2025年6月14日開始「日本の万国博覧会 1970-2005 第2部 EXPO'75以降」企画展の詳細

日本万博1970-2005展

開催期間:6月14日〜8月31日

日本万博1970-2005展
日本の万国博覧会の歴史ってどんな感じ?
万国博覧会は1851年ロンドンで始まり、パリのエッフェル塔など建築的にも重要。日本では1970年の大阪万博から2005年の愛・地球博まで5回開催されました。
今回の企画展では何が見られるの?
1975年以降の日本の万国博覧会の会場計画や建築資料を展示。建築家の図面や設計資料、シンポジウムやガイドツアーもあり、万博建築の変遷を深く理解できます。

企画展「日本の万国博覧会 1970-2005 第2部 EXPO’75以降 ひと・自然・環境へ」の開催

文化庁国立近現代建築資料館では、2025年6月14日より企画展「日本の万国博覧会 1970-2005 第2部 EXPO’75以降 ひと・自然・環境へ」を開催いたします。この展覧会は、日本国内での万国博覧会の歴史とその建築的意義を深く掘り下げる内容となっており、来館者にとって非常に興味深い体験を提供することを目的としています。

万国博覧会は、19世紀に始まり、各国の優れた物品を集めて展示するイベントとして発展してきました。現在では、国際博覧会条約に基づいて行われる国際的な催しとして、様々な国が参加し、多様なテーマや展示が行われています。万国博覧会の建築は、展示品を収める器としての役割を果たすだけでなく、近代建築の発展にも大きな影響を与えてきました。

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万国博覧会の歴史と建築的意義

世界初の万国博覧会は1851年にロンドンで開催され、展示館クリスタル・パレスは鉄とガラスの時代の到来を告げる重要な建築物となりました。1889年のパリ万国博覧会では、エッフェル塔が建設され、今日でもパリの象徴的なランドマークとして知られています。これらの建築物は、国の威信をかけた催事でありながら、短期間のみ使用されるため、建築家たちは様々な挑戦に取り組むことが求められました。

日本国内でも、1970年の大阪万博をはじめ、沖縄国際海洋博覧会(1975年)、つくば国際科学技術博覧会(1985年)、国際花と緑の博覧会(1990年)、2005年の愛・地球博など、5回の万国博覧会が開催されてきました。これに続く2025年の大阪・関西万博は、6回目の開催となります。

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展覧会の目的と内容

本展覧会は、文化庁国立近現代建築資料館が所蔵する図面や企画段階の資料を中心に展示を行い、来館者にこれまでの5回の万国博覧会の会場計画と施設デザインに関する理解を深めてもらうことを目的としています。特に、万国博覧会が果たした建築史上の役割や、日本の万国博覧会の変遷を理解することができる内容となっています。

展覧会は、以下の5つのセクションに分かれています。

  1. 日本万国博覧会
    主な展示:丹下健三の「基幹施設計画 大屋根・お祭り広場」、菊竹清訓の「エキスポタワー」など。
  2. 沖縄国際海洋博覧会
    主な展示:木村俊彦の「水族館構造設計資料」、菊竹清訓の「アクアポリス」など。
  3. 国際科学技術博覧会(つくば科学万博)
    主な展示:川添登の「会場計画資料」、大髙正人の「Fブロック 外国館」など。
  4. 国際花と緑の博覧会
    主な展示:建築・都市ワークショップ旧蔵の関連資料。
  5. 2005年日本国際博覧会(愛・地球博)
    主な展示:菊竹清訓の「グローバル・ループ」、高橋てい一の「瀬戸愛知県館」など。
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基本情報

展覧会の基本情報は以下の通りです。

項目 詳細
主催 文化庁
企画 文化庁国立近現代建築資料館
協力 公益財団法人 東京都公園協会
会場 文化庁国立近現代建築資料館(〒113-8553 東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内)
会期 2025年6月14日(土)~8月31日(日)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は開館し翌平日休館)
開館時間 10:00-16:30
入館方法 展覧会のみ観覧の場合は無料。旧岩崎邸庭園と同時観覧の場合は有料。
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シンポジウムやガイドツアーの開催

本展覧会では、関連イベントとしてシンポジウムやガイドツアーも開催されます。特に、シンポジウムでは、EXPO’75以降の万博会場デザインに関する様々な試みが議論され、建築家たちによる貴重な情報が提供されます。

以下は、シンポジウムの概要です。

  • 第2回 館内シンポジウム「知られざる試みと隠れた意義-EXPO’75以降の万博会場デザインについて」
    日時:2025年6月28日(土)14時~15時30分
    場所:文化庁国立近現代建築資料館 展示室前ロビー
  • 第1回 館内シンポジウム「EXPO’70(大阪万博)を回想し、再考する」の再上映
    日時:2025年6月28日(土)11時~12時(予定)
  • ガイドツアーの開催
    日時:7月3日、17日、31日、8月21日(木)14:00-
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YouTubeでのオーラルヒストリー公開

また、YouTubeの「文化庁bunkachannel」では、建築家に関するオーラルヒストリーを公開する予定です。これにより、万博建築の設計に関する未公開記録が視聴可能となります。

具体的には、以下の内容が公開される予定です。

  • 木村俊彦の住友童話館構造設計について
  • 村田豊の富士グループパビリオンについて
  • 村田豊の電力館水上劇場について
  • 村田豊の芙蓉グループパビリオンについて
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まとめ

企画展「日本の万国博覧会 1970-2005 第2部 EXPO’75以降 ひと・自然・環境へ」は、万国博覧会の歴史と建築的意義を深く理解するための貴重な機会です。展示やシンポジウム、ガイドツアーを通じて、万国博覧会が持つ多様な側面を体験することができます。

以下に、本展覧会の主要な情報を整理しました。

項目 詳細
展覧会名 日本の万国博覧会 1970-2005 第2部 EXPO’75以降 ひと・自然・環境へ
会期 2025年6月14日(土)~8月31日(日)
主催 文化庁
会場 文化庁国立近現代建築資料館
入館方法 無料(展覧会のみ観覧の場合)
関連イベント シンポジウム、ガイドツアー、YouTube公開

本展覧会を通じて、万国博覧会の多様な側面を深く理解し、建築の進化を感じ取ることができるでしょう。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

参考リンク: