2025年5月30日発表 新社会人の初任給の使い道と金銭感覚調査結果まとめ

新社会人初任給調査

開催日:5月30日

新社会人初任給調査
新社会人の初任給って何に使う人が多いの?
調査では約47%の新社会人が初任給を両親や家族へのプレゼントに使っており、感謝の気持ちを表すことが多いです。生活費や自分へのご褒美も多く利用されています。
若手社会人は今の手取りに満足してるの?
約半数が手取りに満足しておらず、生活費がギリギリや不足していると感じる人も多いです。将来の貯金や老後資金に対する不安も根強くあります。

新社会人の初任給の使い道と金銭感覚に関する調査結果

WeCapital株式会社は、2025年5月30日に新卒で入社して3年以内の方を対象に、「新社会人の初任給の使い道とお金への意識」に関する調査を実施しました。調査結果は、初任給の使い道や現在の手取り額に対する満足度、将来の金銭面に対する不安など、新社会人の金銭感覚に関する重要な視点を提供しています。

近年、大手企業が初任給を引き上げる中、若手社会人がどのように初任給を活用しているのか、またその背後にある意識についての理解を深めるための調査結果を以下に示します。

【相次ぐ初任給の引き上げ】新社会人の初任給の使い道第1位は、「両親や家族へのプレゼント」一方で、2年目以降の税金や社会保険料控除を不安視する声も 画像 2

初任給の金額と使い道

調査によると、新社会人の初任給は「18〜21万円未満」が最も多く、全体の33.1%を占めています。具体的な初任給の分布は以下の通りです。

初任給の金額 割合
15万円未満 8.7%
15〜18万円未満 23.1%
18〜21万円未満 33.1%
21〜24万円未満 23.0%
24〜27万円未満 8.1%
27〜30万円未満 1.7%
30万円以上 2.3%

初任給の使い道については、約半数の46.9%が「両親や家族へのプレゼント」と回答し、次いで「生活費(40.0%)」や「自分へのご褒美(39.9%)」が続きました。多くの新社会人が初任給を家族への感謝の気持ちや生活維持に使っていることがわかります。

【相次ぐ初任給の引き上げ】新社会人の初任給の使い道第1位は、「両親や家族へのプレゼント」一方で、2年目以降の税金や社会保険料控除を不安視する声も 画像 3

具体的な使い道の例

  • 両親や家族へのプレゼント:焼肉をご馳走した(20代/女性/徳島県)
  • 生活費や奨学金の返済:生活費に充てた(20代/女性/広島県)
  • 両親へのプレゼント:家族にケーキを買った(20代/女性/福岡県)
  • 自分へのご褒美:就職祝いのお礼の品を買った(20代/女性/神奈川県)
  • 両親へのプレゼント:父親に服を買った(20代/男性/東京都)

これらの結果から、初任給が単なる報酬ではなく、感謝の気持ちや生活の必要に直結していることが理解できます。

現在の手取り額と満足度

次に、現在の手取り額での生活について尋ねたところ、「余裕がある」と回答したのは約19.5%にとどまり、残りの大部分は生活費に関して厳しい状況にあることが示されました。具体的な回答は以下の通りです。

生活費の状況 割合
余裕がある 19.5%
なんとか足りている 45.0%
ギリギリ足りている 23.9%
不足している 11.6%

さらに、手取り額に対する満足度についても調査が行われ、「とても満足している」と答えたのは11.4%に過ぎず、36.0%が「あまり満足していない」と回答しました。この結果は、若手社会人が直面している厳しい生活環境を反映しています。

満足度の理由

  1. 貯蓄ができているから(20代/女性/千葉県)
  2. 給料相応の仕事量だと感じているから(20代/女性/千葉県)
  3. 生活費や奨学金、ローンの返済で毎月が厳しい(20代/女性/広島県)
  4. 労力に対して報酬が見合わないと感じている(20代/女性/石川県)
  5. 将来に対する不安がある(20代/男性/兵庫県)

このように、手取り額に対する満足度は個人の状況によって大きく異なり、特に将来に対する不安が多くの新社会人に影響を与えていることが明らかになりました。

将来の金銭面に対する不安

調査では、将来の金銭面に対する不安についても尋ねられました。「将来の金銭面で最も不安に感じること」として最も多かったのは「貯金ができない(28.9%)」という回答でした。続いて「生活費の増加(23.6%)」や「老後の資金不足(19.2%)」が挙げられています。

この結果は、収入と支出のバランスが若手社会人にとって大きな課題であることを示しています。特に、税金や社会保険料の控除が高いと感じる人が多く、約56.9%が「高いと感じる」と回答しました。これにより、手取りが思ったよりも少ないと感じる若者が増えているのです。

将来の不安の具体例

  • 貯金ができないことで将来に不安を感じる(28.9%)
  • 生活費の増加が続くことへの懸念(23.6%)
  • 老後の資金不足に対する不安(19.2%)

これらの不安は、将来のライフプランに影響を与える可能性があり、早期からの金銭管理が求められています。

まとめ

今回の調査結果から、新社会人にとって初任給は単なる報酬ではなく、家族への感謝や生活維持のための重要な資金であることが明らかになりました。また、現在の手取り額に対する満足度は低く、将来の金銭面に対する不安も多くの新社会人に共通する課題であることが示されています。

このような状況を踏まえ、若者たちは自然と金銭管理への意識を高めており、家計簿や節約、計画的支出といったスキルが求められる時代に突入しています。将来の不安を少しでも解消するためには、資産運用を検討することも重要な選択肢となるでしょう。

調査結果の要点 詳細
初任給の金額 「18〜21万円未満」が最多
使い道 「両親や家族へのプレゼント」が46.9%
手取り額の満足度 約半数が「満足していない」
将来の不安 「貯金ができない」が最多

この調査結果は新社会人が直面する現実を反映しており、今後の金銭管理において重要な指針となるでしょう。

参考リンク: