわたる文化と現代の持続可能な発展理念が交わることを発表しました。この発表は、2025年日本国際博覧会大阪・関西万博(通称「大阪万博」)における中国パビリオンでのイベントに関連しています。
茅台は「大阪2025:茅台、世界と共に110年」というテーマのもと、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)(ESG)分野における革新的な実践を世界に示すことを目的としています。これにより、持続可能な発展に向けた「中国の知恵」を貢献することを目指しています。
天人合一:「一杯の酒」に潜んでいる「緑の遺伝子」
中国パビリオン内では、茅台が没入感の高いデジタル展示を通じて、来場者を赤水河谷へと誘います。展示では、ドローンが監視する森や、太陽光パネルに覆われたクリーンな工場、微生物処理技術で処理される醸造排水などが紹介されます。
さらに、15.03平方キロメートルのコア生産地域の上空を飛び交うドローンの群れや、赤外線カメラが捉えたウンピョウの姿も観覧可能です。醸造工程で生じた廃棄物は循環型産業パークへと流れ込み、バイオマスエネルギーとして再利用され、地域の電力供給に貢献しています。
循環型産業パークの実現
この展示の裏側には、投資・建設された「茅台循環経済産業パーク」があります。このパークは、醸造廃棄物の100%リサイクルを実現し、「スマートエネルギー」システムによって年間1万トン以上の二酸化炭素排出削減を達成しています。これにより、赤水河流域の生態系保護活動が着実に推進され、「美酒の河」が永遠にその生命力を保つよう尽力されています。
来場者の中には、「一本の茅台酒の裏側に、これほどのグリーンテクノロジーがあるとは!」と感嘆する声もありました。
エコロジーアート「山地の記憶」
中国パビリオンのビジュアルインタラクティブ展示エリアでは、茅台が丹念に創り上げたエコロジーアート「山地の記憶」が注目を集めています。この作品は、クラシックな「茅型瓶」の形をしており、茅台の酒かすから生まれた再生紙を主要素材としています。
このアートは、醸造の副産物のリサイクルを感じられる形で、自然と共に生きるコミュニティの構築という中国パビリオンのテーマと呼応しています。展覧会終了後、この作品は茅台に永久に収蔵され、グリーンへの移行の証となります。
文明の対話:「緑の山河」が呼び起こす「世界的共鳴」
茅台の物語は、人と自然が共に生きる千年の叙事詩であり、中国と外国の友好を紡ぐ人間味あふれる伝説でもあります。館内には、元卓球日本代表選手・松崎君代さんの浮き彫りが設置され、国境を越えた縁を伝えます。
茅台万博記念酒の発表式典では、松崎さんが中国貴州茅台酒廠(グループ)有限責任会社の張徳芹董事長と共に「時空の旅」をスタートさせました。ボタンをスライドすると、1915年サンフランシスコ、2010年上海、そして2025年大阪へと至る万博の記憶が次々と紡ぎ出され、最終的に金属製の山水に抱かれた輝く記念酒が姿を現しました。
記念酒のデザインと意義
この記念酒は、中国館の「竹簡」をインスピレーションとし、『論語』の名句を篆書で刻んだ釉薬色の瓶体に仕上げられています。ギフトボックスには天然竹材が用いられ、「中華書簡」の千年の風格を再現しています。
この立体シーンが完全に現れたとき、金属で鍛造された山水の世界観は、まさに中国パビリオン内の「緑の山河」をアートとして再現したかのようです。この瞬間、「天人合一」という中華の知恵が、山や海を越え、世界の文化に新たな命を吹き込んでいます。
責任のある共創: 「農村共富」から「グローバルな提言」へ
中国白酒業界のリーダー企業として、茅台は常に「農村振興」を企業発展の使命と位置づけています。「工業による農業支援」という責務を果たし、「農村共富」という持続可能な発展の道筋を探求してきました。
具体的には、貴州省のレンワイ(仁懐)やドウシン(道真)などで、「会社+基地+農家」という革新的なモデルを推進し、有機コーリャン栽培基地を設立しました。これにより、農家の年間平均収入を4,000元以上増加させることに成功しています。
グローバルな舞台へと広がるESG実践
茅台のESG実践は、農村に根ざすだけでなく、グローバルな舞台へと広がっています。2025年にはダボス世界経済フォーラムで「グリーン技術革新」の経験を共有し、2030年までに2020年比で単位生産額あたりの二酸化炭素排出量を60%削減することを約束しています。
また、COP29では唯一の中国企業として招待され、赤水河流域における生態系保護と産業共生の理念に基づくグリーンへの移行の道筋を世界に示すとともに、赤水河生態系公益基金の設立を推進しています。
まとめ
茅台は、持続可能な発展に向けた取り組みを通じて、地域社会とグローバルな課題に対する責任を果たしています。以下の表に、茅台のESG実践や文化交流の要点をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 2025年日本国際博覧会大阪・関西万博 |
| テーマ | 大阪2025:茅台、世界と共に110年 |
| 展示内容 | 赤水河谷のデジタル展示、エコロジーアート「山地の記憶」 |
| ESG実践 | 醸造廃棄物の100%リサイクル、年間1万トンのCO2削減 |
| 農村振興モデル | 会社+基地+農家の革新モデル |
| 国際的な取り組み | Davos World Economic Forumへの参加、COP29での発表 |
茅台は、持続可能な発展に向けた中国の知恵を世界に発信し続けており、その取り組みは今後も注目されることでしょう。