2025年8月2日公開、戦争を乗り越えた真実の愛を描く映画「War Bride 91歳の戦争花嫁」
ベストカレンダー編集部
2025年6月11日 10:56
映画公開決定2025
開催日:8月2日

映画「War Bride 91歳の戦争花嫁」の公開決定
2025年、終戦80年を迎えるにあたり、戦争を乗り越えた真実の愛の物語を描いた映画「War Bride 91歳の戦争花嫁」が、2025年8月2日(土)から池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開されることが決定しました。この映画は、TBSで2022年12月に放送されたドキュメンタリーを原案としており、戦争花嫁としての人生を歩んだ桂子・ハーンさんの感動的な物語を描いています。
映画の公開に先立ち、舞台「WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-」も上演され、主演の奈緒さんから映画の公開に寄せたコメントも届いています。戦争と愛というテーマを通じて、私たちに何を伝えようとしているのか、深く考えさせられる作品です。

戦争花嫁とは何か
戦争花嫁とは、第二次世界大戦後、連合国軍占領下の日本に駐留していた兵士と結婚し、兵士の国へ渡った日本人女性を指します。桂子・ハーンさんは1951年に20歳で米軍の兵士と結婚し、アメリカへ渡りました。彼女は差別や偏見と闘いながらも、真実の愛を貫いて生き抜いた女性です。
桂子さんの人生は、戦後の日本における愛の形を象徴しています。彼女は、結婚相手である米兵と歩くことで、当時の社会からの偏見や誤解に直面しましたが、その中で彼女が選んだ道は、愛と希望に満ちたものでした。
桂子・ハーンの物語
桂子さんは、1945年5月に横浜大空襲の被害を受けました。その後、彼女が選んだ結婚相手は米軍の兵士でした。桂子さんは涙ながらに語ります。「今でも戦争を憎んでいます」と。戦後たった5年の時期に、米兵と歩いているだけで「娼婦」と言われる時代に、何故彼女は敵国の軍人と結婚を選んだのでしょうか。
桂子さんの言葉には、深い思いが込められています。「私は日本を誇りにできる、そしてアメリカが誇ってくれるような女性になりたかった」と語る彼女の姿は、戦争の影を背負いながらも、未来を見据えた強い意志を感じさせます。
舞台化と映画公開の意義
桂子さんの物語は、2023年3月にはTBSドキュメンタリー映画祭で上映され、2024年にはアメリカ・オハイオ州の放送局PBSでも放送されることが決まっています。また、フランス・パリで行われるドキュメンタリー映画祭「Un petit air du japon 2025」にも出品が決定しています。
舞台は、よみうり大手町ホールで2025年8月5日(火)から8月27日(水)まで上演され、主演の奈緒さんが桂子・ハーンを演じます。舞台化を通じて、彼女の物語がより多くの人に届くことが期待されています。
映画の詳細と今後の展望
映画「War Bride 91歳の戦争花嫁」は、テレビ放送版から34分の新たなシーンを追加した完全版となっています。2022年のテレビ放送後の桂子さんの暮らしぶりを追ったカットも含まれており、より深い感動を与える内容となるでしょう。
具体的な上映スケジュールは以下の通りです:
- 2025年8月2日(土)から池袋シネマ・ロサにて公開
- 2025年7月25日(金)から長野相生座・ロキシーにて1週間限定上映
- 2025年秋、横浜シネマリンほか順次公開予定
監督の川嶋龍太郎さんは、伯母である桂子さんの物語を伝えることが自らの使命であると語り、愛の物語を次世代に繋いでいくことの重要性を強調しています。
桂子さんの言葉とその影響
桂子さんは、キャンプ座間で夫フランクと出会い、アメリカへ渡りました。彼女の物語は、戦後80年を迎える今、歴史の中で“戦争花嫁”とは一体何だったのかを問い直す重要なテーマを提供しています。監督は、「この物語の核心は愛です」とし、桂子さんの生きた証言を通じて、愛の力を再認識する機会を提供したいと考えています。
まとめ
映画「War Bride 91歳の戦争花嫁」は、戦争を乗り越えた真実の愛の物語を描いた感動的な作品です。桂子・ハーンさんの人生を通じて、愛と希望、そして歴史の教訓を私たちに伝えてくれます。次世代にこの物語を届けることが、今の私たちの使命であると感じる方も多いでしょう。
タイトル | 上映開始日 | 上映場所 |
---|---|---|
War Bride 91歳の戦争花嫁 | 2025年8月2日(土) | 池袋シネマ・ロサ |
2025年7月25日(金) | 長野相生座・ロキシー(1週間限定上映) | |
2025年秋 | 横浜シネマリンほか順次公開 |
この映画が多くの人々に感動を与え、戦争の悲劇を乗り越えた愛の物語が広まることを願います。