2025年6月3日開幕、大暮維人×大森記詩によるマンガとプラモデル融合展「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」
ベストカレンダー編集部
2025年5月28日 16:45
SCALE GIRLS/ARMS展
開催期間:6月3日〜9月21日

大暮維人と大森記詩による新たな展覧会「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」
2025年6月3日(火)から9月21日(日)まで、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーにて、大暮維人と大森記詩による展覧会「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」が開催されます。この展覧会では、マンガ、アート、プラモデルという異なるジャンルが融合し、新たな表現の可能性を探ります。
この展覧会のテーマである「スケールモデル(scale model)」は、縮尺(scale)に基づき、忠実に対象を再現した模型(model)を指します。大暮維人は、その圧倒的な画力で様々なキャラクターや機械、世界を描く著名なマンガ家であり、彼の作品に登場する少女たちを「スケールガールズ(scale girls)」と呼びます。彼女たちは、緻密かつ柔らかな描写で表現され、手触りや温もりを感じさせる存在です。

大暮維人の作品とスケールガールズ
大暮維人の代表作には、『天上天下』『エア・ギア』『バイオーグ・トリニティ』『化物語』『灰仭巫覡』などがあります。これらの作品に登場するキャラクターは、彼の独自のスタイルで描かれ、特に少女たちの描写には定評があります。展覧会では、以下のような作品が展示されます。
- 「バイオーグ・トリニティ / ドクロのエンジンにまたがる極子」(A0 / edition 8) ©Oh!great, Otaro Maijo/Shueisha Inc.
- 「バイオーグ・トリニティ / 回転木馬に乗るベルウッド」(A0 / edition 8) ©Oh!great, Otaro Maijo/Shueisha Inc.
- 「バイオーグ・トリニティ / ピンクの布を持つネクロマリア」(A0 / edition 8) ©Oh!great, Otaro Maijo/Shueisha Inc.
これらのプリント作品には、オリジナルのステッカーが付属しています。大暮維人の作品は、視覚的な美しさだけでなく、彼が描くキャラクターたちの動きや感情をも感じさせるものであり、観る者を魅了します。

大森記詩のスケールアームズとミキシングビルド
一方で、大森記詩はプロモデラーであり、現代美術家でもあります。彼の作品は、プラモデルのパーツを用いたスクラッチビルドによる立体作品、「スケールアームズ(scale arms)」として展開されます。大森は、プラモデル専門誌で作例を担当しながら、「MIXINGSCAPE」として、プラモデルのパーツを組み合わせたオリジナル作品を制作してきました。
彼の作品は、1/35、1/12、1/6などのスケールに基づくプラモデルに、大暮維人がデザインしたデカールが貼られ、両者の世界がつながる形で展示されます。以下に彼の作品の一部を紹介します。
- 「MIXINGSCAPE / Luneshaker」(1/6 SCALE)
- 「MIXINGSCAPE / Nihtermarch」(1/12 SCALE)
- 「MIXINGSCAPE / Tallhand」(1/35 SCALE)
- 「Seraphic Gesture」(1/12 x 1/35)
- 「A Heart of Thought」(1/12 x 1/35)
- 「She of Seven Cylinders」(1/35 x 1/72)
- 「Grasping with Legs」(1/12 x 1/35 x 1/700)
大森は、自身の作品について「考えてみると、僕のなかにも、同じねっこがある気もする」と語り、彼の作品の魅力を感じ取ることができるでしょう。

展示内容とアクセス情報
今回の展覧会では、大暮維人が高校生の頃に憧れたバイクであるホンダ・モンキーと、ハーレーダビッドソンのスケールモデルも展示されます。タミヤ製1/6のバイクの作例は、アーリーチョップ!!!が製作し、大暮維人が指定したカラーリングとオリジナルデザインのデカールが貼られています。
さらに、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーの茶室には、ホンダ・モンキーの実車も展示され、1/1、1/6、1/12、1/35といった様々なスケールを行き来する「SCALE GIRLS」と「SCALE ARMS」の世界を体験できます。
展覧会の詳細は以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
会期 | 2025年6月3日(水)~9月21日(日) |
会場 | 集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー |
住所 | 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1 |
開廊時間 | 11:00~20:00 |
アクセス | 地下鉄日比谷線「神谷町駅」5出口より、徒歩約1分 |
休廊日 | 月曜日(7月21日、8月11日、9月15日は開廊)、8月12日、9月16日 |
この展覧会は、大暮維人と大森記詩の独自の視点から見た、マンガとアート、そしてプラモデルの新たな可能性を提示するものです。両者の作品がどのように融合し、観る者に新しい体験をもたらすのか、期待が高まります。
参考リンク: