2025年6月6日公表の環境白書に掲載!岡山大学の地域脱炭素経営支援の取り組みとは

岡山大学脱炭素支援

開催日:6月6日

岡山大学脱炭素支援
岡山大学はどうやって地域の脱炭素化を支援してるの?
岡山大学は地域企業と連携し、製品のカーボンフットプリントを算定して温室効果ガス排出量を見える化。研修や技術支援も行い、脱炭素経営のモデル構築を進めています。
今回の取り組みが環境省の白書に載った理由は何?
地域ぐるみで脱炭素経営支援体制を構築し、実践的なモデルとして成果をあげているため。地域特性を踏まえた温室効果ガスの見える化と経済成長の両立が評価されました。

岡山大学の脱炭素経営支援体制構築の取り組み

国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)が進める地域ぐるみの脱炭素経営支援体制構築の取り組みが、環境省の「令和7年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」に先進的な事例として掲載されました。この白書は2025年6月6日に公表され、岡山大学の取り組みは地域における脱炭素化の重要なモデルとして位置付けられています。

この取り組みの一環として、2024年度には岡山大学と株式会社中国銀行が中心となり、経済学部の学生が地域企業である岡山技研工業株式会社の2製品についてカーボンフットプリント(CFP)の算定を実施しました。これにより、地域の企業がどの程度の温室効果ガスを排出しているかを数値化し、その結果を地域で共有することで、脱炭素への意識を高めることを目指しています。

【岡山大学】地域ぐるみでCO₂削減へ!岡山大学の挑戦が環境省「環境・循環型社会・生物多様性白書」に掲載されました 画像 2

取り組みの具体的な内容

岡山大学が行ったカーボンフットプリントの算定は、以下のようなステップで進められました。

  1. 製品選定: 岡山技研工業株式会社の2製品を対象に選定。
  2. データ収集: 製造過程でのエネルギー消費や原材料の使用状況など、詳細なデータを収集。
  3. CFP算定: 収集したデータを基に、カーボンフットプリントを算定。
  4. 結果共有: 算定結果を報告会で地域の関係者に共有し、意見交換を実施。

このプロセスを通じて、地域企業が温室効果ガスの排出量を「見える化」し、具体的な削減目標を設定するための基盤を築くことができました。

【岡山大学】地域ぐるみでCO₂削減へ!岡山大学の挑戦が環境省「環境・循環型社会・生物多様性白書」に掲載されました 画像 3

地域特性を考慮した脱炭素化の取り組み

岡山県は自動車部品をはじめとする温室効果ガス排出量の多い製造業が集積しており、地域特性を踏まえた取り組みが求められています。岡山大学は、地域経済団体や企業、金融機関と連携し、実践的かつ持続可能な脱炭素経営支援のモデルを構築することで、地域全体の脱炭素化に貢献していく方針です。

具体的には、以下のような活動を通じて地域の企業をサポートします。

  • 温室効果ガス排出量の算定支援
  • 脱炭素経営に向けた研修やワークショップの開催
  • 地域の企業との共同研究を通じた技術支援

これらの活動は、地域の経済成長と環境負荷の低減を両立させるための重要なステップとなります。

【岡山大学】地域ぐるみでCO₂削減へ!岡山大学の挑戦が環境省「環境・循環型社会・生物多様性白書」に掲載されました 画像 4

今後の展望と期待

岡山大学は今後も、地域の脱炭素化に向けた取り組みを強化していく考えです。特に、地域の中小企業に対する支援を拡充し、持続可能な経営モデルの普及を図ります。岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として、地域と地球の未来を共創するための活動を続けていきます。

また、環境省の「令和7年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」に掲載されたことを契機に、岡山大学の取り組みが全国的に注目され、他の地域でも同様のモデルが展開されることが期待されます。

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まとめ

岡山大学の脱炭素経営支援体制構築の取り組みは、地域ぐるみでの脱炭素化を目指す重要な事例として評価されています。以下に、この記事で取り上げた内容を整理しました。

項目 内容
取り組みの目的 地域の脱炭素化を促進するための支援体制の構築
主要な活動 カーボンフットプリントの算定、温室効果ガス排出量の見える化
連携先 地域経済団体、企業、金融機関
今後の展望 持続可能な経営モデルの普及、地域全体の脱炭素化に貢献

岡山大学の取り組みは、地域の環境負荷の低減と経済成長の両立を目指すものであり、今後の展開に注目が集まります。

参考リンク: