2025年6月12日発売『世界の土偶を読む』が解き明かす古代フィギュアの謎と人類史の新視点
ベストカレンダー編集部
2025年6月12日 10:28
世界の土偶を読む発売
開催日:6月12日

サントリー学芸賞受賞作の続編、待望の『世界の土偶を読む』が発売
株式会社晶文社は、2025年6月12日(木)に、竹倉史人氏の著書『世界の土偶を読む――コスチェンキの精霊はなぜ30000年前のユーラシアの森で捕縛されたのか?』を発売することを発表しました。この書籍は、2021年にサントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞した前著『土偶を読む』の続編として位置づけられています。
前作『土偶を読む』では、土偶が植物をかたどった精霊像であるという仮説が検証されました。土偶の奇妙な形態は、当時の食料資源を考慮に入れることで解読可能であるとされていました。しかし、古代フィギュアの正体は依然として謎に包まれており、この続編ではその謎に迫る内容が展開されます。

本書の内容と目的
『世界の土偶を読む』では、縄文土偶の解読方法を世界中の土偶に応用し、1万2千年前に出現した新石器時代フィギュアや、3万年前に作られた旧石器時代フィギュアの正体に迫ります。この書籍は、人類史における最大の難問に新しい視点を提供し、リベラルアーツの重要性を再確認させる内容となっています。
本書の中で特に注目すべきは、以下の章立てです:
- はじめに
- 序章:人類史をたどる神話の旅
- 第1章:人体を獲得する植物たち
- 第2章:メタ・ヒューマンの世界――アニミズムあるいは宇宙を構成する《人間》
- 第3章:種子を妊娠する「炭水化物の精霊」たち
- 第4章:土偶を読むとは?――パース記号論から土偶の解読を定式化する
- 第5章:新石器時代フィギュアの解読
- 第6章:旧石器時代フィギュアの解読
- 付録1:縄文時代の注目すべき土偶たち
- 付録2:「土偶研究」の研究――日本の土偶研究史と未来の展望
- おわりに
これらの章を通じて、著者は土偶に対する新たな解釈を提示し、古代の文化や信仰についての理解を深めることを目指しています。

著者プロフィールとその背景
著者の竹倉史人氏は人類学者であり、独立研究者として講演や執筆活動を行っています。彼は武蔵野大学の客員教授でもあり、東京大学の文学部宗教学・宗教史学科を卒業しました。彼の研究は、世界各地の神話や儀礼を渉猟し、縄文土偶の研究に着手する過程で形成されました。
竹倉氏の著書には、受賞作の『土偶を読む』をはじめ、『土偶を読む図鑑』や『輪廻転生——〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』などがあり、彼の研究は土偶に関する新しい視点を提供しています。
書誌情報と購入方法
『世界の土偶を読む』の書誌情報は以下の通りです:
書名 | 世界の土偶を読む――コスチェンキの精霊はなぜ30000年前のユーラシアの森で捕縛されたのか? |
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著者名 | 竹倉史人 著 |
定価 | 2,420円(本体2,200円) |
判型 | 四六判上製 |
頁数 | 530頁 |
ISBN | 978-4-7949-7450-1 |
発売日 | 2025年6月12日 |
発行 | 株式会社晶文社 |
書籍サイト | https://www.shobunsha.co.jp/?p=8915 |
本書は、古代の謎を解き明かすための貴重な資料となることでしょう。土偶に関心のある方や、人類の歴史に興味を持つ方にとって、必読の一冊となることが期待されます。
以上の内容を通じて、新たな視点から土偶を理解する手助けとなる本書が、多くの読者にとって有益な情報源となることを願います。
参考リンク: