2025年6月10日発表のダイナースクラブ若手奨励賞、岩手・南部美人が純米大吟醸で受賞
ベストカレンダー編集部
2025年6月11日 12:26
若手奨励賞受賞発表
開催日:6月10日

ダイナースクラブ若手奨励賞の受賞者発表
2025年6月10日、高輪ゲートウェイシティ(東京)で開催された「SAKE COMPETITION 2025」表彰式において、ダイナースクラブカードを発行する三井住友トラストクラブ株式会社は、岩手県の株式会社南部美人に「ダイナースクラブ若手奨励賞」を授与しました。この賞は、醸造責任者の林 敬宏さん(34歳)の業績を顕彰するもので、若手醸造家を応援する目的で2016年に創設されたものです。
今回の受賞は、総出品数1,163点の中から選ばれた栄誉であり、南部美人の受賞酒「南部美人 純米大吟醸」が純米大吟醸部門で第3位に入賞したことが評価されました。この受賞は、今後の日本酒業界における若手醸造家の活躍を期待させるものとなっています。

SAKE COMPETITION 2025の概要
「SAKE COMPETITION」は、2012年から始まった世界最大級の日本酒のコンペティションです。市販の日本酒のみを対象とし、毎年多くの酒蔵が参加しています。2025年度の開催では、5月に予審会、決審会を経て、6月10日に受賞酒が発表されました。
今年の出品酒は1,163点で、以下の6部門に分かれて上位入賞酒が表彰されました:
- 純米酒
- 純米吟醸
- 純米大吟醸
- Super Premium
- 海外出品酒
- モダンナチュラル
受賞酒の中でも特に注目されたのが、「南部美人 純米大吟醸」であり、若手奨励賞を受賞したことにより、今後の展望が期待されます。

ダイナースクラブ若手奨励賞について
ダイナースクラブは、2016年から「SAKE COMPETITION」において「ダイナースクラブ若手奨励賞」を提供しています。この賞は、消費者が本当に美味しい日本酒に巡り会えるよう、新しい基準を示すことを目的としています。ダイナースクラブの理念と若手醸造家を支援する取り組みが融合した特別賞であり、2024年までに6酒蔵に授与されています。
今年の受賞蔵である南部美人の林 敬宏さんは、受賞に際して「若手奨励賞は自分を信頼し、仕事を任せてくれる周囲の皆さんの気遣いと応援のおかげです」と感謝の意を表し、受賞した純米大吟醸に対する満足感についても触れました。彼は、酒造りを通じて毎年の仕込みで最高の酒を作り続けることが重要だと述べています。

南部美人の関係者のコメントと今後の展望
南部美人の久慈雄三常務は、林 敬宏さんを「彗星のごとく岩手の酒造り界に登場した」と評し、彼の今後の成長を期待しています。林さんは今夏、南部杜氏の資格を取得予定であり、さらなる技術向上が期待されます。
ダイナースクラブは、今後も会員誌「シグネチャー」誌面での取材記事やポイント交換賞品化を通じて「南部美人」を応援していく方針です。このような取り組みは、若手醸造家の育成や日本文化の振興に寄与するものと考えられています。

ダイナースクラブの若手育成・日本文化応援の取り組み
ダイナースクラブは、さまざまな分野で次世代を担う若手を応援しています。日本酒の若い醸造責任者をたたえる「若手奨励賞」はその一環であり、他にも女子プロゴルファーとのスポンサーシップ契約や東京藝術大学音楽部との協業によるアーティストサポートコンサートの開催など、多岐にわたる支援活動を行っています。
また、歴史あるカード会社として日本文化に寄り添い、食文化の振興や地域の名産品の紹介なども行っています。具体的には、「ふるさとときめきプロジェクト」や熊本城復興支援など、ダイナースクラブならではのユニークな取り組みが進められています。
項目 | 詳細 |
---|---|
受賞者 | 株式会社南部美人 醸造責任者 林 敬宏 |
受賞酒 | 南部美人 純米大吟醸 |
総出品数 | 1,163点 |
授賞年 | 2025年 |
受賞部門 | 純米大吟醸部門第3位 |
ダイナースクラブの取り組み | 若手醸造家支援、文化振興 |
今回は、ダイナースクラブ若手奨励賞の受賞を通じて、岩手県の「南部美人」とその醸造責任者である林 敬宏さんの業績が多くの人々に認識されることとなりました。今後の日本酒業界における若手の活躍が期待される中、ダイナースクラブの支援活動は、その一助となることでしょう。