2025年5月16日開設 岡山大学のマレーシア日本留学情報センターで広がる留学支援
ベストカレンダー編集部
2025年6月4日 05:52
マレーシア事務所開設
開催日:5月16日

岡山大学がマレーシアに日本留学情報センターを開設
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年5月16日にマレーシアプトラ大学(UPM)内に日本留学情報センター(OJEIC)のマレーシア事務所を開設しました。この取り組みは、文部科学省が受託した「日本留学促進のための海外ネットワーク機能強化事業」の一環として行われています。
開所式には、岡山大学の那須学長、鈴木副学長(国際・同窓会担当)、一瀬農学部長などが出席しました。また、在マレーシア日本国大使館の四方敬之特命全権大使やUPMのAhmad Farhan Mohd Sadullah副学長、Rosfarizan Mohamad学部長をはじめ、約100名の関係者が参加しました。

式典の内容と来賓祝辞
式典では、四方大使が本事業の取り組みが日本とマレーシアの大学間連携の架け橋になることへの期待を述べ、UPMのAhmad副学長は教育・研究分野における両国の連携強化への期待を語りました。また、岡山大学農学部と30年来の交流があるFoo Hooi Ling教授からは、岡山大学とUPMの研究交流の歴史についての講演が行われました。
那須学長は開所にあたり、これまでの関係者からの支援に感謝の意を表し、今後の現地での活動展開に意欲を示しました。鈴木副学長は、当事業の具体的な取り組みについて紹介しました。

日本留学セミナーの実施
式典前には、マレーシア事務所開所記念として日本留学セミナーが開催され、UPMの学生約90名が参加しました。このセミナーでは、一瀬農学部長をはじめ、事業実施で連携している国立六大学の各代表者が大学や特色ある研究、プログラムを紹介しました。
さらに、UPMおよび岡山大学の卒業生であるDr. Siang Hee Tan氏が日本留学の体験談を語り、杉山幸子コーディネーターによる情報提供も行われました。国際交流基金クアラルンプール事務所の古林莉奈氏とFarah Ammar氏からは、同基金の活動や助成金制度の紹介があり、国立研究開発法人科学技術振興機構の藤井浩人氏は本邦招へいプログラムや協働連携事業の紹介を行いました。

今後の展望と事業の目的
岡山大学は、マレーシア事務所を日本留学情報の発信拠点として位置づけ、UPMを含む現地大学、本邦関連機関、同窓会組織と連携しながら、日本留学を志す学生の支援活動を推進していく方針です。特に、ASEAN地域からの留学生数を2倍にすることを目指しており、これまでの成功事例を基にさらなる拡充を図ります。
岡山大学は、平成26年度に文部科学省受託事業「留学コーディネーター配置事業(ミャンマー)」に採択され、ミャンマーからの留学生数を倍増させることを目指して事業を実施した結果、4年間で3倍に増やすことに成功しました。平成30年度からは事業名が「日本留学海外拠点連携推進事業(東南アジア)」に変更され、対象地域もASEAN10カ国に拡大されました。

事業の進展と拠点の設置
現在、岡山大学はミャンマーのヤンゴンとマンダレー、タイのバンコク、カンボジアのプノンペン、ラオスのビエンチャンに加え、マレーシアとインドネシアを最重点国として事務所を構えています。これにより、ASEAN諸国からの優秀な留学生獲得に向けた取り組みを強化しています。
具体的な拠点の設置状況は以下の通りです:
国 | 都市 | 拠点名 |
---|---|---|
ミャンマー | ヤンゴン | ヤンゴン事務所 |
ミャンマー | マンダレー | マンダレー事務所 |
タイ | バンコク | バンコク事務所 |
カンボジア | プノンペン | プノンペン事務所 |
ラオス | ビエンチャン | ビエンチャン事務所 |
マレーシア | クアラルンプール | マレーシア事務所 |
インドネシア | ジャカルタ | ジャカルタ事務所 |
インドネシア | スラバヤ | スラバヤ事務所 |
インドネシア | インドネシア大学 | インドネシア大学事務所 |
このように、岡山大学はASEAN地域における留学促進に向けて、積極的な取り組みを続けています。今後も様々な活動を通じて、地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たしていくことが期待されています。
以上のように、岡山大学のマレーシア事務所の開設は、日本留学の促進を目指す重要なステップであり、今後の展開が注目されます。
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