2025年5月末の内々定率は80.1%、文系74.4%・理系91.7%で差拡大 就活終了者も5割超

2025年5月内々定率調査

開催日:5月31日

2025年5月内々定率調査
内々定率って今どれくらいなの?
2025年5月末時点の内々定率は80.1%で、前年同時期の81.3%をわずかに下回っていますが、依然として高い水準を維持しています。
文系と理系で内々定率に差があるって本当?
はい、文系は74.4%と前年より低下しているのに対し、理系は91.7%に上昇し、文理間の差が広がっています。理系の就活は特に早期化が進んでいます。

内々定率の現状と傾向

株式会社学情が実施した最新のインターネットアンケートによると、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象にした内々定率は、2025年5月末時点で「80.1%」に達しました。この数値は、前年同時期の81.3%を1.2ポイント下回るものの、前月からは5.2ポイントの増加を見せています。内々定率が80%を超えるのは高い水準であるものの、その増加率は鈍化していることが示されています。

特に文系と理系の内々定率には顕著な差が見られ、文系は74.4%と前年同時期よりも3.8ポイント低下しているのに対し、理系は91.7%と前年を上回る結果となりました。このように、文理別の内々定率の差が広がっていることが、今後の就職活動において重要なポイントとなるでしょう。

5月末の内々定率、8割に達するも前年下回る。文系74.4%、理系91.7%。5割超の学生がすでに就活終了 画像 2

就職活動の現状

就職活動を行っている学生の割合は、前月比で5.8ポイント減少し「45.3%」となりました。これは今シーズン初めて5割を下回る結果です。文系では54.5%の学生がまだ就職活動を継続しているのに対し、理系は26.7%にまで低下しています。理系学生の多くが内々定を獲得し、就職活動を早期に終了する傾向が顕著です。

内々定を獲得し就活を終了した学生は、前月比で8.5ポイント増加し「51.8%」に達しました。これは、政府が呼びかける就活ルールの形骸化が進んでいることを示唆しています。特に理系学生の就職活動は早期化しており、理系の学生の約4人に1人しか就職活動を続けていない状況です。

5月末の内々定率、8割に達するも前年下回る。文系74.4%、理系91.7%。5割超の学生がすでに就活終了 画像 3

文理別の内々定率とその影響

文系と理系の内々定率の差が広がっていることは、就職活動の戦略に影響を与える要因となります。文系学生の内々定率が74.4%にとどまっているのに対し、理系学生は91.7%という高い内々定率を誇ります。この差は、今後の就職活動における選考の流れや企業の採用戦略にも影響を与えるでしょう。

以下は、文理別の内々定率の変化を示した表です。

文理 内々定率 前年同時期比 前月比
文系 74.4% -3.8ポイント +3.6ポイント
理系 91.7% +8.7ポイント +8.7ポイント
5月末の内々定率、8割に達するも前年下回る。文系74.4%、理系91.7%。5割超の学生がすでに就活終了 画像 4

調査概要と「Re就活キャンパス」について

今回の調査は、2025年5月23日から5月31日の期間に実施され、対象は2026年3月卒業予定の大学生・大学院生、回答数は322件でした。調査方法はインターネットを利用したアンケート形式で行われました。

また、2025年3月1日より「Re就活キャンパス」がブランドリニューアルされました。「あさがくナビ」からの変更により、学生満足度が3年連続でNo.1を獲得しているスカウト型就職サイトとして、全学年を対象にした通年採用型のサービスへと進化しています。これにより、学生は「学年」ではなく「就職活動準備の進捗度」に応じた情報を受け取ることができるようになります。

「Re就活キャンパス」の詳細については、公式サイトをご覧ください。公式サイト

5月末の内々定率、8割に達するも前年下回る。文系74.4%、理系91.7%。5割超の学生がすでに就活終了 画像 5

まとめ

2025年5月末時点の内々定率は80.1%に達し、前年同時期を下回る結果となりました。文系と理系の内々定率には大きな差があり、特に理系学生の就職活動が早期化しています。就職活動を行っている学生の割合も減少し、内々定を獲得し就活を終了した学生の割合が増加しています。

以下の表に、本記事で取り上げた内容を整理しました。

項目 数値
内々定率(全体) 80.1%
文系内々定率 74.4%
理系内々定率 91.7%
就職活動をしている学生の割合 45.3%
内々定を獲得し就活を終了した学生の割合 51.8%

このように、就職活動における内々定率や活動状況は、学生の進路選択に大きな影響を与える要因となります。今後の動向に注目が集まります。

参考リンク: