2025年5月29日発表:MiroとNECが推進するHuman x AIコラボレーションによるDX加速
ベストカレンダー編集部
2025年5月29日 16:49
MiroとNECのAI協業発表
開催日:5月29日

MiroとNECの協業によるHuman x AI コラボレーションの実現
2025年5月29日、日本電気株式会社(NEC)とMiroがAI技術を駆使した新たな協業を発表しました。両社は、Human x AI コラボレーションを推進し、創造的な課題解決を提供することを目指しています。この協業により、技術提携やサービスの強化・拡充を行い、日本におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速と生産性の向上を図ることが期待されています。
近年、少子高齢化や労働力不足、国際競争の激化により、企業は業務の効率化と新たな価値の創出を求められています。AIはこのイノベーションの中核を担い、業務改善や開発において重要な役割を果たしています。しかし、AIの活用はまだ十分とは言えず、DX推進に向けた基盤づくりが今後の課題となっています。

Miroのイノベーションワークスペース
Miroは、時間や場所に依存せず、部門や役職の垣根を越えて多様なメンバーの共創を可能にするイノベーションワークスペースを提供しています。Miroの特徴は、ITリテラシーや専門性の違いを問わず、誰もが直感的に操作できる点にあります。また、さまざまな業務ツールとの柔軟な連携が可能で、全世界で9,000万人以上のユーザーに利用されています。
さらに、Miroは生成AIを活用したイノベーションの加速にも注力しており、シームレスなコラボレーションを通じて顧客のデジタルトランスフォーメーションや業務改革を支援しています。
NECの生成AIサービスとHuman x AI コラボレーション
NECは、顧客を未来へ導く価値創造モデル「BluStellar」の下、2023年7月から生成AIサービスを展開しています。このサービスは、NECが開発した生成AI「cotomi」を中核に、業務知見と技術力を融合させたものです。AIコンサルタント約100人を擁し、2025年度中にはコンサルタント人材を1000人に増やす計画もあります。
MiroとNECは、Human x AI コラボレーションを通じて、人々の暗黙知を活用し、創造的業務におけるAIの効果的な活用を目指しています。具体的な取り組みとしては、NECの戦略コンサルティング事業におけるMiroの活用や、NEC社内での「クライアントゼロ」の取り組みがあります。
NECの戦略コンサルティング事業におけるMiroの活用
NECは、コンサルティングサービスにおいてMiroを活用した新たなサービスを展開する計画です。具体的には、NECのコンサルタントが顧客との対話を通じてアイデアを具現化するアプローチです。
- NECの共創スペース「NEC Future Creation Hub」やリモート環境でのワークショップを実施。
- Miroを用いてアイデアや課題から構想を練り、AIを駆使してドキュメントとしてまとめる。
- モックアップやプロトタイプ(MVP)の作成を通じてシステムインテグレーションを一貫して進める。
この新しいアプローチによって、顧客の創造力を最大限に活かし、新しいアイデアを迅速に市場へ導入することを目指しています。
NECの生成AI「cotomi」とMiroのAI機能強化
NECの高速・高精度な生成AI「cotomi」とMiroのAI機能を組み合わせることで、人間の創造的業務をAIが自律的・効率的に支援します。これにより、業務の生産性や品質向上を目指します。また、NEC社内での活用推進を通じて、ノウハウとユースケースを蓄積し、顧客へのサービス向上に役立てる取り組みも進めています。
今後の展望とMiro・NECのコメント
MiroとNECは、今後も検討と検証を重ね、サービスや機能の拡充を通じて顧客に新たな価値を創造し、企業や社会のDX推進を支援していく方針です。MiroのCEOであるAndrey Khusidは、AI活用の最大化が組織の成功に大きな影響を与える時代であると述べ、NECとの提携が多くのクライアントの働き方に変革をもたらすことを確信しています。
一方、NECの執行役Corporate SEVP兼CDOである吉崎敏文は、Miroとの戦略的パートナーシップを嬉しく思い、両社が共に革新と価値創造を追求していくことを強調しています。
まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
協業企業 | Miro、NEC |
目的 | Human x AI コラボレーションの推進、創造的課題解決の提供 |
Miroの特徴 | イノベーションワークスペース、直感的な操作性、9,000万人以上のユーザー |
NECの生成AI | 「cotomi」、業務知見と技術力の融合、1000人のAIコンサルタント計画 |
具体的な取り組み | NECのコンサルティングサービスでのMiro活用、AI機能強化 |
このように、MiroとNECの協業は、AI技術を活用した新たな価値創造を目指し、企業や社会のDX推進に寄与することが期待されています。両社がどのようにこの協業を進めていくのか、今後の展開に注目が集まります。