2025年6月10日開始、大阪・関西万博で吉川国工業所がナノセルロース活用の環境配慮型収納用品を展示

大阪万博ナノセルロース展示

開催期間:6月10日〜6月16日

大阪万博ナノセルロース展示
大阪・関西万博で吉川国工業所は何を展示するの?
吉川国工業所は、植物由来の新素材セルロースナノファイバーを使った環境に優しい収納用品を展示し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを紹介します。
ナノセルロースってどんな素材で何がすごいの?
ナノセルロースは植物繊維をナノサイズに加工した素材で、環境負荷が低くCO2削減に貢献。耐久性やデザイン性も高く、次世代の持続可能な素材として注目されています。

株式会社吉川国工業所、大阪・関西万博に参加

株式会社吉川国工業所(本社:奈良県葛城市、代表取締役社長:吉川利幸)は、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「未来社会ショーケース事業」「フューチャーライフ万博・フューチャーライフエクスペリエンス」に参加することを発表しました。この展示は、ナノセルロースジャパン(NCJ)の会員として行われ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを紹介します。

この万博では、「夢の新素材」として注目される「セルロースナノファイバー(CNF)」を活用した収納用品が展示される予定です。これにより、自然共生型社会の実現に向けた具体的なアプローチが示されます。

株式会社吉川国工業所、大阪・関西万博「フューチャーライフエクスペリエンス」の期間展示に参加。「夢の新素材」で実現する持続可能な社会への取り組みを紹介 画像 2

万博用に特別仕様の製品を開発

大阪・関西万博に合わせて、株式会社吉川国工業所は特別仕様の製品を開発しました。特に注目すべきは、人気商品「ブリックス 9018」にCNFを配合した新しいバージョンです。この新製品は、従来のものとは異なる独特の質感とシンプルな美しさを実現しています。

さらに、ブリックス以外にも、CNFを活用した収納用品が展示される予定です。例えば、「スタックアップコンテナー」はCNFを使用した収納ボックスであり、発泡成形技術を採用することで、従来製品と比較して約8%のCO2削減に成功しています。このように、耐久性にも優れた製品は、長期間使用できる点でも環境に優しいといえるでしょう。

株式会社吉川国工業所、大阪・関西万博「フューチャーライフエクスペリエンス」の期間展示に参加。「夢の新素材」で実現する持続可能な社会への取り組みを紹介 画像 3

環境性・デザイン性・機能性を兼ね備えた収納ケース

株式会社吉川国工業所が展示する「タイディアップボックス」は、ナノセルロースを配合したオールバイオマスプラスチック製の収納ボックスです。この製品の最大の特徴は、素材由来の独特な質感です。意匠面が高く評価され、2024年度グッドデザイン賞を受賞しています。

また、タイディアップボックスは、従来のABS樹脂を使用した場合と比較して、CO2排出量を43%削減できることが確認されています。これにより、環境面でも高く評価される製品となっています。

株式会社吉川国工業所、大阪・関西万博「フューチャーライフエクスペリエンス」の期間展示に参加。「夢の新素材」で実現する持続可能な社会への取り組みを紹介 画像 4

高い環境性能の証明

「スタックアップコンテナー」と「タイディアップボックス」は、LCA評価によってその高い環境性能が証明されています。これらの製品は、株式会社吉川国工業所の「持続可能性への挑戦」を象徴するものです。展示会場では、「ナノセルロースがある世界」を体験することができ、未来について考えるきっかけとなることが期待されています。

株式会社吉川国工業所、大阪・関西万博「フューチャーライフエクスペリエンス」の期間展示に参加。「夢の新素材」で実現する持続可能な社会への取り組みを紹介 画像 5

イベント詳細と関連情報

株式会社吉川国工業所が参加するイベントの概要は以下の通りです。

項目 詳細
会場 フューチャーライフゾーン L02-01
会期 2025年6月10日(火)~ 16日(月)
イベント名 「うわっ、うわっ、うわっ、ナノセルロース」
テーマ 「ナノセルロースがもたらす持続可能な未来生活」

また、関連情報として以下のサイトが挙げられます。

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ナノセルロースの重要性と未来への展望

ナノセルロースジャパン(NCJ)は、ナノセルロースの実用化と産業規模の拡大を目指す日本の産学官連携組織です。株式会社吉川国工業所は、このNCJの会員として、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。

セルロースナノファイバー(CNF)は、植物由来の素材であり、環境負荷が低く資源枯渇のリスクも少ないため、次世代素材として注目されています。株式会社吉川国工業所では、京都市産業技術研究所や奈良県産業振興総合センター、経済産業省、環境省などのサポートを受けながら、「京都プロセス」と呼ばれる手法を用いて、汎用樹脂やバイオプラスチックとCNFを複合した材料「Nacel®」の開発を進めています。

発泡成形技術を用いることで、プラスチックの使用量を減らし、意匠性を高めることも可能です。このように、株式会社吉川国工業所は未来に向けた新しい素材の可能性を追求し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

まとめ

株式会社吉川国工業所が参加する2025年大阪・関西万博では、ナノセルロースを活用した収納用品が展示されます。特別仕様の「ブリックス 9018」や、環境に優しい「スタックアップコンテナー」、「タイディアップボックス」など、持続可能性をテーマにした製品が紹介される予定です。

これらの取り組みは、環境に配慮した未来の生活を考える上で重要な要素を提供しています。万博の会場では、ナノセルロースの可能性を体験し、持続可能な社会の実現に向けた新しい視点を得ることができるでしょう。

製品名 特徴 環境への配慮
ブリックス 9018 CNFを配合した収納ボックス 新しい質感と美しさ
スタックアップコンテナー CNFを使用した収納ボックス 約8%のCO2削減
タイディアップボックス オールバイオマスプラスチック製 CO2排出量を43%削減

このように、株式会社吉川国工業所の取り組みは、持続可能性をテーマにした製品開発において、環境への配慮を重視したものとなっています。今後もこのような活動が広がり、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されます。