2025年6月8日開始、民泊清掃の手配ゼロを実現するSaaS×BPO「タノムデ」正式リリース

民泊清掃の新しい形、清掃管理SaaS「タノムデ」の正式リリース

2025年6月8日、株式会社Volt（代表取締役：上野岳人）は、民泊業界に特化した清掃管理SaaS「タノムデ」を正式にリリースしました。このサービスは、清掃管理SaaSと清掃代行（BPO）を融合させた新たなモデルで、オーナーの清掃対応を“完全ゼロ工数”で実現します。これにより、民泊運営者は煩雑な清掃手配や確認作業から解放され、ストレスを軽減することが可能になります。

「気づいたら清掃が終わってる。もう、手配も心配もいらない。」という体験を提供することを目指しています。興味のある方は、以下の公式LINEアカウントを追加し、お気軽にお問い合わせいただけます。

• Tanomde公式LINE

背景：インバウンド需要の回復と民泊の急拡大

2023年以降、訪日外国人観光客の急増に伴い、全国で民泊施設の新規開業が加速しています。住宅宿泊事業の届出件数は右肩上がりで増加している一方、清掃人材の不足や業務効率化の課題が深刻化しています。このような状況において、清掃の質が民泊運営において重要な要素となっています。

民泊の予約獲得は、OTA（Online Travel Agency）のレビュー評価に大きく依存しており、レビューが下がると検索順位が落ち、予約が減少し、売上に直接的な悪影響が及びます。特に「清掃の質」はレビュー評価に最も影響を与える要素の一つであり、清掃漏れや不備があるとゲストの満足度が下がり、低評価レビューの原因となります。

民泊運営における清掃の課題

清掃の重要性は民泊運営において広く認識されていますが、現場では依然として品質のばらつきやトラブルが発生しやすい状況が続いています。以下のような構造的な課題が存在しています。

課題①：多重下請け構造による品質管理の不透明化

「オーナー → 清掃会社 → 下請け → 派遣スタッフ」といった多重構造が一般的で、責任の所在が曖昧になり、品質のばらつきやトラブルの原因となっています。

課題②：流動的な人材への過度な依存

日雇いや派遣といった短期人材に頼るため、清掃のばらつきが生じやすく、改善や評価の仕組みも機能しづらいのが実情です。

課題③：車両移動前提の業務設計による人材制限

清掃だけでなく、ゴミ回収やリネンの運搬もスタッフが担うため、車移動が前提となり、稼働できる人材が限られています。特に主婦やパート希望者の参入が難しく、人手不足に拍車をかけています。

業務オペレーションの非効率性

民泊清掃業務の多くは、LINEなどのチャットベースで手動管理されています。この手動依頼によるミスの多発や、情報の分散による履歴管理の困難さが問題です。

• 手動依頼によるミスの多発：予約ごとに清掃依頼を送る必要があり、送信ミスやダブルブッキングが発生しやすい状況です。
• 情報の分散による履歴管理の困難さ：やり取りが分散しているため、「誰が・いつ・どこを」清掃したかが分かりにくく、トラブル対応や改善に活かせない運用になりがちです。
• 清掃状況の可視性の欠如：清掃が終わっているのか、誰が作業中なのかが分からず、オーナーや管理者が逐一確認する必要があり、心理的負担が大きいのが現状です。

解決策：SaaS×BPOモデルで清掃課題を根本から解決

株式会社Voltは、これらの課題に対して「清掃管理SaaS」と「清掃BPO（代行）」を一体化したモデルで解決に取り組みます。

この新たなモデルは、清掃と巡回業務を分業することで、清掃スタッフは本来の作業に集中でき、巡回スタッフが物件のWチェックを行うことが可能となります。これにより、品質の安定化や人材の多様化、緊急対応力の向上が実現されます。

清掃管理SaaS「タノムデ」の機能

清掃手配から管理まで、清掃業務を完全自動化・可視化を実現します。

• 清掃依頼の完全自動化：OTA（Airbnb、Booking.comなど）やPMSと連携し、予約確定と同時に清掃指示を自動送信します。これにより、従来のようにチャットやスプレッドシートで清掃を個別に依頼する手間は不要です。
• 清掃履歴とステータスの可視化：各物件の清掃進捗状況がリアルタイムで確認可能です。「誰が・いつ・どこを・どのように清掃したか」の履歴と報告が一覧で管理できます。

まとめ

清掃管理SaaS「タノムデ」は、業務の自動化と現場体制の仕組み化によって、民泊運営における清掃の課題を根本から解決することを目指しています。今後は民泊清掃だけでなく、リネンサプライや運営代行、開業支援などの、民泊運営全体の“ノンコア業務のゼロ化”を目指して開発を進めていく予定です。

このように、タノムデは民泊運営の効率化を図り、オーナーの負担を軽減するための新しい選択肢を提供しています。詳細については、公式LINEアカウントや関連リンクを通じて情報を得ることができます。