2025年6月開催 世界5都市でKling AIによるユーザー共創AI映像チャレンジが同時上映
ベストカレンダー編集部
2025年6月12日 05:47
AI映像共創チャレンジ
開催期間:6月2日〜6月8日

ユーザー共創によるAI映像チャレンジの概要
2025年6月12日、中国のBeijing Dajia Internet Information Technology Co., Ltd.が発表した内容によると、6月2日から8日までの間、オンラインとオフラインを結ぶ形で、クリエイティブの祭典が世界の五大都市で同時開催されました。このイベントでは、中国のショート動画プラットフォーム「快手(Kuaishou Technology)」が開発したAIツール「可灵AI(Kling AI)」を用いた、世界初のユーザー共創によるAI短編映像が上映されました。
具体的には、上海・南京東路、香港・銅鑼湾(SOGO前スクリーン)、東京・渋谷スクランブル交差点、パリ・オペラ座通り、トロント・ダンダス広場の大型ビジョンに、世界各国のKling AIクリエイターが参加した作品が一斉に放映されました。参加したクリエイターたちの作品は、各都市のランドマークを背景にしたビジュアルアートとして、多くの人々に鑑賞されました。

クリエイターの参加と作品の多様性
Kling AIは、2023年4月に「BRING YOUR VISION TO SCREEN」というテーマで、グローバルなAIGC(AI Generated Content)クリエイターを結集する短編映像公募プロジェクトを開始しました。このプロジェクトには、60か国以上から2,000本を超える応募があり、教師、広告デザイナー、デジタルアーティスト、漫画家、プロダクトマネージャーなど、多様なバックグラウンドを持つ個人とプロが参加しました。
選出されたクリエイターたちの作品は、以下のような多様な文化背景や表現スタイルを反映しています:
- 上海の南京東路:中華商業の象徴的通りとしての賑わいを映し出す。
- 香港・銅鑼湾のSOGO前スクリーン:都市の躍動感と商業文化を表現。
- 東京・渋谷スクランブル交差点:世界で最も賑わう交差点での情報発信。
- パリ・オペラ座通り:優雅な街並みを背景にした芸術性の演出。
- トロント・ダンダス広場:多文化都市を象徴する空間での作品紹介。
各地で人々は足を止め、作品を鑑賞し、SNSへ発信するなど、盛況を呈しました。あるクリエイターは「自分の作品が世界のアート聖地で“越境公開”されるなんて感動的」と語り、このイベントが“真のグローバルクリエイティブフェスティバル”であることを象徴しました。

Kling AIの成長と技術的進展
Kling AIは、サービス開始から1周年を迎えたことを記念して、急速にプロダクト力を高めてきました。リリースから365日で、クリエイターエコシステムを盤石にし、動画生成大規模モデル領域での先陣を切る存在へと成長しました。
2025年春季のAIモデル利用動向レポートによると、Kling AI製モデルはテキストから動画を生成する分野で、Runway社やGoogleのVeo 2を抑え、約30%のシェアを獲得しています。また、5月末には標準(720p)と高画質(1080p)の2モードを搭載した「Kling 2.1モデル」を発表し、ユーザーの多様なニーズに応えています。
さらに、Kling AIは20回以上のメジャーアップデートを行い、機能性や操作性を継続的に向上させてきました。データによると、グローバルユーザー数は2,200万人を突破し、2024年6月から2025年4月末までの約10か月間でMAU(マンスリーアクティブユーザー)は25倍に拡大しました。累計生成動画数は1億6,800万本を超え、静止画数は3億4,400万枚を超えています。

今後の展望とクリエイター支援の強化
Kling AIは、今後も戦略的なパートナーシップや支援プログラムを通じて、クリエイター支援を一層強化する方針です。2024年12月には、中国を代表する映画監督9名を招聘し、業界初の「AIGC Movie Co-Creation Project」を始動する予定です。このプロジェクトでは、AIクリエイターが映画制作プロセスに参加する道を切り拓くことを目指しています。
さらに、2025年4月からは「Kling AI NextGen Initiative」を開始し、数千万元規模の資金を投入して、グローバルでの宣伝・配給支援、IP化、全額出資や共同出資、技術協力といった多様な協業体制を構築する計画です。これにより、多くのAIGCクリエイターが映像・テレビ制作、広告、ゲームなどのプロの現場で活躍の場を得ることが期待されています。
今回の同時上映は、大規模プロモーションにとどまらず、異文化交流の場ともなりました。スクリーンに投影された作品は、日本の熱血アニメ調や東洋の禅の美意識を取り入れた映像、自由奔放な未来世界のビジョンなど、AIが生み出した多様な想像力を一つの大きなビジュアルキャンバスに集約しました。
項目 | 詳細 |
---|---|
プロジェクト名 | BRING YOUR VISION TO SCREEN |
応募国数 | 60か国以上 |
応募本数 | 2,000本以上 |
上映都市 | 上海、香港、東京、パリ、トロント |
ユーザー数 | 2,200万人以上 |
動画生成数 | 1億6,800万本以上 |
静止画生成数 | 3億4,400万枚以上 |
次期プロジェクト開始日 | 2024年12月 |
このように、Kling AIはAIを活用した映像制作の新たな可能性を切り拓き、クリエイターの想像力を広げるプラットフォームとしての役割を果たしています。今後の展開にも注目が集まります。
参考リンク: