2025年6月10日から大阪・関西万博で注目の歯周病検査システム「VisPerio」を初展示
ベストカレンダー編集部
2025年6月11日 14:12
VisPerio大阪万博展示
開催期間:6月10日〜6月16日

歯周病リスクをたった10分で可視化する「VisPerio」
株式会社ビズジーンは、2025年6月10日(火)から16日(月)まで開催される大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」内の「リボーンチャレンジ」ゾーンにおいて、自宅で簡単に歯周病を検出できる検査システム「VisPerio(ビズペリオ)」を初展示します。この展示は、歯周病の早期発見の重要性を広めるための取り組みの一環であり、来場者にとっても非常に価値のある情報を提供する機会となるでしょう。

歯周病の現状と「VisPerio」の必要性
歯周病は、ギネス世界記録において“世界で最も患者数の多い病気”として認定されており、成人の約8割が罹患しているとされる“国民病”です。しかし、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、早期発見が難しいため、適切な対策が取られないまま進行してしまうケースが多く見られます。
さらに、近年の研究では、歯周病菌が歯肉から血管内に侵入し、心疾患や糖尿病などの全身疾患の引き金となることが明らかになっています。このため、歯周病を簡便に検出できる技術の開発が強く求められているのが現状です。

「VisPerio」の特徴と利便性
「VisPerio」は、スワブで口腔内のサンプルを採取し、デバイスにセットするだけで、その場で歯周病のリスクを約4段階で迅速かつ正確に判定できる検査システムです。このシステムは、株式会社ビズジーンがこれまでに培ってきた病原体のバイオセンシング技術を活用しています。
具体的には、歯周病菌が分泌する特定の酵素を定量的に検出することで、従来の歯周病検査と同等レベルの精度を維持しつつ、利便性を飛躍的に高めています。これにより、患者はわずか10分で自身の歯周病リスクを確認できるようになります。
展示の詳細とビズジーンの取り組み
大阪・関西万博での「VisPerio」の展示は、大阪ヘルスケアパビリオン内の「リボーンチャレンジ」ゾーンにて行われます。このゾーンは、大阪の中小企業・スタートアップによる週替わり展示として企画されており、革新的な技術や製品を世界に発信する場として注目されています。
出展期間は2025年6月10日(火)から6月16日(月)までであり、多くの来場者に「VisPerio」の実力を体験してもらうことを目指しています。株式会社ビズジーンは、展示を通じて製品の認知度向上を図り、2025年度内の本格的な市場投入を目指しています。
代表取締役のコメント
株式会社ビズジーンの代表取締役である開發邦宏氏は、「歯周病は全身の健康に大きな影響を及ぼす疾患でありながら、早期発見の機会が限られているのが現状です。全国の歯周疾患健診の受診率は約5%と低水準にとどまっています。2025年以降、国民皆歯科検診制度の導入が予定されている中で、『VisPerio』を通じて、より多くの方々が手軽に歯周病のリスクを確認し、日常的な健康管理に役立てていただけることを願っております」と述べています。
株式会社ビズジーンの概要
株式会社ビズジーンは、2018年4月に設立された大学発スタートアップ企業で、大阪大学産業科学研究所での研究成果を実用化することを目的としています。企業の理念は「ミル・シル・カエル」であり、あらゆる遺伝子の情報を目的に応じて可視化(ミル)し、リスクやベネフィットを知ること(シル)で、人々の生活をより良く変える(カエル)ための技術とサービスを提供しています。
本社は大阪府茨木市美穂ケ丘に位置し、代表取締役は開發邦宏氏です。会社の詳細については、公式ウェブサイト(https://www.visgene.com)を参照してください。
会社概要
社名 | 株式会社ビズジーン |
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所在地 | 〒567-0047 大阪府茨木市美穂ケ丘8-1 大阪大学 産業科学研究所オープンイノベーション棟OI-104 |
代表取締役 | 開發 邦宏 |
会社HP | https://visgene.com/ |
まとめ
今回の「VisPerio」の展示は、歯周病の早期発見に向けた大きな一歩となることが期待されます。歯周病は、放置すると全身の健康に影響を及ぼす可能性があるため、簡単にリスクを確認できるツールの必要性は高まっています。株式会社ビズジーンは、今後も予防医療分野において技術革新を進め、健康寿命の延伸に貢献していく方針です。