2025年1月30日発表、女性392人対象のレチノール化粧品使用実態と副反応調査結果
ベストカレンダー編集部
2025年6月11日 10:37
レチノール化粧品調査発表
開催日:1月30日

レチノール化粧品に関する実態調査結果
化粧品の専門家が運営する「コスメ部」は、2025年1月30日に10代から70代の女性392人を対象にレチノール化粧品に関する意識調査を実施しました。この調査は、日本の女性がレチノール化粧品をどのように使用しているのか、またその背景にある意識や知識について探るものであり、その結果が発表されました。
調査対象は全国の女性で、年齢層は10代から70代まで幅広く、特に30代が39.5%を占め、次いで40代(25.3%)、20代(23.0%)となっています。また、調査参加者の67.1%が自分の肌を敏感肌または比較的敏感肌と認識していることがわかりました。

レチノール化粧品の使用実態
調査の結果、レチノール化粧品を使用したことがあると回答した人は全体の62.5%に達しました。特に、年代別に見ると20代(65.6%)と30代(64.5%)の使用率が高く、年齢が上がるにつれて使用率が減少する傾向が見られました。
肌タイプ別に見ると、敏感肌または比較的敏感肌の人でも66.1%がレチノールを使用しており、非敏感肌の人(68.7%)と大きな差はありません。これにより、敏感肌の人でも適切にレチノールを使用できる可能性が示唆されます。

レチノール使用のきっかけ
レチノール化粧品を使用する理由としては、「シワ・たるみ」の改善が最も多く、次いで「毛穴の開きや黒ずみの改善」、「ニキビやニキビ跡の改善」、「肌のハリや弾力を高めるため」と続きます。興味深いことに、美容医療関係者からの推奨よりも、インフルエンサーや雑誌の影響が約10倍高いことが分かりました。
年代による使用のきっかけの違いも見られ、若い世代はニキビや毛穴の改善に着目する傾向が強く、50代では「肌のハリや弾力を高めるため」が他の年代より高い割合を示しています。

A反応の経験とその影響
レチノールを使用している人の42.9%がA反応(皮むけ、赤み、かゆみなどの副反応)を経験していると回答しました。特に、85.7%がその反応を軽度と感じており、重度の症状を経験したのは4.8%にとどまっています。
敏感肌の人はA反応を経験する確率が高く、54.9%が何らかの反応を示しました。非敏感肌の人は30.8%であり、約1.8倍の差があります。しかし、年代による差はあまり見られず、各年代で38〜50%程度の人がA反応を経験していることが分かりました。

人気のレチノール化粧品ランキング
調査によると、最も人気のあるレチノール製品は「エリクシール」で8.2%、次いで「アヌア」5.7%、そして「キールズ」が5.3%となっています。年代別に見ると、20代では「イニスフリー」が人気ですが、30代以上では「エリクシール」が支持されています。

レチノールの注意点と知識
レチノール化粧品の使用者に対して、レチノールの注意点に関する知識を調査した結果、夜使用や紫外線対策についての理解度が74.7%と最も高く、次いでA反応に関する知識が66.5%、ビタミンCとの併用注意が47.8%という結果が出ました。一方で、9.4%の人はレチノールの注意点に関する知識がないと回答しています。
また、レチノールの成分についての理解度も調査され、「レチノイド」「純粋レチノール」「レチノール誘導体」の違いについては、64.5%が「違いがわからない」と回答し、違いを明確に説明できる人はわずか2.4%にとどまりました。

調査から見えたインサイト
調査結果から得られた主要なインサイトを以下にまとめます。
- レチノールの普及と肌質による懸念の相対的低さ
- 年代によって異なる使用動機
- インフルエンサー・メディアの影響力
- A反応は一般的だが対処可能
- 知識ギャップの存在
これらの結果は、レチノール化粧品が多くの女性に受け入れられていることを示しており、特に敏感肌でも使用されていることが分かりました。また、年代によって使用理由が異なるため、マーケティング戦略においてはそれぞれの年代に応じたアプローチが重要であることが示唆されます。

まとめ
レチノール化粧品に関する調査結果を以下の表にまとめました。
項目 | 結果 |
---|---|
調査対象者数 | 392人 |
レチノール使用経験者 | 62.5% |
A反応経験者 | 42.9% |
最も人気のレチノール製品 | エリクシール (8.2%) |
レチノールの注意点に関する知識がない人 | 9.4% |
この調査結果は、レチノール化粧品が多くの女性にとって有用であることを示していますが、同時に使用に関する正しい知識の普及が求められていることも明らかになりました。今後の化粧品選びにおいては、これらの情報を参考にすることで、より効果的なスキンケアが実現できるでしょう。