2025年4月7日開始、細江英公追悼写真展と貴重書展示で写真芸術の魅力を探る

細江英公追悼写真展

開催期間:4月7日〜6月7日

細江英公追悼写真展
細江英公の写真展って何が見られるの?
細江英公の写真展では、代表作のモノクロ・カラー写真約50点や活動資料、記念写真が展示され、彼の多面的な才能や写真への情熱を感じられます。
貴重書展示は誰でも見られる?
はい、貴重書展示は一般の方も身分証提示と所定の用紙記入で入館可能。三島由紀夫関連の貴重書や写真季刊誌「WORK SHOP」などが閲覧できます。

細江英公氏を追悼する写真展と貴重書展示の開催

東京工芸大学は、2025年6月1日(写真の日)に、故・細江英公氏を追悼する写真展「写真への愛と尊敬」を開催します。この写真展は、2025年6月7日(土)まで、東京工芸大学の写大ギャラリーで行われます。また、併せて、6月14日(土)まで、三島由紀夫生誕100周年を記念した細江英公の貴重書展示「ORDEAL BY ROSES」も中野キャンパス図書館で開催され、両方の展示が訪れる人々に貴重な体験を提供します。

細江英公氏は、1933年に山形で生まれ、2024年9月16日に91歳で逝去した著名な写真家です。氏の作品は、写真だけにとどまらず、幅広い活動を通じて多くの人々に影響を与えました。本学では、彼の業績を称え、彼の写真作品や活動資料を展示することで、その偉大な功績を後世に伝えることを目的としています。

細江英公氏を追悼し写真展を開催 併せて貴重書を展示ー 6月1日「写真の日」ー 画像 2

細江英公追悼写真展「写真への愛と尊敬」の詳細

本写真展では、細江英公氏の代表作を含むモノクロ・カラー写真作品約50点が展示されます。展示の内容は、彼の活動資料や記念写真などを含み、氏の多面的な才能を再確認する機会となります。以下に、写真展の詳細をまとめます。

  • 会場:東京工芸大学 写大ギャラリー
  • 展示期間:2025年4月7日(月)~6月7日(土)
  • 休館日:木曜日・日曜日・祝日
  • 開館時間:10:00~19:00
  • 入場料:無料
  • 写大ギャラリーサイトURL:こちら

この展示は、細江氏が生涯をかけて追求した「写真への愛と尊敬」をテーマにしており、彼の作品を通じて、その情熱を感じることができるでしょう。

細江英公氏を追悼し写真展を開催 併せて貴重書を展示ー 6月1日「写真の日」ー 画像 3

三島由紀夫生誕100周年 細江英公貴重書展「ORDEAL BY ROSES」

同時に開催される貴重書展では、細江英公氏に関係の深い書籍が展示されます。特に注目すべきは、1974年に発刊された写真季刊誌「WORK SHOP」の創刊号から終刊号までや、横尾忠則装幀による「薔薇刑」の新輯版など、貴重な書籍が多数取り揃えられています。以下に、貴重書展の詳細を示します。

  • 会場:東京工芸大学 中野図書館
  • 展示期間:2025年5月19日(月)~6月14日(土)
  • 休館日:日曜日、祝祭日
  • 開館時間:平日 9:00~20:00 / 土曜日 9:00~17:00
  • 入場料:無料
  • 東京工芸大学図書館サイトURL:こちら

この貴重書展は、一般の方も入館時に身分証を提示し、所定の用紙に必要事項を記入することで見学・閲覧が可能です。細江氏の作品とその背景にある文学的な要素を一緒に楽しむことができる貴重な機会です。

細江英公氏を追悼し写真展を開催 併せて貴重書を展示ー 6月1日「写真の日」ー 画像 4

細江英公氏の経歴と功績

細江英公氏は、18歳の時に撮影した「ポーディちゃん」が富士フォトコンテストで最高賞を受賞したことをきっかけに、本格的に写真家を志しました。1952年には東京写真短期大学(現在の東京工芸大学)に入学し、卒業後はフリーランスの写真家として活動を開始しました。1960年代から70年代にかけては、男女の性と肉体をテーマにした「おとこと女」や、三島由紀夫を被写体とした「薔薇刑」など、写真史に名を刻む作品を生み出しました。

また、細江氏は、2003年まで東京工芸大学で教授として教鞭をとり、29年間にわたり多くの学生を指導しました。彼の功績は、2010年に文化功労者に選定され、2017年には旭日重光章を受章するなど、広く評価されています。

細江英公氏を追悼し写真展を開催 併せて貴重書を展示ー 6月1日「写真の日」ー 画像 5

東京工芸大学の写真教育の歴史

東京工芸大学は、1923年に創立された小西寫眞専門学校が前身であり、以来、日本の写真教育の先駆的な存在として、多くの人材を輩出してきました。本学では、カメラやレンズといった工学的要素と、テーマや表現といった芸術的要素の両方に重きを置いた教育を行っており、テクノロジーとアートの融合を追求しています。

このような背景の中で、細江英公氏は本学の教育に多大な貢献をし、その影響は今もなお続いています。彼の作品や教育理念は、今後の写真文化においても重要な役割を果たすことでしょう。

展示名 会場 展示期間 休館日 開館時間 入場料
細江英公追悼写真展「写真への愛と尊敬」 東京工芸大学 写大ギャラリー 2025年4月7日~6月7日 木曜日・日曜日・祝日 10:00~19:00 無料
三島由紀夫生誕100周年 細江英公貴重書展「ORDEAL BY ROSES」 東京工芸大学 中野図書館 2025年5月19日~6月14日 日曜日、祝祭日 平日 9:00~20:00 / 土曜日 9:00~17:00 無料

以上のように、東京工芸大学では、故・細江英公氏を追悼する写真展と貴重書展示を通じて、彼の偉大な業績を再評価し、多くの人々にその魅力を伝える機会を提供しています。これらの展示を通じて、細江氏の作品やその背景にある文化や歴史を深く理解することができるでしょう。