2025年5月27日締結 岡山大学と益田市が進めるスマート・ヘルスケア協定の全貌

益田市スマートヘルス協定

開催日:5月27日

益田市スマートヘルス協定
岡山大学と益田市はどんな協定を結んだの?
岡山大学と益田市、益田市医師会は、脳卒中の発症予防を目的にデジタル家庭用血圧計のデータ収集・解析を行うスマート・ヘルスケア推進事業の協定を締結しました。
この協定で地域にどんな効果が期待されているの?
地域住民の健康管理が進み、脳卒中予防に役立つだけでなく、デジタル技術を活用した健康教育や全国的な健康政策の参考になる成果が期待されています。

岡山大学と益田市医師会の協定締結

2025年5月27日、国立大学法人岡山大学(以下、岡山大学)は、島根県益田市役所にて「第2次益田市スマート・ヘルスケア推進事業に関する協定書」の締結式を行いました。この式典には、岡山大学の那須保友学長、益田市の山本浩章市長、益田市医師会の大畑力会長が出席し、今後の健康課題解決に向けた連携を確認しました。

この協定は、岡山大学と益田市が令和2年に締結した連携協定の延長線上に位置しており、特に脳卒中の発症を予防する観点からの取り組みが強調されています。市民がデジタル家庭用血圧計を用いて血圧管理を行い、そのデータを岡山大学の神田秀幸教授が解析するという研究が進められています。

【岡山大学】島根県益田市・益田市医師会と「第2次益田市スマート・ヘルスケア推進事業に関する協定書」を締結 画像 2

デジタルヘルスケアの重要性

デジタル技術の進展により、健康管理の方法が大きく変わりつつあります。岡山大学は、デジタルの力を活用して地方が主役となる「デジタル田園都市国家構想」に取り組んでいます。この構想の下、益田市との協力を通じて、地域の健康課題に対する解決策を模索しています。

那須学長は、協定書に署名した後の挨拶で、「この研究成果は、益田市の未来だけでなく、日本全体の医療や国民の健康に貢献する」と述べ、地域の健康増進に寄与する考えを示しました。

【岡山大学】島根県益田市・益田市医師会と「第2次益田市スマート・ヘルスケア推進事業に関する協定書」を締結 画像 3

協定の目的と内容

今回の協定締結により、岡山大学、益田市、益田市医師会の三者が連携し、長期的かつ継続的なデータ収集を行うことが合意されました。具体的には、以下のような内容が含まれています:

  • 脳卒中の発症予防に関する研究の推進
  • 市民の健康管理データの収集と解析
  • デジタル技術を活用した健康教育の実施

この取り組みは、地域住民の健康状態を向上させるだけでなく、全国的な健康政策の参考となることが期待されています。

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秦佐八郎博士との関係

岡山大学は、益田市との関係を深める中で、地域にゆかりのある偉人である秦佐八郎博士の業績を重視しています。秦博士は、1895年に岡山大学医学部の前身を卒業し、世界初の化学療法薬の開発に成功したことで知られています。那須学長は、秦博士の生誕の地である益田市とのご縁を大切にし、さらなる連携を図る意向を示しました。

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今後の展望と期待

岡山大学は、地域中核大学として最先端の研究を推進し、社会課題の解決に向けた取り組みを続けていく方針です。特に、デジタルヘルスケアの分野においては、益田市との協力を通じて新たなモデルを構築し、他地域への展開も視野に入れています。

また、地域住民の健康増進に向けた教育プログラムや、デジタル技術を活用した健康管理の普及が期待されています。これにより、益田市が健康で活力ある地域社会を形成するための一助となるでしょう。

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まとめ

今回の協定締結は、岡山大学と益田市、益田市医師会の三者が連携し、地域の健康課題に対する取り組みを強化する重要な一歩となります。以下に、協定の主要なポイントをまとめます:

項目 内容
協定締結日 2025年5月27日
参加者 岡山大学学長、益田市市長、益田市医師会会長
目的 脳卒中の発症予防、健康データの収集と解析
関連する技術 デジタル家庭用血圧計
期待される成果 地域住民の健康向上、全国的な健康政策への貢献

岡山大学は、地域の中核大学としての役割を果たしながら、今後も地域社会との連携を深め、持続可能な健康社会の実現に向けた取り組みを進めていくことが期待されています。

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