2025年5月31日発表、キビテクのHATSがマニピュレータ遠隔復旧機能を搭載し物流自動化を支援

HATS遠隔復旧機能追加

開催日:5月31日

HATS遠隔復旧機能追加
HATSの新機能って何ができるようになったの?
HATSにマニピュレータの遠隔復旧機能が追加され、ブラウザ上で手先位置指定やジョグ操作、カメラ画像解析による傾き調整が可能になりました。
このアップデートで現場の作業はどう変わるの?
動作不良の原因特定がしやすくなり、直感的な操作で作業効率が向上。多様なワークにも柔軟に対応できるため生産性アップが期待されます。

キビテク、マニピュレータの遠隔復旧を行う操作機能をHATSに追加

株式会社キビテクは、2025年5月31日、同社が開発したロボット用管理ソフトウェア基盤「HATS」に新たにマニピュレータの遠隔制御に関する機能を追加したことを発表しました。このアップデートにより、複数種類のロボットを管理するシステム上で、マニピュレータの遠隔復旧が行いやすくなりました。これにより、多種類のワークに対応するデパレタイズロボットなどの構築がより容易になることが期待されます。

キビテク、マニピュレータの遠隔復旧を行う操作機能を、ロボット用管理ソフトウェア基盤HATSに追加 画像 2

HATSのマニピュレータ用機能の概要

今回のHATSの更新によって、以下のような機能が追加されました。

  • マウス操作による手先位置指定: ブラウザ上で矩形を描くことで、手先位置を指定し、そこから産事典的な手先位置を割り出す機能が備わっています。この機能により、ユーザーは直感的に操作することが可能となります。
  • 微調整を行うためのジョグ操作機能: 手先位置をより正確に操作するためのジョグ操作機能が追加されました。これにより、細かな調整が必要な作業においてもスムーズに操作が行えます。
  • カメラ画像を用いた対象面の傾き割り出し: 対象面の傾きをカメラ画像から詳細に割り出し、微調整操作をしやすくするための機能も追加されました。この機能は、特に複雑なワーク環境において有効です。

これらの機能は、デパレタイズロボットのような複雑なロボットシステムの構築において、特に重要な役割を果たします。

キビテク、マニピュレータの遠隔復旧を行う操作機能を、ロボット用管理ソフトウェア基盤HATSに追加 画像 3

本更新の効果と課題解決

デパレタイズロボットを構築する際には、ワークの条件が多岐にわたるため、動作不良が発生することがしばしばあります。今回のHATSの機能更新により、これらの課題を解消することが容易になります。具体的には、以下のような効果が期待されます。

  • 動作不良の低減: 新機能を活用することで、動作不良の原因を特定しやすくなり、迅速に対処することが可能になります。
  • 作業効率の向上: ユーザーが直感的に操作できるため、作業の効率が向上し、結果として生産性が高まります。
  • 多様なワークへの対応: 様々な条件に対応したロボットの構築が容易になるため、顧客のニーズに応じた柔軟な対応が可能になります。

これにより、キビテクは顧客の現場における課題解決をより一層推進することができます。

キビテクの会社概要と理念

株式会社キビテクは、2011年に東京大学の人型ロボット研究室JSK出身者を中心に設立されたスタートアップ企業です。主に知能ロボットの開発やロボット遠隔制御サービスの開発、販売を行っています。会社名の「キビ」は心の「機微」を意味しており、ロボティクス技術の活用を通じて、社会問題の解決とお客様の現場における課題の解決をともに推進することを目指しています。

以下は、同社の基本情報です。

項目 詳細
会社名 株式会社キビテク
所在地 〒141-0001 東京都品川区北品川五丁目7番14号グローリア初穂御殿山1階
代表者 代表取締役 林 摩梨花、代表取締役 吉海 智晃
設立 2011年11月
事業内容 ロボット遠隔制御システムの企画・開発、ロボットシステム受託開発
URL https://qibitech.com/

キビテクは、持続可能な社会の実現に貢献することを目指し、ロボティクス技術の発展とともに、遠隔ロボットオペレーターという新しい働き方を提案しています。

今回のHATSの機能追加は、ロボット技術の進化に寄与するものであり、特に物流や倉庫、工場などの自動化において重要な役割を果たすことが期待されます。新たな機能によって、より効率的で正確なロボット操作が実現されることで、業界全体の生産性向上に寄与することができるでしょう。

以上の情報をまとめると、キビテクの新機能は、デパレタイズロボットの構築を容易にし、動作不良を低減し、作業効率を向上させることが期待されます。これにより、顧客のニーズに応じた柔軟な対応が可能となり、ロボティクス技術の進化に貢献することができるでしょう。

参考リンク: