2025年5月28日発表:スキンケア製品の心地よさが脳を刺激し魅力印象を高める研究成果

スキンケア製品の脳効果発表

開催日:5月28日

スキンケア製品の脳効果発表
スキンケア製品の感触ってどうして魅力に関係するの?
弾性が高く心地よいスキンケア製品は、脳の前部前頭前皮質(aPFC)を活性化し、視覚的な魅力印象を高めることが研究で明らかになりました。
この研究の成果はスキンケア製品にどう活かされるの?
触覚を通じて脳を刺激し魅力を感じやすくする製品開発が進み、五感で感じる日常体験をより豊かにする新たな化粧品の可能性が期待されています。

スキンケア製品の感触と魅力の関係

ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社は、2025年5月28日に新たな研究成果を発表しました。この研究は、スキンケア製品の使用が脳に与える影響を探求し、特に自分の肌に塗った際の感覚がどのように魅力印象に関連するかを明らかにしました。

この研究の中で、スキンケア製品の心地よさ、特に弾性が高い製品が脳の前部前頭前皮質(aPFC)を活性化し、視覚的な魅力印象を高める可能性が示されています。弾性とは、肌に塗った際に感じるハリや弾力感を指し、これが心地よさに深く関わっています。

スキンケア製品の心地よい感触が“五感で感じる魅力印象”を高める 画像 2

研究の背景と目的

ポーラ化成工業は、過去の研究からaPFCが「魅力認知の要」であることを明らかにしており、この部位が活性化することで視覚や触覚などの感覚がより魅力的に感じられることを示しています。そこで、日常生活の中で使用するスキンケア製品に着目し、心地よさを通じてaPFCを活性化させることで、日常体験をより豊かにする可能性を探りました。

具体的には、弾性が高いスキンケア製品を肌に塗った際の脳反応を測定し、その結果をもとに魅力印象の変化を検証しました。この研究により、スキンケア製品が一人ひとりのウェルビーイングを高める“感覚変容ツール”としての役割を果たすことが期待されています。

スキンケア製品の心地よい感触が“五感で感じる魅力印象”を高める 画像 3

研究方法と結果

研究では、磁気共鳴機能画像法(fMRI)を用いて、弾性の異なるスキンケア製品を使用した際の脳反応を分析しました。具体的には、弾性が高い製品と低い製品を用意し、被験者がそれぞれの製品を自身の肌に塗った際の脳部位の活性化を観察しました。

その結果、弾性が高いスキンケア製品を使用した際にaPFCが活性化することが確認され、これにより視覚から受ける魅力印象が高まることが示されました。具体的には、顔画像や風景画像に対する評価が向上することが分かりました。

スキンケア製品の心地よい感触が“五感で感じる魅力印象”を高める 画像 4

補足資料の紹介

研究の詳細な結果は以下の補足資料に記載されています。

  • 補足資料1: スキンケア製品のaPFCの活性化効果の検証
  • 補足資料2: スキンケア製品の視覚で感じる魅力印象の向上効果の検証

これらの資料では、スキンケア製品がどのように脳内の魅力認知に影響を与えるかが詳しく説明されています。

今後の展望

今回の研究成果は、スキンケア製品の感触や使い心地が脳の特定部位を活性化し、他の感覚で感じる魅力印象を高める可能性を示唆しています。今後、弾性の高さを調整したスキンケア製品の開発が進むことで、五感で感じる日常体験をより魅力的に彩ることが期待されています。

なお、本研究の一部は、2024年10月14日から17日に開催される第34回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)世界大会で発表される予定です。

まとめ

ポーラ・オルビスグループの研究によると、スキンケア製品の使用が脳のaPFCを活性化し、視覚的な魅力印象を高めることが明らかになりました。以下の表に、研究の主なポイントをまとめます。

項目 内容
研究機関 ポーラ化成工業株式会社
研究日 2025年5月28日
対象製品 弾性が高いスキンケア製品
主な発見 aPFCの活性化による魅力印象の向上
今後の展望 五感で感じる全ての日常体験をより魅力的にする製品の開発

この研究は、スキンケア製品がただの美容アイテムではなく、心地よさを通じて日常生活を豊かにする可能性を秘めていることを示しています。今後の研究や製品開発に期待が寄せられます。

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