2025年6月開催「Tokyo Pride 2025」多様性と平等を掲げたプライドパレードとフェスティバルの全貌
ベストカレンダー編集部
2025年6月8日 21:50
Tokyo Pride 2025開催
開催期間:6月7日〜6月8日

「Tokyo Pride 2025」プライドパレードとフェスティバルの開催概要
2025年6月7日(土)と6月8日(日)の2日間、代々木公園にて「Tokyo Pride 2025」が開催されました。特定非営利活動法人東京レインボープライド(TRP)が主催するこのイベントは、アジア最大級のLGBTQ+関連イベントとして、多くの人々が集まり、平等な権利の重要性を訴えました。
今年のイベントは「Same Life, Same Rights」というテーマのもと、プライドパレードとプライドフェスティバルが行われました。特にプライドパレードは6月8日(日)に実施され、約15,000人が参加し、渋谷を大行進しました。全体の動員数は過去最高の約273,000人に達し、プライドフェスティバルの初日には113,000人、2日目には160,000人が訪れました。

イベントのテーマとメッセージ
「Same Life, Same Rights」というテーマは、すべての人々が平等な権利を持つべきであるという強いメッセージを込めています。TRPの共同代表理事である山田なつみ氏と佐藤ユウコ氏は、イベントの名称を変更したことにより、より多様なマイノリティ性に目を向け、すべての命の権利回復への思いを再確認しました。
彼らは、「どんな属性であっても、誰もが自分らしく生きられる社会の実現へ向けて、LGBTQ+として一丸となってお互いの権利回復を後押ししていく決意を新たにしています」と述べています。

プライドフェスティバルの内容
プライドフェスティバルは、代々木公園のイベント広場で開催され、209のブースが出展されました。国内外の団体、NPO、飲食店、企業などが参加し、展示紹介やワークショップ体験などを通じて、来場者がつながる場を提供しました。
特に注目されたのは、「聞こう×話そう×つながろう!~LGBTQ+と多様な課題~」をテーマにした企画です。TRPのブースでは、インターセクショナリティに焦点を当て、重要なテーマに取り組む団体の代表者を招いて、ピッチトークや交流会を実施しました。
- 「ろう者とLGBTQ+」
- 「LGBTQ+と貧困」
これらのテーマに基づいて、参加者同士が意見を交わし、共感や新たな視点を得る場となりました。

特別コラボレーションと募金企画
また、株式会社ヘラルボニーとの特別コラボレーションにより、アーティスト・竹内聖太郎氏の作品を使用したブースのデザインが来場者の視線を集めました。カラフルな「まる」のデザインは、多様性のメッセージを象徴しています。
さらに、「推しを応援!」をテーマにした募金企画も実施され、来場者は応援したいプライド団体へ募金することでオリジナルステッカーを受け取ることができました。この企画を通じて、全国のプライド団体の取り組みを知ることができ、楽しみながら支援の輪を広げる機会となりました。

プライドパレードの詳細
6月8日(日)には、プライドパレードが渋谷・原宿間で行われ、15,000人が参加しました。参加者は、イベントのテーマ「Same Life, Same Rights」に基づき、同性婚法制化やトランスジェンダーの権利、Youth世代の声、全国のプライド活動の可視化など、多様な課題を掲げて行進しました。
先頭には主催のTokyo Prideが歩き、「Same Life, Same Rights」を掲げ、すべての人が平等な権利を持つ社会の実現を訴えました。続くフロートには婚姻の平等を求めるMarriage For All Japanが登場し、法律上の同性同士のカップルたちと共に行進しました。
- トランスジェンダーの権利を訴える団体
- 若者の声を可視化するYouth Pride
- 全国プライドネットワークなどが参加
それぞれの視点からLGBTQ+コミュニティの多様性を発信し、参加者は自身の思いを込めたメッセージを掲げて行進しました。

プライドステージでのパフォーマンス
プライドパレード終了後、婚姻の平等を実現するために活動する団体・Marriage For All Japanに参加した50組100名の法律上の同性どうしのカップルがプライドフェスティバルのステージに登壇しました。彼らは一斉にメッセージカードを掲げ、同性婚法制化への願いを力強く発信しました。
プライドステージでは、日本を拠点に活動する総合芸術音楽家の清水舞手さんや、性別やジャンルの壁を歌とドレスであざやかに飛び越えるKayaさんがパフォーマンスを披露しました。最後には、ドラァグクイーンを中心とした50名以上のパフォーマーが、煌びやかな衣装でエネルギーたっぷりのパフォーマンスを行い、観客を魅了しました。

今後の展望と活動について
特定非営利活動法人東京レインボープライドは、すべての人が差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく生きていける社会の実現を目指しています。Tokyo Prideの運営を通じて、教育・啓発、芸術・文化、コミュニティ支援、ウェルネスサポートの各事業を展開し、多様性の尊重と理解促進を図っています。
今後も、Youth Pride、Queer Art Exhibition、Human Rights Conferenceなど、多様な企画を展開し、LGBTQ+コミュニティが直面する人権課題に向き合う機会を提供していく予定です。
イベント名 | 日付 | 場所 | 参加者数 | テーマ |
---|---|---|---|---|
Tokyo Pride 2025 | 2025年6月7日(土)・8日(日) | 代々木公園 | 約273,000人 | Same Life, Same Rights |
このように、「Tokyo Pride 2025」は多様性と平等をテーマに、多くの人々が集まり、権利について考える貴重な機会となりました。今後もLGBTQ+コミュニティの権利向上に向けた活動が続くことが期待されます。
参考リンク: