2025年5月26日発表 名古屋駅地区再開発計画の事業化決定と今後の展望
ベストカレンダー編集部
2025年5月26日 16:42
名古屋駅再開発事業化
開催日:5月26日

名古屋駅の再開発って何が変わるの?
名古屋駅周辺に商業施設、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナルが入る地上31階建ての大型複合施設が建設され、地域の交通拠点や賑わいが大幅に向上します。
再開発はいつから始まるの?
2026年度に既存施設の解体工事が始まり、2027年度に新築工事が着工されます。第1期は2033年度に完成予定で、2040年代前半に全体が竣工します。
名古屋駅地区再開発計画の事業化決定
名古屋鉄道株式会社は、2025年5月26日15時00分に、名古屋駅地区再開発計画について事業化を決定したことを発表しました。この計画は、名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社の共同によるもので、名古屋駅周辺の地域発展を目指す重要なプロジェクトです。
以下に、再開発計画の詳細情報をまとめます。

再開発計画概要
再開発計画の概要は以下の通りです。
- 再開発計画の考え方
- 行政が主体となって進めるリニア関連プロジェクトとの整合性を考慮。
- 名鉄名古屋駅の拡張(4線化)を含む地域交通拠点の形成。
- 名駅南地区やささしまライブ、栄をはじめとする都心部に賑わいを広げる共同開発。
- 再開発概要
- 共同事業者:名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社
- 対象地:名古屋市中村区名駅一丁目2番他
- 敷地面積:約32,700㎡
- 計画建物
- 延床面積:約520,000㎡
- 用途:商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナル
- 階数:地上31階、地下2階
- 最高高さ:約172m
- 設計:株式会社日建設計
- 開発スケジュール
- 2026年度:解体着工
- 2027年度:新築着工
- 2033年度:1期本工事竣工
- 2040年代前半:2期本工事竣工

再開発計画の基本方針
再開発の基本方針として、以下のビジョンが掲げられています。
- 再開発のビジョン
- 「スーパーターミナル・ナゴヤ」を目指し、個性と感性にあふれる多彩な人々や発想が交差し、新たな価値観と文化を創発する唯一無二のランドマークを作り上げる。
このビジョンを実現するために、具体的なアプローチが以下のように示されています。
- あらたな価値、魅力の集積
- 感動とワクワク、癒しにあふれ、時代のトレンドに応じた可変性と地域性を兼ね備えた商業施設の開発。
- コトトキ体験型のエンターテイメント性に富んだ集客施設の導入。
- 全国最大級の1フロア貸室面積で、多様な働き方やテナントニーズに応じたハイグレードSクラスオフィスの供給。
- 新たなラグジュアリーホテルの創出。
- 人中心でウォーカブルなまちづくりへの取り組み
- 3層の南北歩行者ネットワークの整備。
- 快適なシーティングスペースを配置した多彩な滞留空間の創出。
- 賑わい、彩りやうるおいを育む名駅通の活性化。
- スーパーターミナル・ナゴヤの実現
- 次世代モビリティに対応したスーパーモビリティハブ機能の整備。
- バスターミナルの再整備。

建物デザインの考え方
再開発計画における建物デザインは、以下のような考え方に基づいています。
- アクティビティや賑わいが感じられる空間を形成し、歩いて楽しい名駅通を創出。
- 名古屋駅からささしまライブにつながる新たなスカイラインを形成し、ダイナミックな都市景観を生み出す。
- 名駅エリアの回遊性向上を図るため、動線の骨格を外観に表現。
- 東西方向の抜けを確保し、視覚的に東西の「まち」をつなげる。
これにより、名駅南方面への回遊性向上を寄与する3層の南北歩行者ネットワークと空中回廊、道路上空を生かしたゲート性のあるシンボリックなデザインが実現されます。

まとめ
名古屋駅地区再開発計画は、名古屋市の中心部に新たな価値を創出し、地域の活性化を図る重要なプロジェクトです。再開発のビジョンとして掲げられた「スーパーターミナル・ナゴヤ」の実現に向けて、商業施設やオフィス、ホテルなど多様な用途を持つ建物が計画されています。これにより、名古屋駅周辺の利便性が向上し、地域の魅力が高まることが期待されています。
項目 | 詳細 |
---|---|
共同事業者 | 名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社 |
対象地 | 名古屋市中村区名駅一丁目2番他 |
敷地面積 | 約32,700㎡ |
延床面積 | 約520,000㎡ |
階数 | 地上31階、地下2階 |
最高高さ | 約172m |
開発スケジュール | 2026年度解体着工、2027年度新築着工、2033年度1期本工事竣工、2040年代前半2期本工事竣工 |
名古屋駅地区再開発計画の詳細が明らかになり、今後の展開が注目されます。地域の発展に寄与するこのプロジェクトの進展に期待が寄せられています。