2025年5月実施調査で判明、40〜50代の約8割が将来の仕事に不安を抱えながら転職意思は低い現状
ベストカレンダー編集部
2025年6月10日 10:48
中年層の働き方不安調査
開催日:5月8日

ミッドライフ・クライシスに関する意識調査の概要
株式会社ジコリカイは、2025年5月8日に全国の20歳から69歳の男女を対象に「働き方と将来の不安」に関するアンケート調査を実施しました。この調査では、特に40〜50代の中年層が抱える将来への不安について詳しく分析されています。調査対象は500人で、結果として、人生の折り返し地点に立つ中年層の心理状態が浮き彫りになりました。
調査結果によると、40〜50代の約8割が将来の仕事や定年後の生活に対して不安を抱いている一方で、転職を考えていないという矛盾した状況が明らかになりました。これは、ミッドライフ・クライシスと呼ばれる心理的な状態が影響していると考えられます。

年代別の将来に対する不安の傾向
調査結果から、特に40〜50代が将来に対して強い不安を感じていることが分かりました。以下のデータは、年代別に見た将来の仕事に対する不安の割合を示しています。
年代 | 非常に不安 | 多少不安 | 合計 |
---|---|---|---|
40代 | 27% | 51% | 78% |
50代 | – | 75% | 75% |
20代 | 比較的低い | 比較的低い | 低い |
このように、40〜50代は特に将来の仕事に対する不安を強く感じていることが分かります。20代は仕事を始めたばかりであり、将来に対する不安感は比較的低い傾向にあります。

定年後の生活に対する不安
さらに、調査では定年後の生活に対する不安も明らかになりました。40代の86%、50代の84%が定年後の生活に不安を感じていると回答しています。これは、キャリアを積んできた世代でありながらも、今後の生活に対する見通しが立たないことを示しています。
自由記述欄には、現状の仕事に対する限界感や、定年後に何をするのか分からないという不安の声が寄せられました。中年層が抱える不安感は、ミッドライフ・クライシスの影響を受けていると考えられます。

やりたいことを仕事にできていない現実
調査の結果、50代の半数が「やりたいことを仕事にできていない」と回答しました。この割合は全世代の中でも最も高く、仕事の安定や責任が増す一方で、本当に望む働き方が実現できていないという実感が強まっていることを示しています。
自由記述欄には、生活のために働いているだけでやりがいを感じていない、または惰性で働いているというコメントも多く見られました。こうした状況は、理想と現実のギャップを生む要因となっています。

転職意思の低さ
興味深いことに、40〜50代の約6割は「転職したいとは思っていない」と回答しています。転職を考えていない理由としては、現状に満足しているわけではないが、職場環境の変化に伴うリスクを取る気が起きないという意見が多く寄せられました。
このように、不安を抱えながらも行動に移せない中年層の姿が浮き彫りになっています。以下に、転職を考えていない理由をまとめます。
- 現状に満足しているわけではないが、リスクを取る気が起きない
- 生活のことを考えると踏み出せない
- どうすればいいのかわからない

自己理解プログラムの重要性
株式会社ジコリカイのCEOである阿部和也氏は、中年層が抱える不安を解消するためには、転職よりもまず自分自身の価値観や才能を理解することが重要だと述べています。自己理解を深めることで、自分が本当に大切にしたいものが明確になり、自然と進むべき道が見えてくると語っています。
当社が提供する「自己理解プログラム」は、6,000名以上が利用した本質的な自己分析を行うもので、独自のメソッドに基づいたワークや1on1セッションを通じて、多くの方が自分の個性を理解し、本当にやりたいことを見つけています。
このプログラムを通じて、ミッドライフ・クライシスの状態にあったクライアントが自分軸を見つけ、希望するキャリアに向かって進む姿が多く見られています。

調査結果のまとめ
今回の調査結果を以下の表にまとめました。これにより、40〜50代の中年層が抱える将来への不安や、転職意思の低さ、やりたいことを仕事にできていない現実が一目で分かります。
項目 | 割合 |
---|---|
将来の仕事に不安を感じている(40代) | 78% |
定年後の生活に不安を感じている(40代) | 86% |
やりたいことを仕事にできていない(50代) | 50% |
転職したいとは思っていない(40代) | 55% |
この調査結果から、40〜50代の中年層が抱える不安や行動のギャップについての理解が深まりました。自己理解を深めることが、今後のキャリアにおいて重要な要素であることが示唆されています。
参考リンク: