2025年5月30日開催 岡山大学と弘前大学がJ-PEAKS推進に向け意見交換会を実施
ベストカレンダー編集部
2025年6月7日 18:50
岡山大・弘前大意見交換会
開催日:5月30日

岡山大学と弘前大学の意見交換会の概要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年5月30日に弘前大学との意見交換会を開催しました。この会議は「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に関する取り組みを進めることを目的としており、岡山大学の津島キャンパスにある共創イノベーションラボ(KIBINOVE:きびのべ)で行われました。弘前大学からは、藤波豊彦総務担当理事をはじめ、J-PEAKS担当者や人事担当者が参加し、岡山大学からは研究・イノベーション共創機構の河本雅紀筆頭副機構長が出席しました。
意見交換会の前には、共創イノベーションラボの視察も行われ、イノベーション創出に向けた様々なステークホルダーが集うための仕組みについて意見が交わされました。このラボは、地域の社会課題解決や新産業の創出を目指しており、大学の機能強化を図るための重要な施設です。

意見交換会の内容とテーマ
意見交換会では、岡山大学の研究支援人材(URA)に関する制度や、J-PEAKSを活用した岡山大学長期ビジョン2050の達成に向けた取り組みについて、多岐にわたるテーマが話し合われました。特に、首都圏の大学と比較してURA人材の確保が困難な現状に対し、両大学での人材確保に向けた具体的な取り組みが重要視されました。
具体的には、処遇改善やURA人材の育成、岡山大学で実施している認定URA制度について情報共有が行われ、より効果的な人材戦略を検討する必要性が確認されました。岡山大学では、那須学長が自ら各学部に赴いてJ-PEAKSについて説明し、「J-PEAKSのための取り組みではなく、岡山大学長期ビジョン2050の実現のための手段としてJ-PEAKSを活用する」という組織風土の構築を目指しています。

弘前大学の取り組み
弘前大学からは、現在進行中のCOIプログラムに加え、ビッグデータの分野や企業との関わりを通してJ-PEAKS事業に取り組んでいることが説明されました。企業との共同研究については、岡山大学も加速させたいと考えており、意見交換が非常に有意義なものとなりました。

J-PEAKS事業の意義と今後の展望
岡山大学は、令和5年度のJ-PEAKS採択大学だけでなく、令和6年度のJ-PEAKS採択大学とも新たな連携を実施することに努めています。これは、日本の研究大学群の山脈(PEAKS)形成のために、イノベーションの創出や研究力の発展を牽引し、社会変革を実現するための戦略的な取り組みです。
今後も地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学として、岡山大学のみならず弘前大学を含む令和6年度J-PEAKS採択大学の挑戦と変化が期待されます。これにより、より良い社会の実現に向けた研究が進められることでしょう。

共創イノベーションラボ(KIBINOVE)の役割
共創イノベーションラボ(KIBINOVE)は、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に基づいて整備された新しい施設です。このラボは、研究成果を基にした国内外の社会課題解決や新産業の創出に寄与することを目的としています。
具体的には、事務職員や技術職員、URAが地域の同様な施設を見学し、情報を収集した上で、コンセプトを主体的に決定し、事業に取り組んできました。これにより、大学の機能強化を図るとともに、地域社会への貢献を目指しています。

意見交換会の成果とまとめ
今回の意見交換会を通じて、岡山大学と弘前大学はJ-PEAKS事業推進における課題や成功事例を共有し、互いの連携を深めることができました。両大学の取り組みは、研究の質を向上させるだけでなく、地域社会への貢献にもつながることが期待されます。
項目 | 詳細 |
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開催日 | 2025年5月30日 |
場所 | 岡山大学津島キャンパス 共創イノベーションラボ(KIBINOVE) |
参加大学 | 岡山大学、弘前大学 |
主なテーマ | URA人材の確保、J-PEAKSの活用、企業との共同研究 |
意義 | 共同研究の促進、地域社会への貢献、研究力の向上 |
このように、岡山大学と弘前大学の意見交換会は、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の推進に向けた重要なステップとなりました。今後も両大学の連携が強化され、さらなる成果が期待されます。
参考リンク: