2025年大阪・関西万博で環境配慮の堆肥分解ポリエステル製ユニフォーム採用の詳細
ベストカレンダー編集部
2025年6月11日 10:50
万博環境配慮ユニフォーム
開催日:4月13日

大阪・関西万博におけるユニフォームの新たな取り組み
2025年に開催される大阪・関西万博では、環境に配慮したユニフォームが採用されることが決定しました。株式会社V&A Japanは、堆肥分解性ポリエステルCRAFTEVO-ReTEを用いたユニフォームを提供し、万博運営スタッフ2500人が着用します。このユニフォームは、衣料用の生地だけでなく、ファスナーやワッペンなどのアクセサリーにも同素材が使用されています。
万博が開幕して約2か月が経過し、来場者が増加する中で、この取り組みが注目されています。初めてのプレスリリースもこのタイミングで発表され、環境負担を軽減する新たな衣料製品がどのように実現されたのかが紹介されています。

堆肥分解性ポリエステルCRAFTEVO-ReTEについて
堆肥分解性ポリエステルCRAFTEVO-ReTEは、プラスチックの代替品として開発され、環境に優しい特性を持っています。この素材は、焼却廃棄時に発生するCO2を32.8%削減することができ、リサイクル・ポリエステルに比べて環境負荷が大幅に軽減されます。
大阪・関西万博では、ユニフォームとしてポロシャツ8000枚、パンツ5500枚、アウター2700枚の合計16,200枚が協賛され、これは万博におけるユニフォーム協賛企業の中でも最大の規模です。このユニフォームは、万博閉幕後には全て回収され、契約している堆肥農場で牛糞を使用した堆肥で生分解処理が行われることが、万博協会との合意により決定されています。

環境に配慮した廃棄方法と今後の展開
V&A Japanは、環境に配慮した新たな衣料製品の提供と廃棄方法を提案することを目的としています。万博閉幕後には、回収されたユニフォームが堆肥農場で生分解されることにより、持続可能な形で廃棄されます。これにより、環境への負担を軽減し、サステイナブルな社会の実現に貢献します。
今後もCRAFTEVO-ReTEは、イベント用Tシャツ、学校の制服、官公庁のユニフォーム、カフェスタッフの制服など、幅広い用途で使用される予定です。使用後には回収され、堆肥農場での生分解処理が行われることになります。
実験と成果の共有
実際に堆肥農場で1年以上かけてTシャツを分解させる実験も行われており、その経過写真が公開されています。この取り組みは、堆肥分解性ポリエステルの特性を実証する重要なプロジェクトとして位置づけられています。
詳細な情報は、以下のリンクから確認できます。環境に優しい素材の使用が、どのように未来の衣料品に影響を与えるのか、注目が集まります。
まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
ユニフォーム提供企業 | 株式会社V&A Japan |
使用素材 | 堆肥分解性ポリエステルCRAFTEVO-ReTE |
ユニフォーム枚数 | 16,200枚 |
環境負荷削減 | 焼却時CO2を32.8%削減 |
廃棄方法 | 堆肥農場で生分解処理 |
今後の展開 | イベント用Tシャツ、学校制服、官公庁ユニフォーム等 |
このように、大阪・関西万博におけるユニフォームの取り組みは、環境への配慮と持続可能性を重視したものであり、今後の展開にも期待が寄せられます。新しい技術と素材の導入が、私たちの生活にどのように影響を与えるか、引き続き注目していく必要があります。
参考リンク: