2025年6月5日発表:椎名林檎『丸の内サディスティック』に登場するベンジーの認知度調査結果を公開

ベンジー認知度調査

開催日:6月5日

ベンジー認知度調査
椎名林檎の『丸の内サディスティック』に出てくるベンジーって何?
ベンジーは元BLANKEY JET CITYの浅井健一さんのことで、90年代の日本ロックシーンでカリスマ的存在。椎名林檎も影響を受けています。
現役大学生ってどれくらいベンジーの意味を知ってるの?
調査によると、現役大学生のうちベンジーの意味を理解しているのはわずか11%で、多くは意味を知らずに楽曲を楽しんでいます。

椎名林檎の「丸の内サディスティック」における「ベンジー」の認知度調査結果

株式会社RECCOOが運営する仮説検証ツール『サークルアップ』が、現役大学生を対象に「椎名林檎さんの楽曲『丸の内サディスティック』に登場する『ベンジー』の意味がわかる現役大学生は何%いるのか」というユニークな調査を実施しました。この調査は、元電通のプランナーである株式会社kojimakeの小島雄一郎氏とタイアップしたもので、現役大学生301名を対象に行われました。

この調査の結果は、椎名林檎さんの認知度や楽曲の認知度、さらには「ベンジー」の意味を理解している学生の割合に関して、興味深いデータを提供しています。

椎名林檎の「丸の内サディスティック」に登場する「ベンジー」の意味がわかる現役大学生は何%いるのか、調査結果を公開。 画像 2

椎名林檎の認知率と楽曲の認知度

まず、椎名林檎さんの認知率についてですが、驚くことにその結果は97%という非常に高い数字が出ました。これは、現役大学生にとって親世代とも言えるアーティストにも関わらず、このような高い認知率を示しています。

次に、楽曲「丸の内サディスティック」の認知率についても調査が行われました。この楽曲は1999年に発売されたアルバム『無罪モラトリアム』に収録されており、シングルリリースはされていませんが、現役大学生の「丸の内サディスティック」の認知率は93%という驚異的な結果となりました。

椎名林檎の「丸の内サディスティック」に登場する「ベンジー」の意味がわかる現役大学生は何%いるのか、調査結果を公開。 画像 3

楽曲の背景とリリース情報

「丸の内サディスティック」は、シングルとしてはリリースされていないものの、アルバムの中で非常に人気のある楽曲です。この年には、他にも「だんご3兄弟」や宇多田ヒカルの「Automatic」などがヒットしました。それにもかかわらず、椎名林檎さんの楽曲は今もなお多くの人に愛され続けています。

このような背景を持つ楽曲が、現役大学生の間でも高い認知度を誇っていることは、椎名林檎さんの音楽が世代を超えて受け入れられている証拠と言えるでしょう。

椎名林檎の「丸の内サディスティック」に登場する「ベンジー」の意味がわかる現役大学生は何%いるのか、調査結果を公開。 画像 4

「ベンジー」の認知度とその意味

さて、本調査の本題である「ベンジー」についてですが、楽曲中に登場するこの名前の意味を理解している現役大学生はわずか11%という結果が出ました。この数字は、他の音楽用語に比べて非常に低いものであり、特に注目すべき点です。

「ベンジー」とは、元BLANKEY JET CITYのボーカル兼ギタリストである浅井健一氏を指します。90年代の日本ロックシーンにおいてカリスマ的な存在であり、椎名林檎さん自身も影響を受けたとされています。

他の音楽用語との比較

「丸の内サディスティック」には、他にも多くの音楽用語が登場します。以下に主な用語とその説明をまとめました。

  • マーシャル(アンプメーカー): 「マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ」という歌詞に登場。ロックの定番で、ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンが使用。
  • ラット(ギターエフェクター): 「ラット1つを商売道具にしているさ」という歌詞に登場。80年代のハードロックやグランジに使われた歪み系ペダル。
  • グレッチ(老舗ギターブランド): 「あたしをグレッチで殴って」という歌詞に登場。ロカビリーやジャズで人気のブランド。
  • リッケン(リッケンバッカー製のギター/ベース): 「リッケン620頂戴」という歌詞に登場。ビートルズのジョン・レノンやポール・マッカートニーが愛用。

これらの用語については、現役大学生の認知率は高く、特に「マーシャル」と「ラット」の認知率はそれぞれ約92%に達しています。しかし、「ベンジー」のみが際立って低い結果となりました。

調査の背景とサークルアップの利用

今回の調査は、わずか2時間で301名の回答を得ることができました。サークルアップは、「サクっと仮説検証ができるサービス」として、ビジネス上の仮説を迅速に検証することが可能です。

このような調査を通じて、現役大学生がどのように音楽を楽しんでいるのか、またその背景にある文化的な要素を探ることができました。特に、92%の学生が「ベンジー」の意味を知らずに楽曲を楽しんでいるという結果は、音楽の楽しみ方が必ずしも言葉の理解に依存しないことを示しています。

小島雄一郎氏のプロフィール

今回の調査設計に協力した小島雄一郎氏は、立教大学法学部を卒業後、2007年に電通に入社。営業経験を経て、プランナーに転向し、数々の受賞歴を持つクリエイターです。近年では、若者研究を専門にし、子ども向けゲーム開発などでも多くの受賞歴があります。

彼の活動は、音楽や文化に対する深い理解を持っていることから、今回の調査結果にも大きな影響を与えていると言えるでしょう。

調査結果のまとめ

項目 認知率
椎名林檎の認知率 97%
「丸の内サディスティック」の認知率 93%
「ベンジー」の意味を理解している大学生の割合 11%

この調査を通じて、音楽に対する若者の楽しみ方や、言葉の意味を知らなくても楽しめる音楽の魅力について考察することができました。音楽は、その背後にある文化や歴史を理解することも重要ですが、楽しむこと自体が最も大切であることを再認識させられる結果となりました。

参考リンク: